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ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「グリーン🍙グリーン 《新米教師二年目の試練》」

2018-11-04 14:05:49 | 

 

「グリーン🍙グリーン  《新米教師二年目の試練》」 あさのあつこ 徳間書店 2018.9.30

 

「グリーン・グリーン」の続編。

この本も新品♪

中ほどにクルンとなっている栞ひもを伸ばす……快感 (笑)

題のおにぎりマーク、実際はもっと可愛い。

 

自然と向き合う農林高校で

教師二年目となった翠川真緑(グリーン・グリーン)。

生徒たちにいつも本気だ。

 

すぐ謝る真緑に豊福先生は忠告する。

「謝罪は大切やけど、この世には謝って解決できることは、そんなに多くありません」

「素直で正直なんは美点なんやけど、欠点でもあるんよね」

 

真緑は改めて考える。

ーーそう躾けられてきた。躾けたのは母だけど、そこから一歩も踏み出さないで安易な詫びを繰り返してきたのは、自分自身だ。その方が楽だから。

それでは、教師はやっていけない。

素直さを装ってごまかしていないか。

正直を隠れ蓑に逃げてはいないか。

謝って、それでうやむやにしようとしていないか。

 

命をいただく とは?

生きる とは?

 

真緑は鶏のや豚の去勢授業にも参加する。

慌てふためいたり、気絶したりもするが、

他の教師も生徒も農家の方々も、しっかりとフォローしてくれる。

 

《食》は生きる根幹だ。

ただでさえ日本の食料自給率は少ないのに、農業は減衰傾向と聞く。

採算がとれない林業も、はかばかしくない。

国土を保全し、国民の基本的な生活を護ることこそ国の仕事だが、

どうも、ベクトルの方向がずれているように思う。

 

この物語は、さりげなく、そんなことも改めて考えさせてくれる。

 

コメント
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