アブドゥル・ハミト2世のハレムが廃された後にも肉親が引き取りに来なかった「オダリスクたち」は黒人宦官らとともにヨーロッパで見せ物になって世を過ごしたという史実があるそうです。
1909年、青年トルコ革命によってアブドゥル・ハミト2世は廃位に追い込まれたのですが、この事は大事件でしたから世界中の人々は当然のことながら、パリ在住のガストン・ルルーも知らないわけはありませんし、実際「オペラ座の怪人」の中に反映されています。
原作者としては、今まさに路頭を迷っているオダリスク達の先輩が暮らした宮殿でエリックが活躍したというエピソードを物語に盛り込みたかったんでしょうね。
で、参考としてハレムのあったドルマバフチェ宮殿。(※エリックはこれとは別のユルディス・キオスク内の建物を建てたようですが…。)
※ Erik then went to Constantinople and was employed by its ruler, helping build certain edifices in the Yildiz-Kiosk, among other things. But he had to leave the city for the same reason he left Mazenderan:
トルコの革命について報道するフランスの新聞
何だか文字の表示がおかしいですね(--;)