大手旅行会社の企画には無い“素泊まり”GOTO travelで月形皆楽公園にツーリングした。
公園のすぐ傍の温泉ホテルがレストラン部門の休業により、素泊まりプランしか提供出来ないという苦境に
あって、GOTO対象施設に申請していたわけで、コロナ禍による地方経済の冷え込みを現している。
天気予報は低温・曇・小雨だったが時々太陽も出て、殆どの作物の収穫が終わった田・畑を眺めながらノン
ビリ往復した。往きは北広島、新篠津経由。帰りは岩見沢、長沼経由にした。
途中、今年の5月に廃線となったJR石狩月形駅に寄ってみた。〝さよなら寄せ書き〟から感謝とともに、「仕
方が無い。」という諦めの呻きが聞こえてきた。
高金利を前提にした基金運用で経営するという政府のスキームが破綻したまま存続の経費負担は地元にしわ
寄せされている。このままでは新幹線の赤字を補填するための幹線が数本残るだけだろう。それで北海道は
良いのだろうか。
ホテルに到着と同時に雨が降り、自転車の置き場所を捜していたらロビーに置かせてくれた。特産のトマト
ジュースのサービスとともに嬉しかった。
宿泊者は3名と少なかった。ロビーでノートパソコンで仕事をしている若者がいた。GOTOには観光とは無縁
のビジネス利用も多いのかもしれない。大いに活用すべしだ。
6畳の和室に落ち着いてから1,000円の地域振興券で夕食を買いに近くのコンビニに向かった。途中、焼き鳥
のテントがあったので寄ってみた。
国道沿いにずっとノボリが立っていた名物の「大串焼き鳥」だった。量が多くて買うのを止めたが、肌寒い
中で頑張る夫婦の姿があった。
今シーズン最後の泊まりのツーリングはコロナ禍を肌身で感じる旅だった。
《遠くに2張りのテント 2020.10.25》