昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

アルカディアの牧人

2018-08-21 10:09:13 | 日記
30代という若さで、他界されたお知り合いと、同年代というお客様。
「考えたこともなかったんですが、”死”が急に怖くなりまして」と


ルーブル美術館にある、ニコラプッサン50歳ごろの絵画”アルカディアの牧人”
伝説の田園都市に立つ石碑(墓?)を囲む、女神?と3人の羊飼い

羊飼いたちは穏やかな表情で石碑を抱きしめる
石碑には「アルカディア(理想郷)にも我あり」 ・・・”我”とは「死」を指すそうで、メメントモリ(死を想え)。
死を慈しみ、受け入れているかのようにも見えます。

ところで、プッサンは若かりし頃、同タイトルで絵画を制作していたそうで

人員構成は一緒ですが、こちらの女性は女神ではなく、生の若い娘。
石碑の上の髑髏は、墓、そこから”死”を連想させ、若い女性の”生”との対立関係が垣間見える気がします。


知命を過ぎても、一向にモノのわからない、ワタクシごとき者も居りますが
真摯に向き合っていれば、やがて時の効用にて
柔らかく熟成することもあるやもしれません。

のんびり気長に、”メメントモリ”されるのも、よろしいかと


 *明日、あさってお休みします

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