昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

白ユリと信用

2021-08-10 08:49:56 | 日記
ほとんど使わないバックヤードへ通じる小径に白ユリが群生してました。キリスト教影響下にある西洋絵画において純潔を示す白ユリは、聖母マリアの持物であり大天使ガブリエルの象徴でもあります。が、イエズス会が来邦する以前、いや現在でもそちらに興味や関係がない方にとっては、?の話でしょう。

本邦の白ユリの歴史文化的側面は、593年奉斎の神武皇后ヒメタタライスズヒメを奉る率川(イサカワ)神社の三枝祭に見られる程度だそうで、基本食用薬用扱い。観賞用として認知されたのは明治に入ってからっだったとか。全く文化、歴史、知識の異なる人に、聖母や天使と白ユリの関わりを理解していただくためには何処から話せばいいものか、そもそも理解してもらえるのか。

個人的にヒト社会を構成する為の最重要な要件の一つが「信用」であると思っています。一例にすぎませんが、食べも飲みもできない紙や金属、通帳やモニター上の数字の羅列にすぎない「おカネ」で物品の所有権(これも信用ですが)移動等が可能な事を考えてもわかりやすいかと。

ただ信用といっても、「分かり合える」事を前提とした常識、共感に基づくものと、「分かり合えない(或は分かり合うのが非効率な)」事を前提とした契約に基づくものという相反した過程の双方の結論であるわけで、それが様々な矛盾や対立の要因にもなっていると思われるのですが、今日は割愛。

願望に過ぎないのかもしれませんが、細胞膜や細胞壁により外部との必要以上の接触を避け内部の専門性を保ちながら、各細胞間の情報の共有化はおこない、生物全体としてのバランスを保つ「多細胞生物」という最も身近なものがヒントにならないだろうかと、ふと。

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