気の向くままに、今日の話題をお届け

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セルボ、ドライブレポート

2009-03-27 23:00:00 | 

出張でセルボに乗る機会がありました。

乗った車はセルボのTX、2WD。

 

 

 

メーター

 

 

 

インパネ

 

 

 

4ATですが、ギアセレクトが可能なタイプ。

 

 

 

クウォーターウインドウがあるので左折時の視界は良好。

 

 

 

さて、このセルボ。

エンジンは私のKeiワークスと同じですが、若干パワー&トルクを下げられている。

しかし、そのお陰かカタログ燃費が私の車よりわずかに良い。

車重が若干重めで、しかもAT。

燃費的には不利なはずなのに。

 

 

今回は次のコースを往復ドライブしました。

 

会社 - 東北自動車道 - 北関東自動車道 - 常磐自動車道 - 目的地

 

 

 

それでは、ドライブレポートです。

 

 

1.エンジン始動はキーレスタイプ。

 

これは、キーシリンダーについているノブを押し込んで回すタイプです。

トヨタで使われている押しボタン式のほうが見た目はすっきりするけど、キーを差し込まないだけの違いだから、通常のキー式に比べて違和感無く操作できるのでグッドと思う。

何しろ、初めて乗ってもエンジンの掛け方で悩まない(笑)

 

エンジンを始動すると・・・。

基本的にKeiワークスと同じエンジンのはずなのだが、エンジンノイズ以外にそれにリンクしてメカニカルノイズが入る。

ノイズが二重に感じるのです。

エンジンルームから出ているのは間違いないと思う。

セルボ全部がそうだとは思えないが、明らかにノイジー。

 

 

2.発進加速。

 

1 → 2速のギアチェンジに軽いショックが来るけど、その以外は全然ショック無く変速してくれる。

しかし、明らかにATではもったいない。

小排気量が故のトルク不足を補うためか、トルコンでの空回りがかなり気になる。

エンジン回転数に対して明らかに加速がついてこない。

 

一度4ATのパレットに試乗した時は、これ程スリップロスを感じなかったから、この車が固体として出来が悪いのかもしれない。

それでも走行距離は10000km弱だから、使い込んだ為の悪さとは言えないレベルと思う。

先程書いたノイズ源がATからだとすると、この加速の悪さは関連したものかもしれない。

 

 

3.ハンドリング。

 

スポーツモデルのセルボだけど、Keiワークスほどクイックなステアリングフィールは無く、どちらかと言うとアルト的で大人しい感じがする。

ただ、操作フィーリングは若干重め。

エンジン掛けた直後の走り出しの最初の操作は、かなり重く感じた。

始動直後、もしくはごく低速ではアシストが弱いのかも。

 

今回はワインディングロードを試したわけではないけれど、コーナーリング性能はそこそこ踏ん張ってくれるので、ICやJCTでのループするコーナーは楽しめたw

この車もMTなら、ワインディングでは楽しめるかもしれない。

 

 

4.ミッション

 

ATではスリップロスが大きいから、マニュアルシフトができるけれどもスポーティーに走れるとは言いがたいと思う。

回転数に車速がリニアに追従してこないので、「無駄に空回りしてる~っ」とストレス溜まるよ。

せっかくマニュアルシフトできるタイプなら、もう一歩踏み込んで「マニュアルモードの場合、ギアチェンジの時以外はトルコンをロックアップする」という制御にすべきだと思う。

もっとも、軽自動車にそんな高機能のATを設定してしまったら、軽自動車のレベルで許せる価格には収まらないとは思うけど・・・。

 

マニュアルモードの操作については、エンジン回転数が次に変えるギアの回転域に合わない場合はシフトチェンジできない。

その場合はアラームが出る。

一般走行でのシフトチェンジをしてみると、シフトアップはしなくてはだめだけど、シフトダウンはしなくても済んでしまう。

速度が落ちれば勝手にシフトダウンしてくれて、止まれば勝手に一速になる。

 

おもちゃだね、これでは。

 

ATである以上、マニュアルモードでもこのように自動変速してやらなければいけないのでしょうね。

これはどのメーカーでも似たような制御をしているみたいで、アルテェッツァ・ウィッシュ・オーリスらも止まれば勝手に一速までシフトダウンしてくれた。

だけど、本来の「マニュアル」なら、トルコンのみロックを外してギアはそのままにしておくべきでしょうね。

「自動」と「手動」を明確に分ける事で、ドライバーに「今は何速に入っている」と認識を持たせるべきだと思うけどねぇ・・・。

何でも車がやってくれる、と言う事は、それだけ「すぐ飽きる」と言う事だと思う。

 

 

5.高速性能

 

それでも60km/h以上になるとトルコンは4速でロックアップしてくれるから、高速走行は(ノイジーな点を除けば)楽しめるものだった。

4速でのギア比は偶然かKeiワークスの5速とほぼ同じで、60km/hで2100回転。

CVTのシエンタとは異なり、100km/L走行中にクッとアクセルを踏み込めばセルボは即反応し加速体制に移るので、後続車をそれ程気にせずに追い越し車線に移れる。

アクセルを踏み込めば間違いなくキックダウンするシエンタは、僅か1秒程度の差だけど加速の出だしが遅れるため、追い越し車線に移るタイミングを逃す機会が多い。

 

しかし、加速を始めて車線変更してから、「後続車の接近が速いからもう少し加速力が欲しい」とアクセルを床まで踏み込んだところで、それ程加速力の増加が見込めないところは、やはり小排気量エンジンの辛いところか。

これは5速でのKeiワークスもやはり同じ。

4速ではエンジンの回転が自分で決めた馴らし回転数より上がりすぎてしまうので、一度トライしたけど途中で断念。

だけど、シエンタで感ずる「加速が欲しい時のもたつき」は無いから、やはり高速でも運転しやすい事は事実。

 

 

6.燃費

 

行きは、全開加速とかトライしているし、100~110km/hで走行していたので、高速区間燃費は16.1km/L。

これでは私のシエンタより高速燃費が悪いかも・・・(苦笑)

 

 

帰りは一転して90~100km/hのエコラン。 これで高速区間の燃費は19.3km/L。

 

コースは逆走だから同じ条件とは言いがたいが、この3km/Lの差は大きい。

恐らくkeiワークスも似たような物だろう。

 

空気抵抗を考えると、60km/hくらいが一番エコかもしれない。

 

だけど・・・・。

 

1km程ある直線なんて、100km/h未満ではかなり辛いぞぉ・・・(苦笑)。

 

行きについては途中で燃費計を区間ごとにリセットしてしまったので、トータル燃費は計れなかった。

 

帰りのトータルは18.6km/L。

発進加速でトルコンのスリップロスがあるATとしては、カタログ19.8km/Lに届かなかったとしても満足いく数値と言えるのでは。

 

でも、こんなにスリップロスの大きなギアセレクトATミッション。

これに乗ってスポーツ感を感じているドライバーがいるとすれば、ダイレクトな加速感を味わえるMT車を乗ってみるべきだろうね。

「クラッチ操作」という難関はあるけれど、スキーにしろスノボーにしろ、

 

「難しいからこそ、自分の思い通りに滑れるようになれば 楽しい!」

 

と言うもの。

これが「車の運転にも当てはまる」と言う事を今回かなり感じましたねw


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
真鍋清 [2009年3月28日 1:19]
やはりこのセルボも、低コストミニカーの典型というスズキ流軽戦略から脱皮できないのだろうか。
何なら小生が乗った現行型ダイハツミラはCVTが付いた自然吸気のXグレードだったが踏み込んだ際の車速の遅れがEP82-SW20様が乗られたセルボほど顕著ではなく、馬鹿力こそないが瞬間瞬間の加速はメリハリがあり、何よりサスの路面の凹凸の吸収特性はストロークの深さを感じさせる物で当たりがまろやかな上質な乗り心地であったのは感心させられた。
この現行ミラ、言うなれば先代ヴィッツの1000や以前存在したマーチ1000並みの加速感で、変速ショックの少なさや走行特性はさすがトヨタの姉妹会社ダイハツだけのことはあると感じられた。その点スズキのセルボは絶対的な加速力はミラに勝るのは確かですが、走りの質感が伴わず4速ATの出来がイマイチなためがさついたフィールが前面に出てしまいどこか損ですね。やはりダイハツのアイシン製に対してスズキの日産系ジャトコのATは分が悪いのでしょうか?
Luxio [2009年3月28日 2:03]
こんばんは^^
セルボは、私がいつも買っている雑誌にて、軽自動車の比較テストを行った時、ハンドリングの面で高い評価を下していました。
ただ、トルコンのスリップが大きく、エンジンとのマッチングがいまいちで、私も以前にセルボに搭載されているエンジンと共通のパレットのターボエンジン(セルボのエンジンのパワーは、Keiよりパワーダウンされていて、最大出力は60ps(44kw))で経験した記憶を遡ると、トルコンのロスが少なかったですね。。。
スズキのターボは、凄く扱いやすく、ターボラグも抑えられていて、ターボが苦手な私でもこれはいいなぁと思いました。
余談ですが、最近のスズキのミッションは、アイシン製が搭載されていて、スイフトやスプラッシュに採用されていますね。
軽は、分かりませんが^^;
EP82-SW20 [2009年3月29日 19:36]

>真鍋清さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

実はワークス買う前ですが、「ダイハツのNAはスズキのターボに匹敵する加速力がある」と言うようになムーブのインプレッションを見た事があります。
ただ、私も父の現行型アルトを乗ってみて、「ま、これにターボが付けば十分だろうw」と言う気持ちになってワークス買ったのですね。
その後パレットのターボに試乗したら、これのエンジンがかなり元気が良い。
4ATでも今回のセルボに比べるとCVTに近い静けさでした。
(勿論CVTの方が更にワンランク以上静かと思われます)
セルボだからノイジーなのか、セルボでもたまたま固体差が出てノイジーなのかは、ちょっとわかりません。
静粛性では、完全にマニュアルの私のワークスの方がワンランク上ですねw
EP82-SW20 [2009年3月29日 19:46]

>Luxioさん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

ハンドリングに関しては良いと思いますよw
でも、ワークスの方が更に上の様な気がします。
パレットは確かに「エンジンの回転に車速がついてこない」と感じましたが、低排気量車の割にはスリップは少なく感じましたから。
セルボは「軽自動車だからこれ程スリップするものなのかなぁ・・・」という感じでしたね。
ターボは良いマッチングしていると思います。
必要な時に低排気量で不足しているパワー&トルクを補ってくれますねw

コメント
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