6割以上の日本国民が「いまオリンピックはやらない方がいい」と考えている。
BBCのTV司会者のロス・アトキンス氏が26日の番組で「新型コロナウイルスのパンデミック対策で世界中が様々な行動を制限している中、なぜ東京オリンピックが決行されるのか」という解説を行っていた。
なぜ五輪は決行されるのか、BBC司会者が解説 - BBCニュース
冷静で網羅的で的確な解説だったように思う。
日本の世論動向、収入の73パーセントは放映権料が占めるIOCの経営体質、総選挙を控えてオリンピックを政権浮揚に繋げたい菅政権、投資した巨額の資金と中止に伴う経済損失の拡大の実態を述べ、
言ってみれば「泣く子と地頭に勝てない」日本だが、パンデミック拡大の責任は取れるのかと言外で問うような内容だった。
片や「仕方がない」と沈黙している日本のジャーナリズム。長いものに巻かれろの敗北宣言がなさけない。
ロス・アトキンス氏の結びが凄い。
曰く、~IOC幹部のディック・パウンド氏は5月にイブニングスタンダード紙の取材で「見えないあるいは予測しなかったアルマゲドンでも無い限りこの手のものはやるものだ」と述べたが、
しかしこの1年半は先の見えない予測しなかった出来事だらけだった。
東京大会がハンデミックにどう影響するのかも予測出来ない事態になりかねない。
それがリスクだ。実際にどうなのか間もなく判明する。~
管首相に「反対直言」をした閣僚が複数いたという。「オレは勝負している」と聞く耳を持たなかったらしい。
こんなリーダーに付き合う必要性は全く無いのに「開催」される。あの太平洋戦争もこうして始まったのだろうかと実体験している思いだ。