古今和歌集 0594 2021-06-15 19:19:54 | 古今和歌集 あづまぢの さやのなかやま なかなかに なにしかひとを おもひそめけむ 東路の 小夜の中山 なかなかに なにしか人を 思ひそめけむ 紀友則 東国への道にある小夜の中山ではないが、どうして生半可にあの人のことを思い始めてしまったのだろうか。 「小夜の中山」は静岡県にある峠の名前で、第三句の「なかなかに」を導く序詞になっています。こういう、現代語の修辞法にはない技法が使われた歌を訳すのは難しいですね。^^;;