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書評『「1日30分」を続けなさい」』(古市幸雄著)

2019-06-30 13:27:54 | 書評
2007年のベストセラー。発売当初も新書版で購入して、大きな衝撃を受けた、忘れられない本です。この度、著者の古市幸雄さんの『「朝30分」を続けなさい』を読んで、その文章の勢いと説得力に感動したので、もう一度「1日30分」を読みました。

「1日30分」を続けなさい!Kindle版: 人生勝利の勉強法55
古市 幸雄
1日30分株式会社


この本の凄さは、奇抜なテクニックと楽に効果を出すことを目指しがちな「勉強法」の本とは一線を画す、とにかく勉強量をこなさないと成果は出ない、ことこつ毎日勉強することこそが成功への近道であり、唯一無二の道である。と言い切ったことです。

著者ご自身の学習計画、ならびに「日本の能力開発の第一人者」としての活動に基づく、力強い言葉がならんでいます。

12年経った今でも、すごい。凄すぎる。そして、勉強の例として、社会人の勉強の中でももっとも人気のある英語の勉強を例にとって、具体的な勉強法が書かれています。

本書のエッセンスである30分の勉強習慣化と、英語の勉強について、いくつか、引用します。

「習慣を変えるのは、最初はしんどい作業です。しかし、これ以外に現状を変える方法はありません。」
「遅咲きでいいので、毎日コツコツ勉強を続けて、最終的に成功すればいいのです。」

シンプルで、説得力あるメッセージです。成功の秘訣は毎日コツコツ勉強するしかない。楽な道をさがさず、毎日努力して成功をつかもう、ということばです。

また、これらはとても優しい言葉でもあります。これまであまり勉強したことのない人でも、毎日コツコツ勉強したら、成功することができる、という成功のためのマントラです。

「1〜3年間という比較的短期間に成果を出したければ、最低年間750時間は勉強が必要」
「小説でも英字新聞でも1日30分英語を読む」


英語が喋られるになれる、使えるようになれる、と思っている人はたくさんいます。しかし、自己啓発として「英語を勉強している」という日地の中で1日2時間勉強している人は、ほとんどいないのではないでしょうか。また、英字新聞を読む、自分で発音できるようになる、など、英語勉強方法としてとても参考になることも多いです。

資格試験の勉強をしていて中だるみしている人、TOEICの勉強をしているけどなかなか成果が出ない、と嘆いている方は、この本をもう一度読み直したら良いと思います。コツコツ毎日勉強することにフォーカスできると思います。

書評『時間術大全』(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラッキー著)

2019-06-29 09:38:00 | 書評
時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」 ジェイク・ナップ

資格試験や英語の勉強に役に立つ本を優先的に読んでいます。この本は、勉強の時間を確保して継続するため、時間管理を学ぶに読みました。IT企業出身の2人の著者が、ひとつの時間管理の体系を築いています。この体系が、とてもすっきり、頭に入りました。

Highlight, Laser, Tuning , Charge
この本で出てくる4つのキーワードです。

Highlightで、その日の最優先事項を決めて、Laserで、気を散らすものを排除して集中する。そして、TuningとHighlightとLaserを振り返って、次の日のサイクルをさらに改善させていく。Highlight, Laser, Tuningを支えるのが、Charge。Chargeで運動して、自然なものを食べて、良い睡眠をとる。とてもすっきりして、わかりやすい時間術の体系です。

何かに似ているな?と思ったら、PDCAサイクルに似ているな、と。

4つのキーワードについて、著者や友人のエピソードを踏まえてそれぞれわかりやすく書いているのですが、特に資格試験の勉強で活かせると思ったのが、Hイlightのチャプターで出てくるJZ(著者の1人、ジョン・ゼラッキー)の朝型のコツと、Chargeのチャプターで出てくる古代人式エネルギー・チャージの6つの原則です。


JZの朝型のコツ(Highlight)

コツ1:「明かり」「コーヒー」「用事」を使う。
朝起きたらすべての電灯のスイッチを入れることで、部屋を明るくする。窓から明かりを入れる。
コーヒーを飲む、カフェインの力を借りて、目を覚ます。
そして、用事があるので、起きる。

この3つですが、まさに、長年朝型を続けている私がやっていることばかりです。明かりやコーヒー(私の場合は紅茶)の力を借りて、心身を起こす、というのは具体的で、かつ、簡単にできることです。
そして、用事があるから起きるということ、これは、私がお薦めしたい早起きの一番のコツです。

コツ2:「前夜」をデザインする
早く寝なければ、早起きできない。そのためには、早く寝るように夜の過ごし方をデザインすることあ必要であると説いています。

ここでデザインの具体的な内容として挙げているものが、食べ物、アルコール、そして部屋の明るさ。いずれも、就寝時間を早くすることを助けてくれます。

古代人式エネルギー・チャージの6つの原則(Charge)
人間の進化と生活様式の変化について言及しつつ、時代を超えたエネルギー・チャージの方法として、「古代人式エネルギー・チャージの6つの原則」を挙げています。ユーモラスで、とてもわかりやすい例え。そして、説得力のある6つの原則です。古代人の写真とともにエピソードとして記憶に残りやすいです。

6つの原則とは、
1.動き続ける
2.「リアルフード」を食べる
3.「カフェイン」をうまく使う
4.喧騒をうまく離れる
5.親密な時間を使う
6.洞窟で眠る


運動の大切さ、食べ物の大切さ、親密な時間、睡眠、いずれも、樺沢先生の時間管理にもっと詳しく、わかりやすく書かれています。この本でも、時間術としてChargeが必要として、運動や睡眠が時間管理全体の重要事項であることを強調していることが、印象的でした。

***
ひとつひとつの時間管理の方法については、時間管理の本をいくつか読んだ人、常に時間管理の改善を試みている人にとっては、すでに知っていることが多いかもしれません。それでも、この本の素晴らしいところは、試行錯誤しながら試みてきた時間管理の自分のやリ方、友人のやり方を、エピソードたっぷりに、語りかけてくれることです。もっとも忙しくスマホやSNSのプレッシャーが強いIT企業勤出戦っていた2人が、いかに、自分の時間を取り戻して、自分の人生を生きられるようになったか?ノウハウもさることながら、自伝・経験談としても、面白いです。

資格試験と勉強の時間管理に行き詰った人、あるいは、スマホが資格試験の勉強のドリーム・キラーになっている人には、とても良い本だと思います。





6月23日開催のTOEIC 公開テストの振り返り 4)Part 4

2019-06-28 06:24:29 | TOEIC
6月23日に目標990点で受験したTOEIC公開テストの振り返りです。今回は、Part4です。

前回ご紹介した、私が今回のTOEICのPart3,Part4共通で気を付けていたのは、以下の3点です。

1)設問文、選択肢の先読みに時間をかけすぎない。
2)とはいえ、設問文だけは先読みできるペースで、リスニングして問題を解く。
3)3問1組のリスニング問題の、最後の1問に気を付ける。

前回ご紹介したとおり、Part3では冒頭で、1)ができませんでした。先読みに時間をかけて、大切な冒頭文を聞くことができなかったのです!!大ショックでしたが、その後、持ち直した結果、Part4は、まずまず、できました。

Part4はPart3よりは解きやすいと思います。Part3で流れる2-3人による会話と比べて、Part4では1人の人がスピーチ、あるいはメッセージを読み上げます。会話に比べて、内容を推察して読みやすいのです。

それでもPart4で間違うことがあるのは、Part2,Part3を解くことによる「疲れ」です。

本番では、振り返り1)で書いた通り、集中力を最大化するためのいろんなアクションをとりましたので、Part4で「疲れ」を感じませんでした。

このおかげで、
・Speaker/Listnerが誰か、どんなシチュエーションなのかを、きちんとつかむことができました。

・3問1組のリスニング問題の、最後の1問に対応する部分まで、きちんと聞き取ることができました。

・Part3の失敗からリカバリーできたので、気を取り直して、リスニングパートを完了することができました。

Part4の一番の敵は「疲れ」。そのためには、やはり、当日や前日の過ごし方、時間の使い方が大切だな、と思いました。

次回は、リーディングの振り返りを行います。

書評『朝8時までの習慣で人生は9割変わる 単行本』(市川清太郎著)

2019-06-28 05:48:25 | 書評



朝型のメリット、朝早く起きる方法、朝何をするか、をテーマに、集中的に本を読んでいます。この本は「朝8時」までの習慣で「9割」変わるという、目につくタイトル。表紙の目覚まし時計を持った男の子もかわいいので、読んでみました。

著者は、サラリーマンでコンサルタントをしながら、11のビジネス(主に不動産賃貸業)を行っている市川清太郎さん。なかなか元気な文体で、自分のエピソードたっぷりに書くビジネスパーソンです。

この本は、ただの早起き習慣の本ではありません。早起きをしてできた時間に、投資をしよう、という本です。ここでいう投資は、勉強を示す「自己投資」ではなく、不動産投資、具体的には「投資用不動産」「太陽光発電所」です。早起き習慣を作って、大きな収入増を見込めない本業ではなく、副業、それもあまり手のかからない投資ビジネスで儲けましょう、というのが、この本の骨子です。

投資ビジネスに関心があるかどうかば別として、早起きし方としては、著者の経験に基づいて、分かりやすく書いています。その中から、もっとも説得力のあることを挙げると、以下の通りです。私自身もそうなのですが、こうやって、書いてまとめたものを読むと、「なるほど、だから、僕は起きられるんだ」と納得できます。

・早起きを習慣化させるためのポイントは、「早起きせずにはいられない」という状況を作ること。
当たり前ですが、朝やることがあるから、起きられるのです。朝やりたいことがあるから起きられる。私が早起きできる理由について、やっと肚に落ちました。

でも、朝やりたいことがあっても、必ず起きられるわけではない。

朝早起きの習慣化に必要なのが、意外に、

・朝食を欠かさない、深夜の食事は避ける、規則正しい食事


早起き本で、食事について、こんなに重要性を説いている本は珍しい、と思いました。著者が引用する研究では、食事は体内時計を調整する、特に朝食は、体内時計をリセットする。だから、習慣化するには朝食は欠かせない、とのことです。

私自身は、朝起きたらすぐ食べるという習慣は当たり前のように50年間続けている習慣です。それも、朝型習慣を助けてくれていたんですね。

最後に、著者の市川さんは、いくつも、印象に残る引用を挙げています。たいへんな読書家であり、また、それを人生に、仕事に活かしている方だな、との印象を得ました。

いくつかその引用を挙げると、
「(人間の運を決めるのは)変化に間に合うかどうか」(桜井章一)
「転職を探し当てたら、仕事は趣味になる」(ジャック・ウェルチ)

朝型習慣を作って投資をしよう!というのがメイン・メッセージの本ですが、早起きのテクニック、仕事術などについても、豊富な引用とエピソードでわかりやすく書いています。自己投資(=勉強)のために早起きに変えたい人にとっても、参考にできる本だと思います。

6月23日開催のTOEIC 公開テストの振り返り 3)Part 3

2019-06-27 06:25:53 | TOEIC
6月23日に目標990点で受験したTOEIC公開テストの振り返りです。今回は、Part3です。

2016年のTOEIC難化で難しくなったパートの一つが、このPart3です。

私は、Part3,Part4共通で気を付けていたのは、以下の3点です。

1)設問文、選択肢の先読みに時間をかけすぎない。
2)とはいえ、設問文だけは先読みできるペースで、リスニングして問題を解く。
3)3問1組のリスニング問題の、最後の1問に気を付ける。

解説を加えます。
1)設問、選択肢の先読みに時間をかけすぎない。
Part3,Part4では、設問文、選択肢を先に読んでいたら、解答する上で有利です。なぜなら、どのポイントに注意して聞いたらいいか、わかるのです。時に、具体的な時間や数字、場所、会話に出てくる人の職業などについては、会話の大筋をつかんでいるだけでは、覚えていくのは難しく、最初に「何について問われるか」を把握することが、絶対的に有利です。

この先読みについては、「先読みを勧める」攻略法と、「先読みはしないことを勧める」攻略法の2つに大きく分かれます。いくつもの攻略法を参考にした私の感覚では、圧倒的に先読み派が多いです。私も、絶対的に先読み派です。

しかし、ここで大事なことは、当たり前ですが、
しっかり、会話をリスニングする。これは、あくまでもリスニングのテストだ!

ということです。この点は、朝活でも、何度もメンバーの方にリマインドしてきました。

2)とはいえ、設問文だけは先読みできるペースで、リスニングして問題を解く。
選択肢の先読みに時間をかけない、とはいっても、選択肢の4文は読めなくても、設問文1文だけは先読みして、どんな会話になるか、スピーチになるか、先読みしよう、というのが私の考えです。

まったく先行情報なしに、会話を聞いて回答するのは難しいです。また、先に述べました通り、具体的な時間や数字などなどについて聞かれる問題については、そこを意識して聞かないと、頭に入り記憶をとどめることができません。


そこで、少なくとも設問文だけは先読みできるペースで、リスニングを聞いて、解答する。それが、大切です。

3)3問1組のリスニング問題の、最後の1問に気を付ける。
Part3,Part4の問題は、3問1組で、リスニングを行い、解答していきます。この3問のうち、3問目が、一番くせものです。次にどういう展開になるか、どいうことが予想されるかを問われることが多く、文脈とともに最後のいくつかの文を丁寧に聞き取り、推察することが必要です。

また、息切れもします。1問目、2問目に力を注ぐあまり、3問目には力が抜けてしまうのです。

では、本試験では、どうだったか?
あろうことか、朝活メンバーに口を酸っぱくしてアドバイスしていた、1)先読みに時間をかけすぎないことができず、Part3冒頭で、躓いたのです。

Part3のDescriptionを読んでいる時点で、出来るだけ先まで先読みしようと、3つめの設問くらいまで先読みしていました。そのため、1つめのリスニング問題が流れた1,2文(冒頭はとても大切!)をしっかり聞けなかったのです。

先読みに夢中になりすぎて失敗する。一番してはいけないことを、やらかしてしまいました。

その他のアクション項目、2)3)は、できたと思います。次回は、1)に特に気を付ける、特にリスニングの最初の問題については、リスニング重視で、最初の文の最初の言葉から、しっかり聞きたいと思いました。

写真は、公式問題集3。10回にわたり反復学習した公式問題集3です。悔しい。。