漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0157

2020-04-04 19:18:27 | 古今和歌集

くるるかと みればあけぬる なつのよを あかずとやなく やまほととぎす

暮るるかと 見れば明けぬる 夏の夜を あかずとや鳴く 山ほととぎす

 

壬生忠岑

 

 暮れるかと思ったらもう明けてしまう夏の夜を、飽き足らないと言って山ほととぎすは鳴くのだろうか。

 歌意はわかりやすいですね。一つ前の 0156 に続いて夏の夜の短さをテーマにした歌です。和歌には秋の夜長を歌ったものも多いですが、してみると、歌人(詩人)というのは総じて夜更かしなのかもしれませんね。(笑)