OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

豪雨の中を

2008年08月29日 | 家族の話題
息子から電話で、「子守に来て欲しい」と呼び出された。
そろそろricoちゃんの顔を見たいなぁと思っていたところだったので、二つ返事で引き受ける。
ちょうど鳥取からお魚を取ったところだったので、お土産にお魚を持参。
天気予報は「雨」と言っていたけれど、まだ降り始めてはいなかった。

お嫁さんは、大学&職場の先輩のお通夜に出かけるのだそう。
たった3時間ほどの外出なのに、息子一人では無理だなんて、なんだか頼りないお父さんだと思ったけれど、まあ孫の守りは嬉しいので、文句は言わない。
yu-子さんは、ricoちゃんと名残を惜しむかのように、ギリギリまで母乳を含ませてから出かけていった。

彼女が電車に乗って外出するのは、ほぼ4ヶ月ぶり。
流産で入院して以来、病院と近所の買い物以外は、ほとんど引きこもりのようにマンションで暮らしてきた。
真面目に、真面目に出産に備え、赤ちゃんが生まれてからは、またまた真面目に育児に専心。
そろそろ息抜きをしても良い頃だと思う。
まあ、今回はその息抜きに備えて、おばあちゃんのお留守番練習と言うことで…。

ママが出かけている間、ricoちゃんはとっても良い子。
大きくぐずることもなく、しばらくはベッドで良い子にねんねもしてくれた。
お腹が空いたらしい様子が見えたので、冷凍した母乳をほ乳瓶で授乳。
すご~く久しぶりの行為なのに、ぜんぜん戸惑わないでできる。
「昔取った杵柄」というのは、こんなことを言うのだろう。

予定していた時間よりもずうっと早くyu-子さんが帰ってきた。
たぶん気が気じゃなくて、急いで帰宅したのだろう。
「そんなにあわてて帰ってこなくても大丈夫だったのに」と言いながらも、yu-子さんの気持ちもよくわかる。
初めて乳飲み子をおいて外出する時って、なんとも慌ただしい気分になるもの。
帰宅するや、ricoちゃんに張っているお乳を含ませて、満足そうな様子。
母親ってこういうものだったなあと、昔を思い出して胸の熱くなる思いだった。

少し遅めの夕飯を三人で食べる。
献立は、私が持参したお刺身。
前に並んだ二人の食欲の旺盛なこと!
そうそう、授乳してる時って、食欲も半端じゃなかった。
食後にはyu-子さんのお土産のケーキ。
「夜ケーキを食べて良いのか?」と、自問した(せっかく減った体重をキープしなくては!)が、まあ今日は子守を頑張ったんだからと、ご褒美に許すことにした。

さてさて、夕飯を食べ始めた頃から。ものすごい土砂降りになってきた。
音高く降る雨、そして、稲妻・雷。
「しばらくすれば、小降りになりますよ。それまでゆっくりしていって下さい」
そういってもらって、食後もしばらくricoちゃんと遊んで過ごす。(抱っこしてあやすと、ニッコリ笑ったりして、なんともかわいらしい

少しだけ小降りになったのを見澄まして、帰宅することに。
確かに、息子の家付近は小降りだったのだが、5分ほど走ると、それはそれは大変な降りになってきた!
ワイパーを最速で動かしても、前が見えない。
道には、大量の水がたまっている。
路肩に近いあたりを走行しようものなら、ものすごい水しぶき。

時々、真っ黒な空が、昼間のように明るくなる。
ガッシャーンという大音響とともに。
あっ、信号のライトが消えた!

恐怖のドライブ。
たった30分足らずの距離なのだが、前を行く車のテールランプに目を凝らし、必死で運転を続けた。
いつのまにか膝がぶるぶる震えているのに気付いたが、運転を投げ出すわけにはいかない。
何日か前に、群馬県(?)で車が水没してなくなった主婦の方のニュースを思い出す。
「誰にも助けてもらえない、自分で頑張らなくては」と、自分を励ましながら、なんとか無事に自宅へ到着。

珍しく起きていた夫に「こわかったよ~!」と一部始終を報告して、何とか心が落ち着いた。
義妹からきたメールに「川になった道を走って今帰宅。こわかった~」と返信したら、甥っ子から「いいな~、僕もそこ走りたい」
と言ってきた。
「馬鹿息子め!」と、義妹は言うけれど、私も、確かにそう思う…。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿