OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

初お泊まり

2013年08月02日 | 家族の話題

孫娘のricoちゃん、5歳になったけれど、ママッ子でなかなかママと離れられない。

でも、たまにはおばあちゃんちに泊まってみたい。

でも自信がない…。

「お父さんなんか、もっと小さい頃から、一人でおばあちゃんちに泊まってたんだぞ!」なんて、威張ってみせるお父さん。

「私も行きたいけど、でも、ママがいないのはヤダし」

 

心の中で葛藤を繰り返していたけれど、とうとう「おばあちゃんちにお泊まりに行きます」と連絡が来た。

記念すべき初お泊まり、ricoちゃんが自信を失うことのないように、万全の準備をして楽しい一晩を過ごして欲しい。

 

昨日午後4時頃にお迎えに行き、おじいちゃんとお風呂、おいしく夕食を食べて、8時にはお布団へ。

そして、用意しておいた本(「いやいやえん」を買っておきました)を読み聞かせ、「お休みなさい」と順調にことは進んだ。

 

ところが、お家でも寝付きの悪いricoちゃん、お布団の上をゴロゴロするが、なかなか就眠できない。

私に抱きついたり、持参のお人形を抱きしめたり、何とか眠る努力をする。

私も、背中をさすったり、トントンしてみたり、おつむを撫でたりするけれど、なかなか効果は現れない。

ちょっと神経質なところのある子だし、いつもと違う環境で、ママもいないのだから、寝付けないのは無理もない。

でも、泣き言も言わず、グズリもせずに、一生懸命眠ろうと努力をしているのが傍目にも明らかである。

 

部屋を真っ暗にした中で、孫娘の小さな背中を見つめていると、あまりにいじらしくて、いとおしくて涙が出てきた。

私は、この子を将来に渡って守っていくことはできない。

祖母として、この子の人生のほんの一部分に関わることができるだけ。

 

これからの人生には、辛いこと、苦しいこともあるだろう。

でも、年の差がある私には、それを取り除いてやる力もないし、時間もない。

ただ、今この時を、こうして慈しんでやることしかできない。

 

それでもね、こうして無条件に、すっぽりと愛してもらった記憶は、この子に何か力を与えることができるかもしれない。

深く愛された記憶は、体に刻みつけられて、将来の自信に代わるかもしれない。

「私を愛してくれた人がいた」という記憶を、頭の片隅にでも残しておいてくれるといいな。

そんなことを考えながら、小さい背中の緊張がほどけて、眠りに入っていくまでを静かに見守った。

 

何と言われようとも、孫というのはカワイイものなんです。

子供とはまた違った味わいを、私に与えてくれます。

 

ricoちゃんは、初お泊まりを無事クリアし、夏休み特別サービスの「サンリオピューロランド」へも行き、大満足で帰宅した。

「またお泊まりに来るね、いい?」

自信も付いたらしい。

 

おばあちゃんとしての使命も、無事果たし終えた。

次はいつ来るのかな?


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