The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

日常

2007年12月07日 | Weblog

パリでテロなんて衝撃です。サルコジ大統領がもと植民地のアルジェリア訪問した・・・と言うのも関係があるのでしょうか?

 夕方のニュースをちら見だったのですが、「アルジェリア戦争では双方死傷者が出た。しかもヨーロッパ系入植者は建国に尽力したのです」 と言う言葉が印象的でした。

と言うのもメル友がアルジェリア出身のヨーロッパ系なので、アルジェリア戦争の時に母方の母国のフランスに移住した人だからです。

植民地化されれば、やはり悔しいし憎しみも抱くでしょうが入植者の一人一人が全員悪人とも限らない上に、世代も変わってしまっているわけです。

無差別テロには震撼してしまいますね。

 オペラ座も「贖われない憎悪」をテーマとした作品です。
作品中コンゴやトンキンと言うフランスの植民地が登場しますが、怪人の個人的な魂の救済は描かれているのですが、それらはあくまでも演出効果としてちらりと顔をのぞかせるに留まっています。

「人類に対するテロリスト=エリック」ですね。

 

そう考えると「サソリとバッタ」の「バッタ」はエリック(神を僭称する者)の制裁、黙示録的地獄絵なのでしょうね。

 I  have  seen  horrors.  Horrors that you have seen.

私は地獄を見た
君の見た地獄を 

 

やっぱり管理人にとっては「オペラ座の怪人」はホラー(地獄、恐怖、戦慄)なのです。