NHKのラジオ講座「実践ビジネス英語」が3月末で終わることが発表されました。前身の「やさしいビジネス英語」から33年間に渡る長寿講座がついに終わってしまいます。
私はこれまでの英語学習で二度「やさビジ」にお世話になりました。
一度目は大学3年の1994年4月~9月。それまでは大学受験英語の範疇を超えることができずにいましたが、TOEICと英検準1級への挑戦を本格化することを決め、評判が良かった「やさビジ」に取り組みました。
二度目は、アメリカ留学から帰国した時、現地で培った英語力を維持するだけでなく更なる向上を目指し、死に物狂いで取り組んだ2002年10月~2003年3月。
「やさしい」とは名ばかりで、NHKラジオ講座の中では最高峰の難易度に位置する講座。全くやさしくありませんでしたが、アメリカから帰国した時は、「『やさビジ』を徹底的に勉強すれば英検1級は合格は可能」という体験談に触発され、毎日必ず決まった時間にラジオを聴き、英英辞典を引きながら復習し、別売りCDも購入して繰り返し聴き、声に出して音読しました。英検1級合格、TOEIC940点(当時)の原動力となったのは疑う余地がありません。難しいのは確かですが、会話形式の「ビニェット」の中に使える表現やイディオムが多く含まれているのも特徴で、私が特に記憶に残っているのが could use という表現です。
ワシントン大学留学時、地元の entrepreneur に電話でアポを取ってインタビューに行き、それをパワーポイントを使ってプレゼンするという課題が、ビジネス英語の授業で出されました。
私は不動産ビジネスに興味があったため、職業別電話帳を使って REAL ESTATE 分野に片っ端から電話をかけていきました。運良くすぐにアポが取れ、Safeco Field の近くにある事務所に向かいました。
しかし、地図で見るのと実際の距離はだいぶ違い、約束の時間をとうに過ぎてもオフィスが見つかりません。走り回って探した結果、20分ほど遅刻してそのオフィスに到着しました。
走り回った後と、アメリカ人にインタビューをするという生まれて初めての経験、しかも約束の時間に遅刻してしまった動揺で、私は汗びっしょりでした。
そんな私を見て、その会社の社長である John さんが、
“Would you like something to drink?”
と声をかけて下さいました。それを受けて私は
“Water, please.”
と答えました。今考えると、何と不躾がましい返答でしょう。私がこの could use ~ を知ったのが、帰国後に取り組んだ「やさビジ」2002年10月号の Lesson 3 でした。もし、留学前に知っていたら、
“I could use some water, please.”
とスマートに答えられたはずです。ロングマン英英辞典では、could use ~ を
if you say you could use something, you mean you would really like to have it
と定義しています。「~がほしい、~をいただきたい」という意味になります。ちなみに、日本大学理工学部で出題された対話文でも出てきています。
英語の勉強を始めてから38年以上になりますが、これまで取り組んだ英語教材の中でベスト5に入るのが「やさしいビジネス英語」です。講師の杉田敏先生、本当にありがとうございました。
私はこれまでの英語学習で二度「やさビジ」にお世話になりました。
一度目は大学3年の1994年4月~9月。それまでは大学受験英語の範疇を超えることができずにいましたが、TOEICと英検準1級への挑戦を本格化することを決め、評判が良かった「やさビジ」に取り組みました。
二度目は、アメリカ留学から帰国した時、現地で培った英語力を維持するだけでなく更なる向上を目指し、死に物狂いで取り組んだ2002年10月~2003年3月。
「やさしい」とは名ばかりで、NHKラジオ講座の中では最高峰の難易度に位置する講座。全くやさしくありませんでしたが、アメリカから帰国した時は、「『やさビジ』を徹底的に勉強すれば英検1級は合格は可能」という体験談に触発され、毎日必ず決まった時間にラジオを聴き、英英辞典を引きながら復習し、別売りCDも購入して繰り返し聴き、声に出して音読しました。英検1級合格、TOEIC940点(当時)の原動力となったのは疑う余地がありません。難しいのは確かですが、会話形式の「ビニェット」の中に使える表現やイディオムが多く含まれているのも特徴で、私が特に記憶に残っているのが could use という表現です。
ワシントン大学留学時、地元の entrepreneur に電話でアポを取ってインタビューに行き、それをパワーポイントを使ってプレゼンするという課題が、ビジネス英語の授業で出されました。
私は不動産ビジネスに興味があったため、職業別電話帳を使って REAL ESTATE 分野に片っ端から電話をかけていきました。運良くすぐにアポが取れ、Safeco Field の近くにある事務所に向かいました。
しかし、地図で見るのと実際の距離はだいぶ違い、約束の時間をとうに過ぎてもオフィスが見つかりません。走り回って探した結果、20分ほど遅刻してそのオフィスに到着しました。
走り回った後と、アメリカ人にインタビューをするという生まれて初めての経験、しかも約束の時間に遅刻してしまった動揺で、私は汗びっしょりでした。
そんな私を見て、その会社の社長である John さんが、
“Would you like something to drink?”
と声をかけて下さいました。それを受けて私は
“Water, please.”
と答えました。今考えると、何と不躾がましい返答でしょう。私がこの could use ~ を知ったのが、帰国後に取り組んだ「やさビジ」2002年10月号の Lesson 3 でした。もし、留学前に知っていたら、
“I could use some water, please.”
とスマートに答えられたはずです。ロングマン英英辞典では、could use ~ を
if you say you could use something, you mean you would really like to have it
と定義しています。「~がほしい、~をいただきたい」という意味になります。ちなみに、日本大学理工学部で出題された対話文でも出てきています。
A: I can't seem to concentrate. My mind keeps wandering.
B: What's the matter?
A: I think I'm just burned out. I could use a vacation.
B: Why don't you take a couple of days off?
A: The boss would never allow it.
英語の勉強を始めてから38年以上になりますが、これまで取り組んだ英語教材の中でベスト5に入るのが「やさしいビジネス英語」です。講師の杉田敏先生、本当にありがとうございました。
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