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書評『Factfulness』(Hans Rosling他著)

2020-04-29 13:54:47 | 書評


昨年の超ベストセラー、Factfulnessを、原書(洋書)で読みました。 期待を超えた内容でした。

雑誌で紹介されていた時に、「メッセージが単純。これは買わなくてもいい本だな。」と思ったのですが、じっくり読んでみると面白い。人間の認識のゆがみ、決断の失敗のベースになる10個の本能について、たくさんのエピソードが書かれています。

この本のメッセージ、エッセンスが単純なのにもかかわらず楽しめるのは、以下の4つの理由があるからだと私は考えます。

1.世界中の国をLevel1,2,3,4の4つのカテゴリーに分ける明確なフレームワーク。

2.統計手法や難しい計算を使わず、正解率というわかりやすい基準で語っている。

3.後進国で働く医師、Global Healthの教授としての長いキャリア。経験談が本当に面白い。

4.最終的な結論がわかりやすい。

5.具体的な行動に移しやすい。(巻末のFactfulness Rules of Thumb)

この本に書いている10の本能のこと、自分ではわかっていると思っていました。それでも、この本を読んだ後、世界のニュース、コロナ感染などに関する見方が、変わりました。

とても面白い本なので、娘にも買って送りました。学生からシニアまでお薦めできる本は、なかなかありません。この本は、本当におすすめです。

英語版の評価。
この本こそ、英語版で読むべき本です。語り掛けるような語調、そして会話引用文が多い内容を考えると、この本は、英語版で読むと、より楽しめる要素が多いです。

また、スウェーデンの医師で教授のHans Roslingさんの本です。英語を母国語にしない方なので、難しい表現が少なく、読みやすさが抜群です。


映画評『ザ・ギフト』

2020-04-26 16:40:46 | 映画評


単純なホラー映画と思って観たら、全然違った映画。

夫婦に執拗にプレゼントを贈る夫の友人。不気味なプレゼントがエスカレートして、、、という内容を想像したら、全然、そうではなかった。

やっぱり、人の恨みを買うようなことはしてはいけません。そして、万一、恨みを買うようなことをしたとしても、そらからの行動を変えなければなりません。悪い奴は滅びる、私としては納得感のあるストーリーでした。面白かった。
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『パラノーマル・アクティビティ』シリーズなどのヒットメーカー、ジェイソン・ブラム製作のもと、俳優のジョエル・エドガートンが監督を務めたサイコスリラー。幸せに暮らす夫婦が、ある男から執拗(しつよう)にプレゼントを贈り続けられる恐怖を描く。不気味なギフトに翻弄(ほんろう)される夫婦に『ディス/コネクト』などのジェイソン・ベイトマンと、『それでも恋するバルセロナ』などのレベッカ・ホールがふんし、彼らを恐怖に陥れる男をジョエルが演じる。シネマトゥデイ

映画評『LUCY/ルーシー』

2020-04-25 11:55:28 | 映画評


リュック・ベッソン監督、スカーレット・ヨハンソンの主演の映画。

SFとアクションの映画です。人間は脳を10%使っていないが、それが、20%、30%と機能する量を増やしていけばどうなるか、という映画。

偶然の事件をきっかけに脳の機能が100%に覚醒していくスカーレット・ヨハンソン。10%から100%に段階を追っていくにあたり、人間離れしていく彼女。

この映画では、脳の機能の10%しか使わないのには理由がある。それを超えて脳を働かそうとすると危ないことになる。そういうことを、言いたかったのかな。

科学的根拠や説得性はないため、変わっていくルーシーには共感も興味もわきませんでした。どんどん強くなるルーシーに、韓国マフィアたちは早々にまったく歯が立たなくなっており、アクション・戦闘ものとしては、スリルが少ない。ただ、バイオレントな場面が続く、という映画。それでも、1時間半、お酒を飲みながら見るなら、そこそこ楽しめるでしょう。

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『レオン』や『ニキータ』などクールなヒロイン像を打ち出してきたリュック・ベッソン監督と、スカーレット・ヨハンソンが初めて組んだアクションスリラー。体内に埋め込まれた特殊な薬が漏れたことで脳機能が驚異的に覚醒し、人間離れした能力を発揮し始めるヒロインの暴走を描く。通常は10パーセント程度しか機能していない脳が、100パーセントへ向かって覚醒していくヒロインを見守る脳科学者役に、オスカー俳優モーガン・フリーマンがふんする。シネマトゥデイ

映画評『グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~』

2020-04-25 11:46:14 | 映画評


2014年公開の作品。映画愛好者からかなり評価の高い映画で、私の見たい映画リストに長い間載っていた作品です。

1983年に発生した第二次スーダン内戦によって肉親や居場所を失った3,600人ものスーダン人の若者達(通称“ロストボーイズ”)の移住先としてアメリカが彼らを受け入れた―という実話に着想を得て制作された作品です。

アメリカがスーダンから難民を受け入れていたことも知らなかったです。

戦禍を逃れて遠く離れたアメリカに渡ったスーダン難民の4人兄弟と、彼らの就職先を探す支援センターの女性職員の関わりを描いています。

4人兄弟がアメリカ社会に入る中、水道や食べ物、暮らし方のほか、価値観の違いが明らかになるエピソードが続きます。アメリカでは当たり前のことが、実は当たり前ではない、ということを感じます。

題名のグッド・ライは兄弟の絆のための良いウソのこと。兄弟の絆の強さを感じる、感動的な作品です。家族にも見せたいと思える映画でした。
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『ビューティフル・マインド』などのロン・ハワードが製作に回り、『ぼくたちのムッシュ・ラザール』のフィリップ・ファラルドー監督を迎えた感動作。1983年にアフリカ大陸のスーダンで起きた内戦を機に、アメリカの各地に移住することになった3,600人の難民の若者たちを取り巻くドラマを映し出す。主人公を『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』などのリース・ウィザースプーンが熱演。実話を基に描かれる、文化の違いから生まれる数々の笑いや交流に感動が押し寄せる。シネマトゥデイ

書評『脳がクリアになるマインドフルネス仕事術』

2020-04-25 11:27:54 | 書評


コロナ感染拡大で在宅勤務が奨励されています。

私の会社でも在宅勤務を実施しましたが、元気よく働いている人もいれば、不安と不満でいっぱいのひともいる。

マインドフルネスは私も生活の中に取り入れていますが、会社のみんなにも参考にしてもらえるかな、と思って、読んだのがこの本です。

著者は川野 泰周(かわの・たいしゅう)さん。精神科・心療内科医で臨済宗建長寺派林香寺の住職さんです。

お医者さん、マインドフルネスの実践者・コーチ、そして禅宗のお寺の住職さんという3つの視点から、マインドフルネスな仕事の仕方を書いています。

マインドフルネスを実践するのは、家で瞑想を行うことや、仕事の途中で深呼吸をしたりアンガー・マネジメントするときなど、直接使う場面が限られている人が多いと思います。

この本はそこから踏み込んで、仕事の中のいろんな局面でマインドフルネスに仕事する方法を教えてくれます。

その中でも私がすぐに参考にしたい方法を2つ紹介します。

STRESS1  寝起きの頭がすっきりしない → 起きてすぐ5回だけ呼吸 で自律神経を切り替える。
本全体で呼吸の大切さを語っていますが、朝起きてすぐの5回だけの呼吸、これはやってみようと思いました。

STRESS5  作業中に話しかけられて集中力が切れる → 今までの作業をさっと手放して、マインドフルネスに集中して聞く
仕事中に話かけられたら、どうしても作業中の仕事が気になって、集中して聞けないことが多いです。
「さっと手放す」ことを意識したいと思います。話しかけられるのは用事があり、私の意思決定を求める場合が多いです。十分に決定してアドバイスできるよう、さっと手放して集中して聞くことに集中したいと思いました。

書いてあることをすべてそのとおりにするのは難しいですが、自分が特に悩んでいる・困っていることに注目して読めば、より「心が疲れない」働き方ができると思います。

20代から50代のビジネスマンの方が参考にできる本だと思います。