これまでも政治の世界で世の中を揺るがすような事件、問題は多々あったが、国会で子供でも分かるような嘘を平気で吐き続ける総理大臣が居たことは無かった。異常さに気づいていても改めることが出来ず受け入れ始めている社会の不気味さを感じる。
何故そうなっているのか、そのことがこれからの社会にどのような影響を及ぼすのか。政治アナリストと言われる人々の「政局談義」の範疇でないことは確かだが、代わる動きが無い。
そんなことを思っていたら、『「安倍晋三」大研究』(望月衣塑子&特別取材班 KKベストセラーズ 2019年6月)で「安倍晋三はなぜ、“嘘”をつくのか。」という切り口のインタビューに答えている思想家で武術家の内田樹氏がブログで鋭く洞察している。
安倍氏が犯しているであろう法律的な違反は徹底的に追求され、それが事実であれば責任を問われなければならないが、それ以上に重要なのは内田氏の予測だ。
立法、行政の破壊に続いて司法も怪しくなり、何より深刻なモラルの崩壊を招くであろう〝安倍晋三問題〟を我々は抱え込んだのではないか。次の選挙ではそうした問題意識を持っている人物に注目したい。時間が経つほど元に戻すのが困難になる。