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書評『シリコンバレー式超ライフハック』

2020-07-12 18:10:00 | 書評



久しぶりにカフェで読書する機会がありました。集中力、休息、運動などをテーマに何冊か読もうと思って選んだ本ですが、勉強から睡眠、食事、幸福、感謝まで人生を良くするためのアイデアを紹介した本です。

この著者は、シリコンバレーで会社の経営者をしながら、ポッドキャストで健康にいいプログラムを発信している人。『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』というベストセラーを出しています。この本では、食事だけでなく、人生を臆するための42の鉄則を紹介しています。

こういう本は、すでにほかの本で読んだことがあることや、すでに、習慣として行なっていることを取り上げていることが多いです。しばらく忘れいていたこと、明日からできることを3つほど選びましたので、紹介します。

HACK05 超連学習法で「流動性知能」を高める
ここで紹介されていた超学習法FASTというのが、面白かったです。

F  Forget 空にしなければ入れられない
A  Active 自ら創造する学習
S  Sate 脳と体のコンディションを整える
T  Teach 教えることでわかることがある

この中でも、一番勉強になったのは、S  State。コンディションの重要性です。私自身、かなり負荷をかけて仕事と勉強をするので、休息の時間を作ってコンデイションを整えることの必要性を感じました。

HACK11 「休息」を増やして生産性を最大化する
休んだ方が生産性が上がって、多くのことを達成できるようになる。このことは、経験から知っているので、晩ご飯後はできるだけゆらぎの時間を作るようにしています。
それでも、休息が足りないな、と思いました。
仕事もオンライン教室主催もしない日を週に1回作る、これをアクションとして行なっていきたいと思います。

HACK40 感謝しまくって「幸福感」を激増させる
この本では感謝について1つの章を作っており、感謝の章を読んだだだけでもこの本の元が取れると言っています。

感謝はミトコンドリアを元気にする。(だから感謝することで幸せになれる。)というのが基本的な考え方にあるのですが、感謝を習慣とする方法をいろいろ紹介しています。
・感謝の日記をつける。
・マインドフルネスを実践する。
・感謝のためのお散歩をする
・家族の散歩で、感謝したこと話し合う
他にもいろんなアイデアがいっぱい。

こういう本は、たくさん書いているノウハウの中の、自分の今のコンディションに合ったものを選べるから、いいですね。とはいえ、一応、すべての鉄則をざっと読みました。やっていることの再確認。知らなかったことのアップデート。コロナで生活パターンが変わった時に、本を読みながら良い見直しができました。素敵な本に出会えたことに感謝です。

書評『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』(Nami Barden , 河合 克仁)

2020-05-01 15:24:09 | 書評


人材関係のコンサルティングのプロお二人の書いた「心」の授業の本。インドのチェンナイにある「ワンワールドアカデミー」の授業をベースにしつた、心を美しい状態にするための4つのステップを解説しています。

内容的には、マインドフルネスとアンガーマネジメントの実践編、といったとろです。

1.<苦悩の心の状態>から<美しい心の状態>へ
ネガティブで自己中心な苦悩の心の状態。

苦悩の心の状態の特徴が、セルフ・コンシャス(自己中心の考え方)と今を生きていないこと。苦悩の状態で行う決定、行動が、自分の人生に悪い影響を及ぼします。

この苦悩の状態から、ワンコンシャス(すべては1つで自分はその一部であるという考え方)で今に生きている状態。

<苦悩の心><美しい心>のキーワードが分かりやすく、非常に共感しました。

2.<美しい心の状態>のための4つのステップ
ここで、感情から解き放たれ今に集中するために瞑想、メディテーションを行う、というのがマインドフルネスの考え方だと思います。

この本では、マインドフルネスになるだけではなく、苦悩の状態の心の原因になっている「悩みの本当の正体」を探して、それを取り除く行動をすることにより、美しい心の状態になることを目指します。

4つのステップとは、
①自分の苦悩の状態であることに気づく
②深層意識にある声を聞く。心の声を15個以上聞く。
③悩みの本当の正体を特定する
④美しい心の状態で新しい行動を選択していく
というステップになります。

読んでみて、実は難しいのはこの②③のステップです。カウンセリングを受けたら、カウンセラーが助けてくれるので、②→③で悩みの正体を見極めることができるでしょう。しかし、自分だけでやるのは、かなり難しいと思いました。

3.私の悩みの正体は
4つのステップの中の②③は難しいのですが、自分なりに3日がかりで考えました。

結果、行きついた結論が、私の理想「常に効率を求め改善する自分」でした。

感情的になった時に、出てくる言葉「改善する必要がある」「効率が悪い」「無駄だ」。そこに、私の「苦悩の心」の原因があった、と分析できました。

大きな気づきを得ることができた本として、この本に感謝です。

こういう大当たりの本にたまに会える。だから、読書はやめれれないのです。

書評『Factfulness』(Hans Rosling他著)

2020-04-29 13:54:47 | 書評


昨年の超ベストセラー、Factfulnessを、原書(洋書)で読みました。 期待を超えた内容でした。

雑誌で紹介されていた時に、「メッセージが単純。これは買わなくてもいい本だな。」と思ったのですが、じっくり読んでみると面白い。人間の認識のゆがみ、決断の失敗のベースになる10個の本能について、たくさんのエピソードが書かれています。

この本のメッセージ、エッセンスが単純なのにもかかわらず楽しめるのは、以下の4つの理由があるからだと私は考えます。

1.世界中の国をLevel1,2,3,4の4つのカテゴリーに分ける明確なフレームワーク。

2.統計手法や難しい計算を使わず、正解率というわかりやすい基準で語っている。

3.後進国で働く医師、Global Healthの教授としての長いキャリア。経験談が本当に面白い。

4.最終的な結論がわかりやすい。

5.具体的な行動に移しやすい。(巻末のFactfulness Rules of Thumb)

この本に書いている10の本能のこと、自分ではわかっていると思っていました。それでも、この本を読んだ後、世界のニュース、コロナ感染などに関する見方が、変わりました。

とても面白い本なので、娘にも買って送りました。学生からシニアまでお薦めできる本は、なかなかありません。この本は、本当におすすめです。

英語版の評価。
この本こそ、英語版で読むべき本です。語り掛けるような語調、そして会話引用文が多い内容を考えると、この本は、英語版で読むと、より楽しめる要素が多いです。

また、スウェーデンの医師で教授のHans Roslingさんの本です。英語を母国語にしない方なので、難しい表現が少なく、読みやすさが抜群です。


書評『脳がクリアになるマインドフルネス仕事術』

2020-04-25 11:27:54 | 書評


コロナ感染拡大で在宅勤務が奨励されています。

私の会社でも在宅勤務を実施しましたが、元気よく働いている人もいれば、不安と不満でいっぱいのひともいる。

マインドフルネスは私も生活の中に取り入れていますが、会社のみんなにも参考にしてもらえるかな、と思って、読んだのがこの本です。

著者は川野 泰周(かわの・たいしゅう)さん。精神科・心療内科医で臨済宗建長寺派林香寺の住職さんです。

お医者さん、マインドフルネスの実践者・コーチ、そして禅宗のお寺の住職さんという3つの視点から、マインドフルネスな仕事の仕方を書いています。

マインドフルネスを実践するのは、家で瞑想を行うことや、仕事の途中で深呼吸をしたりアンガー・マネジメントするときなど、直接使う場面が限られている人が多いと思います。

この本はそこから踏み込んで、仕事の中のいろんな局面でマインドフルネスに仕事する方法を教えてくれます。

その中でも私がすぐに参考にしたい方法を2つ紹介します。

STRESS1  寝起きの頭がすっきりしない → 起きてすぐ5回だけ呼吸 で自律神経を切り替える。
本全体で呼吸の大切さを語っていますが、朝起きてすぐの5回だけの呼吸、これはやってみようと思いました。

STRESS5  作業中に話しかけられて集中力が切れる → 今までの作業をさっと手放して、マインドフルネスに集中して聞く
仕事中に話かけられたら、どうしても作業中の仕事が気になって、集中して聞けないことが多いです。
「さっと手放す」ことを意識したいと思います。話しかけられるのは用事があり、私の意思決定を求める場合が多いです。十分に決定してアドバイスできるよう、さっと手放して集中して聞くことに集中したいと思いました。

書いてあることをすべてそのとおりにするのは難しいですが、自分が特に悩んでいる・困っていることに注目して読めば、より「心が疲れない」働き方ができると思います。

20代から50代のビジネスマンの方が参考にできる本だと思います。


書評『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』(下園壮太著)

2020-04-13 14:24:00 | 書評


先に読んだ『なぜ僕らは、こんな働き方を止められないのか』の中で絶賛されていた著書を、一気に読みました。

心のトラブル、メンタル疾患の原因をムリ、ムダ、ムラの3つにおいて、どうやって心の不調になるのか、が書かれています。


自衛隊の教官としての経験、メンタル・コーチとしての経験を活かしつつ、体系的に書かれたとても分かりやすい本です。

1章 ムリをしすぎて潰れないために
1章では、「ムリ」について書いています。

ムリが続くことにより、過労→別人化のはじまり→別人化の3段階で進行していきます。
「別人化」というメタファを使い、いかに自分が正常な状態から変わっていくか、とても分かりやすく書かれています。

ムリをためやすい人の特徴として、①頑張る自分の姿が好き ②短期目標で乗り切る癖をもっている

ガーン!これって、私のことじゃないか。

そんな人のために、ムリの防ぎ方についても書かれています。

個人のムリの防ぎ方として、
・「時間」で疲労を管理する。
・目標の7-8割を目指す。
・しがみつきに注意する

こと等が挙げられています。私自身、ふだんからとても気を付けていることです。

2章 感情のムダ遣いを防ぐ
2章では、怒ること、不安に思うことのような感情がいかに、疲れさせるかを書いています。

そして、日本人の自殺率が高くなった真の原因として、情報過多を挙げて、インターネットやSNSがいかに感情を疲れさせているかを説明しています。

感情のむだ遣いを減らす方法として、「怒りの対処の手順」が詳述されています。7つのステップにわたって書かれた怒りの対処の仕方。アンガーマネジメントの本としても参考にできます。 自分なりに効果のあるステップを選択して、手順を決めて繰り返し練習することを勧めています。

3章 ムラのある人から脱却する
ムリやムダに比べて問題として重視されにくい、ムラの問題。長期的にムラが出ると、生活に大きな影響を与えます。

ムラを生じる原因として、過去の失敗、エネルギー不足を挙げています。

そして、このエネルギー不足の問題を解消するために、いかに休息が大切かが書かれています。

ムリ・ムダ・ムラが生じる前に、心身の不調から、「エネルギー不足」になっていることを見つける。

これも、平素からとても意識していることですが、より一層、気を付けようと思いました。

メンタル疾患の本は難しい。脳の機能や脳内物質の働きが書かれていて、難しい本が多いですが、この本は、全くなしです。疲れるから、不調になる。疲れたのに休めないのは、こういう理由があるからだ、といったことが、とても分かりやすく書かれています。

そういえば、最近、本を読む冊数も減って、情報発信も減っているな。これは、エネルギー不足なのかな、と思いながら読みました。

ビジネスマンに限らず、すべての社会人に読んでほしい本です。