OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

ハンガリーな一日

2009年07月02日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
今週は、夫が腰を痛めて家にいる。
だからといって、私の行動が規制されるわけでもなく、普通に日々を送っているのだが、今日はふと思いついたことがあって、即実行。

朝から、せっせと夕飯作り。
まず、冷蔵庫にあった鶏肉を使って、ハンガリー料理「パプリカチキン」を作る。(作り方は、こちら
本格的に、ハンガリー風卵麺「ガルシュカ」もしっかり添えて。
付け合わせは、自家製ピクルスと、トマトのサラダ。
冷たいじゃがいものポタージュもおまけして、けっこう本格的なハンガリーのディナーが出来上がり。

少し早めの昼食を夫と済ませて、いざ、今日のお目当てに!
目指すは、銀座。
ハンガリー映画「人生に乾杯」を観に行った。

ハンガリー版「俺たちに明日はない」だと聞いていたこの映画、主人公のハンガリー版ボニーとクライドは、81歳と70歳。
腰痛に悩むじいちゃんと、糖尿病のばあちゃんがギャング!
それも、年金だけでは暮らせない、思い出のイヤリングを借金のかたにとられたからというのが、動機。

こんな風に書くと、暗そうな感じがするけれど、ちっともそうではない。
のんびりしていて、フワフワとした空気が流れる、不思議な映画。
館内では、ときどき笑い声が聞こえた。

警察に追われて、旧ソ連の高級車で逃げ回る老夫婦。
ロードムービーの要素もあった。
その景色が、すご~くハンガリー。
たいらなの!
そして、道をそれると、森の中に入って、後を追えなくなってしまう。

ブダペストからエステルゴムまでドライブした時に、ハイウェイはつまらない、旧道の方が楽しいよと言って、山の中を通って連れて行ってもらったことがあった。
その時の景色を思い出す。

そして、少し前まで共産圏だったことに対する皮肉も。
ちょうどお昼休みの時間に銀行に強盗にはいるが、窓口に誰もいない。
ピストルを構えて、「金を出さないと撃つぞ!」と言ってはみるものの、誰も出てこないのであきらめて帰る。
ハンガリーのサービスの悪さを皮肉っていて、笑えた。

かわいいおばあちゃんとちょっと素敵なおじいちゃんのボニー&クライド。
若くはないから、元気さには欠けるけれど、それを補って余りある経験としたたかさ。
「俺たちに明日はない」のように終わるかというと、ウ~ン、そうでもないような…。
見終えた後も、なかなかにさわやかな映画だった。

映画の後は、デパートのサマーバーゲンを見て、時間つぶし。(何にも買わなかった~。えらいでしょ!)
ちょっと軽食をつまんで、ハンガリー語へ。

いろんな表現を勉強した後、先週のニュースを見て、ひと言というコーナー。
私が取り上げたのは、「マイケル・ジャクソンの死亡」。
ホントは、「麻生首相、云々」とか、「ドナウ川の水位上昇」とか、「ブダペストの公共交通料金の値上げ」とかを話したかったんだけど、単語が難しくってねぇ。
結局、芸能ニュースに落ち着きました。

My Hungry Day(A Magyar Napám)、なかなか充実して、楽しかったですよ!