インサイトと現行プリウスの燃費対決が雑誌に掲載されていました。
その結果をご紹介。
過去に同じルートで14台の実燃費比較を取り上げたことがありました。→過去ログ
今回そのルートでインサイトとプリウスの燃費対決。
このルートは全行程約250kmの中で、約200kmが首都高速を含めた高速型。
その比較結果です。
結果、満タン計測で
インサイト 20.32km/L
プリウス 19.63km/L
僅かながらの差でインサイトの勝ち。
今回はこのルートを１０のセクションで分けて、その場所毎の区間燃費を車載燃費計で計測してもいます。
すると、高速道路セクションでは僅かの差ではあるものの殆どのセクションでインサイトの勝ち。
逆に都心部の低速セクションではプリウスの勝ち。
この結果は、それぞれの車のエンジンとモーターの駆動分担を考えると、納得できる内容、とも言えそうです。
現行プリウスのエンジン・モーター出力は 77ps 11.7kgm 68ps
ほぼエンジンとモーターの出力が近い。
対してインサイトは 88ps 12.3kgm 14ps
圧倒的にエンジン主体で、あくまでモーターは補助。
しかも排気量がプリウス1.5Lに対し1.3L。
エンジン主体で走り続ける必要のある高速道路では、やはり小排気量のインサイトに分がある、と言えそうです。
同時に、1.3Lのエンジンパワーしかない、ともレポートされています。
この走行条件で見る限り、プリウスよりインサイトの方が燃費が良い、と言えそうです。
ただ、もうひとつ付け加えなくてはならないのは、この絶対値の燃費。
先程記載した過去ログでは、フィットとデミオ（ミラーサイクル）が、この２車の燃費を上回っていて21.02km/Lと20.69km/Lを記録している、と言うこと。
もちろん同じタイミングでの燃費比較ではないので、この２車がインサイトやプリウスに対し燃費が良い、とまでは言い切れません。
しかし、エンジンを回すことが主体で乗る事の多いドライバーの場合、割高なハイブリッド車を買う、と言うことは余りメリットが無いかもしれない、とも言えそうです。
コメント
- Luxio [2009年3月6日 23:40]
- こんばんは＾＾
プリウスとインサイト、ハイブリットシステムをエンジンをメインにするか、それともモーターをメインにするという２つの考えがあり、燃費のデータを見ると、エンジンの出力が大きければ大きいほど、燃費が良い結果につながるんでしょうね。。。
また、エンジンもインサイトでは気筒休止システム、一方のプリウスではアトキンソンサイクルなので、エンジンの設計の仕方を比べてもなかなか面白いものがありますね。
P.S インサイトの試乗記事、良いタイミング？でアップしました。
ＴＢを貼り付けておきましたので、よろしくお願いします☆ - 真鍋清 [2009年3月7日 12:31]
- 「燃費の神」プリウスも、エンジンとモーターのパワー比率がほぼ1:1近いこともあるせいか、インサイト（エンジンの方がメイン）より1km/lほど燃費で譲るのは何か辛いと思います。
とすると、プリウスの公称35km/lという数値は、私自身のヴィッツ1300やEP82-SW20さんのシエンタなど、トヨタ系小型CVT車の悪癖「全く加速が得られない、滑走状態のみで走らせてマークできるカタログ数値としての燃費」という部分を受け継いでしまったとも取れ、やはり辛いですね。
今度の新型プリウスは、38km/lという現行より一回り大きい1.8Lというエンジンサイズを考えれば驚異的燃費が発表されていますが、それもトヨタ小型エンジン共通の罠「非現実なカタログ燃費」でないことを大いに期待しております。
プリウス側もインサイト並みに可変気筒システムを導入するなり、モーターの容量・パワー持続時間を強化拡大するなり、動力伝達の見直しが必要なのではないか。数年後にプリウスに投入予定のリチウムイオン電池には大いに期待している。 - おぺ [2009年3月9日 16:48]
- こんにちは。
記事の一番最後の部分が興味あります。デミオやフィットの実燃費ってスゴいんですね。ハイブリッドの本来の存在意義が何かと考えると、燃費が良い事→実走距離に対する石油の消費とCO2等発生の削減、というのがＣＭなどから受け取るものです。
技術そのものとそれを実用化していることは素直に評価しますが、実力的には車重やバルブタイミング、フリクションといった従来からの技術の延長上に、まだまだ燃費向上の余地がおおいということですかね。 - びゅうた [2009年3月9日 18:29]
- インサイト勝ったんですね。10：15モードだとインサイトはぼろ負けですが、あまりカタログに載っているものは信じないほうがいいですよね。
- EP82-SW20 [2009年3月9日 21:51]
＞Luxioさん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますｗ。
エンジンメインの場合、低排気量高出力･高トルクなら、ハイブリッドでなくても理屈上燃費は良いわけですよね。（もちろん同一車重の場合です）
今回の比較テストは、大半がエンジンを回しっぱなしになる高速道路主体ですから、この結果になったと思われますよｗ
＞真鍋清さん、こんばんは。 コメントありがとうございますｗ
プリウスが燃費で負けたのは、Luxioさんへのレスでも書いたとおり「エンジンを回しっぱなしの状態が多いテストだったからプリウスが不利だった」と言えそうです。
実際ストップアンドゴーの多い一般道のセクションではインサイトは負けていますから。
ただ、両車に言える事は、双方とも「この条件では」JC08モードにすら及ばなかった、と言う事ですよね。
これは数日前に別コースでインサイトがJC08モードを上回った記録を出しているので、やはりコースの影響と思われます。
仮にプリウスが1.8Lになったバージョンでも、この条件ではJC08モードを割る様な気がします。- EP82-SW20 [2009年3月9日 22:00]
＞おぺさん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますｗ。
私も今回の記事で「インサイトが勝ったんだぁ･･･」なんて思ってよくよく読んだら、トータル燃費ではフィットやデミオと大差無い（笑）
これだったら私のKeiワークスでも勝負できそうｗ
やはり走行条件がエンジンを回しっぱなしにする区間が多いからでしょうね。
減速で無駄にするエネルギーを回収して、加速に使う事でトータル燃費を上げているわけですから。
＞ぴゅうたさん、こんばんは。 コメントありがとうございますｗ
カタログ燃費（10.15モード）はあくまで
・平坦な道
・とてもゆっくりな加減速をする
・空気抵抗はゼロ
と言う、実情とはかけ離れた計測方法ですから、あてにはなりません。
今度のJC08モードは、少なくても２番目の項目については実情走行に近い加減速をしますから、多少実情に近い燃費になると言えそうです。- Thori-Tung [2009年3月10日 16:29]
- モード燃費(例えJCO8だろうと基本的には同様)と実燃費の間に大きな乖離があるのは、そもそも実燃費を計る目的から決められたモノでは無く、排気ガス測定のために条件を揃える必要から細目が決められて居るからです。
排気ガス中のCO2排出量を取り出して燃費に換算したものがモード燃費の実態ですし、さらに測定は屋内のシャシ・ダイ上で行われる訳ですから、路面状況や空気抵抗或いは天候等には全く左右されず、理想的な数値が得られるのは至極当然の事です。
勿論、そんな事はメーカー側では端から承知ですから、ピンポイントでモード燃費用に専用チューン(!)を施し、幾らカタログデータは立派でも、公道上ではかけ離れた値しかマーク出来ないクルマを沢山送り出して居る訳ですから、其れを鵜呑みにして一喜一憂しても余り意味は無いと思います。 - EP82-SW20 [2009年3月11日 20:42]
＞Thori-Tungさん、こんばんは。 コメントありがとうございますｗ
目的が排ガス測定のためのものなのですか!?
それは知らなかったです。
セールスマン諸氏もそのような認識が無いのか、カタログデータと実燃費の話をすると、「カタログの何％程度落ち」くらいの答えが返ってくるのが実情ですね。
しかもそれは「ユーザーからの使用状況から得た情報」が主体のようです。
個人的には、「カタログデータ」である以上「似たような条件で走ればそれに近い数値が出る」もので無いと、ユーザーは納得できないと思っています。
私もシエンタに燃費計が付いてなかったら、セールスマン氏に苦情を言っていた口ですね、多分（苦笑）- GXE10 [2009年3月11日 22:08]
- 此方は、数多溢れる燃費グッズに対して、もし本当に効果が在るならお墨付きを与えようと言う、公的機関の測定基準でして、第12項の『カーボンバランス法』を参照願いたいのですが、当然乍ら各社のカタログを飾る数値と同じ測定法を要求されて居ります。
ちなみに、2008/11/7 現在で此をクリアした製品は、当然乍ら一つも在りませんね。
http://www.levo.or.jp/efd/kitei.html - EP82-SW20 [2009年3月12日 21:38]
＞GXE10さん、こんばんは。 コメントありがとうございますｗ
燃費グッズは一度「根拠無し」と公的発表が出ていますからねぇ（苦笑）
雑誌の実測テストで効果が認められているのは、誤差のレベルなのでしょうか？
納得いきかねる結果ですけど(^^;)
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
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