自転車旅をしていると多少のトラブルはあります。こんなことがありました。
#キャンプ地の近くの温泉から出て、さぁ出発と思ったらタイヤがバンクしている。予備のチューブ、修理キット、タイヤ外しレバー、空気入れは持っていた。ところがMTBでは初めてのことで交換チューブと外したタイヤを車輪のリムに上手く収められない。だんだん暗くなってきて思いついたのは馴染みの自転車屋店主と今で言う“リモート”。携帯で手順を教えて貰ってクリアした。一度、練習しておくと安心。
#標高1,000m近い峠から気分よく下り始めると前輪からキーキーというイヤな音。ブレーキシュー(パット)の角度を調整して走り出すと暫くしてまた異音。シューを外して見た。セラミックの外材が減っていて金属ネジの先端が現れていた。続けるとリム自体が損傷する。結局、15Kmの下りを後輪ブレーキだけで降りた。ブレーキの出発前点検の徹底と予備シューの携行は大事。
#走行中に前輪を見るとガタついている。クイックレバーを締め直しても症状が変わらない。これは自転車屋でなければと捜しても最近は見つからない。仕方ないので自動車整備工場に飛び込んだ。話すと、前輪のハブを点検してベアリング抑えを締め直してくれた。自動車整備工場には専用工具があるのでトラブルの時は相談することにしている。
#携帯空気入れは力が必要。取り敢えずの措置としても腕が疲れる。そんな時は自動車整備工場。車用の圧搾空気入れが使える。ただし、ノズルのアダプターが必要。自転車店で数百円で売っている。台湾一周の時は親切な整備工場の人ばかりで空気圧の維持が楽だった。
他によくあるトラブルとして、転倒、輪行によってワイヤー(変速、ブレーキ)の緩み、前輪のチェーンガイド、後輪の変速機の不具合が生じることがある。
ワイヤーの調整は馴染みの自転車専門店と仲良くなって教えて貰った。変速機の調整は素人には難しい。最低限の知識で急場を凌ぎ、自転車屋で調整するしかない。輪行で飛行機を利用する場合は変速機周辺をプラスチック板で保護しておくと安心だ。
【自転車トラブルに備えて携行しているもの】
・ミニプライヤー、六角レンチ、ペダルレンチ、ドライバー、パンク修理キット、タイヤ外し
・予備ブレーキシュー、ナット、ワッシャー、スピードメーター磁石、クイックレバーバネ、結束バンド
・携帯空気入れ、ノズルアダプター
《タイヤは古いチューブでフレームに縛り付けている 後輪は装着したまま》
これで自転車旅の“相棒”はひとまず終わりです。次からは一昨年に終わった10年掛かりの北海道沿岸一周自転車旅の想い出を折々書いてみます。(つづく)