漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0361

2020-10-25 19:23:30 | 古今和歌集

ちどりなく さほのかはぎり たちぬらし やまのこのはも いろまさりゆく

千鳥鳴く 佐保の川霧 立ちぬらし 山の木の葉も 色まさりゆく

 

壬生忠岑

 

 千鳥が鳴く佐保川の霧が立ったのだろう。山の木の葉も一層鮮やかに色づいているのだから。

 佐保山を詠み込んだ歌群(0265026602670281)に続いて、こちらは佐保川。万葉集にも作例があり、古くから多く歌に詠まれた場所です。