OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

距離感

2005年12月28日 | 母のこと
弟の所の一番チビの甥がOT園へやってきた。
赤ちゃんの時から同居し、おばあちゃん子で育った孫なので、母にとっては一番思い入れの強い子かもしれない。
普段は野球のチームでの練習や試合でなかなかこちらへは足が向かないのだが、冬休みでやっとおばあちゃんを訪ねることができたらしい。
母は、久しぶりの孫に相好を崩している。

甥と一緒に弟のお嫁さんもOT園を訪れた。
けっこう久しぶり!

四人でおしゃべりをしていて気が付いた。
L子さんは「お正月もいろいろ楽しい催しが計画されていて良いですねぇ」
「来年の暮れには、忘れずに○○を用意しますね」
普通の会話なのに、私はいちいち飛び上がる。

L子さんにとってはお正月も、来年も、母が生きている限りOT園にいるのは自明のこと。
でも母は、毎日「明日は退院なのよね」と信じて、帰宅することを楽しみにしている。
私は…。

私も母が生きている限りOT園に居ることは承知している。
それを母に説明し、納得させたこともあった。
ただ、帰宅のことに関してまったく意見を受け付けず、自説を曲げようとしない母を見て、争うことを辞めた私にとっては、一週間後の予定を母に話す事なんてとてもできた話ではない。
お正月のお飾りやお供え餅も、母のいない時にそうっと部屋に飾ってくる。
10日後もここにいることを言って聞かせて、悲しい思いをさせるのがいやだから。

でも、L子さんの話を聞いている母は、お正月のことであろうと、来年の暮れの話であろうと、とくに聞きとがめることもなくニコニコと話し続けている。
フーン、こんなこと言ってもいいんだぁ~!

母と私はあまりにも関係が近すぎて、気持ちが同調しすぎてしまうようだ。
私は適正な距離感を保って、冷静に母と対しなければと反省させられた。
スープの冷めない距離に住んでいるのはいいことだけど、気持ちまで認知症の母のそばでオロオロしているのは賢いことではないのよね。

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