久しぶりに特別な用事のない日曜日!
こういう日は自然に目が覚めて早起き。
日曜の朝7時の8チャンネル「ボクらの時代」はいつもユニークなとりあわせの鼎談番組で、まあ、録画するほどでもないかと見逃すのが常ですが、今朝は見ましたよ。
雨宮塔子さんと江國香織さんとその妹さん(失礼、お名前失念)。
雨宮さんのマネージャーさんとは知り合いなのでときどきフランス語の質問などでご連絡いただくのですが、今日の番組も出演番組予告メールをいただき、じゃあ、録画しとくか、とセットしていたのですが珍しくオンタイムで見られたわけです。
で、雨宮さんの口からはもちろんご主人のSadaharu AOKIさん(パリのヴォジラール通りが本店のパティシエ)のお話もでて、お、グッタイミング、と目の前にあったパリ本店直送のcake aux pistaches (ピスタッチオ入りのケイク)を朝ご飯前に食べてしまったよ。 食べたといっても、このケイク、ミニミニなのよ、ほとんどMicro SDメモリーって感じ。腹の足しにはなるめえな、というボリュームなので日曜プチデジョネの前菜ですね。
もちろん、あ~良い材料使って手間かけて作ったはるわ、という満足感十分のお菓子です。
今日なぜ私の目の前にあったかというと、たまたまパリの元カレから届いた1ヶ月以上遅れの私の誕生日プレゼントの小包のはしっこに入っていたのでした。
東京でももちろん買えるんですよ、でも、丸の内界隈ってそうそう行かない。なのでパリから届くという、なんというか、まあ、シンボリックな行為ですね。気持ちよ、気持ち。
雨宮さんはとても食いしん坊な方のようで、この初夏に出版された「パリごはん」(幻冬舎)を読み出すと、わたしのような食にいい加減な人間は絶句! 読み進めるうちにお腹がいっぱいになってきて・・、でも、ああ、人間、こうあるべきなのだ、とちょっと反省したりして・・。
フランス語もあちこちに挿入されていて、パリの食の馥郁たる香りというか、匂いが漂ってきますよ。
東京に戻ってきて、ぼーっとしています。
道中、パソコンといつものバッグを左肩に下げ、右手には母特製ちらし寿司弁当などぎっしり詰まったボストンバッグを下げて、日傘ももって(ここらあたりはメアリー・ポピンズ風情で気に入ってますが)、かなり身動きのとれないかっこうで移動するので、翌日は必ずといっていいほど肩こり。
朝からジムも行った。これから社交ダンスも行く。
でも、心のうちでは、寝たい~。
今、寝る前に読んでいるのが、Michel Chion:Le complexe de Cyrano(直訳:「シラノ・コンプレックス」。シラノは、あのシラノ・ド・ベルジュラックです。Cahiers du cinemaのEssai シリーズ)。
戦前から現代のフランス映画のなかから29作を選んで、各作品の話し言葉(la langue parlée)の特徴を分析していて、とても面白い。ミシェル・シオンは現在、パリ第三大学でも教鞭をとっているようですが、わたしが在籍中に彼の授業をとったことはないなあ。本作の「勝手にしやがれ」の項で、同僚のミシェル・マリ/Michel Marieの指摘を引用していますが、ミシェル・マリの映画史の授業はとりましたよ!さばさばした男っぽい先生で、授業はとても面白かった。たしかレポートで、ルノワールからピアラに通じる系譜を熱っぽく語ったら、ちょっと誉めてもらったので、よく記憶しています!(げんきん。レポートの内容はほとんど覚えていない。当時、作品に系譜やら共通項を見いだすのが流行だったので、それを真似たわけでしょうね、たぶん。ってひとごとか!)。
寝る前に読んではいるんですが、数ページするともうコクンコクンと眠くなってくるので、遅々として進んでません・・。今ようやく第14章、ユスターシュの「ママと娼婦」。でも一気に読むより「あ~この作品、もいっかい観たいなあ、そやったなあ」と感慨に浸りながらちょっとずつ味わうのもいいかも(←自己弁護)。というわけで、社交ダンス、いってきます~。