弟の「お別れ会」の準備のために実家へ。
「夏草や 強者どもが 夢のあと」という句があったけれど、実家の庭は丈高く雑草が生い茂っている。
人の住まなくなった家は、ほんとうに寂しい。
弟の部屋に行き、CDや本、それに弟が並べて飾っていた備前焼のぐい飲みなどを適当に選りだした。
お別れ会に来て下さった方への「形見分け」のつもり。
なにか邪魔にならないもので、手元に置いてもいいというものがあったら、持って帰っていただこうと思う。
「何でこんなにものが多いんだろうねぇ」
「少しは自分で捨ててくれれば良かったのにねぇ」と嘆くと、義妹は笑って、「お姉さんは知らないでしょ。高校時代の学ランだってどこかにとってありますよ。捨てても良い?って聞いたら、当たり前のようにダメって言われましたもん」という。
そんなわけだから、彼の読書の歴史がわかるほど、そして、音楽の趣味の変遷がわかるほど、すべてのものが、保存してある。
こんなにもたくさんのものに囲まれながら、弟はひとりぼっちで死んだのだ。
その後、お別れ会の会場へ行って、下見と打ち合わせ。
弟の好きだった街、弟が家族とともによく訪れた場所にあるその建物は、少々足は不便だが、落ち着いたたたずまい。
会場からは、日本庭園の深い緑も見渡せる。
何とかあと一週間、頑張って準備をして、和やかな良い会にしたいと思う。
「夏草や 強者どもが 夢のあと」という句があったけれど、実家の庭は丈高く雑草が生い茂っている。
人の住まなくなった家は、ほんとうに寂しい。
弟の部屋に行き、CDや本、それに弟が並べて飾っていた備前焼のぐい飲みなどを適当に選りだした。
お別れ会に来て下さった方への「形見分け」のつもり。
なにか邪魔にならないもので、手元に置いてもいいというものがあったら、持って帰っていただこうと思う。
「何でこんなにものが多いんだろうねぇ」
「少しは自分で捨ててくれれば良かったのにねぇ」と嘆くと、義妹は笑って、「お姉さんは知らないでしょ。高校時代の学ランだってどこかにとってありますよ。捨てても良い?って聞いたら、当たり前のようにダメって言われましたもん」という。
そんなわけだから、彼の読書の歴史がわかるほど、そして、音楽の趣味の変遷がわかるほど、すべてのものが、保存してある。
こんなにもたくさんのものに囲まれながら、弟はひとりぼっちで死んだのだ。
その後、お別れ会の会場へ行って、下見と打ち合わせ。
弟の好きだった街、弟が家族とともによく訪れた場所にあるその建物は、少々足は不便だが、落ち着いたたたずまい。
会場からは、日本庭園の深い緑も見渡せる。
何とかあと一週間、頑張って準備をして、和やかな良い会にしたいと思う。
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