「彼岸花」 宇江佐真理 光文社 2008.11.25
久しぶりの宇江佐さん。
酸いも甘いも飲み込んだ人情話にほっこり。
「千年鬼」 西條奈加 徳間書店 2012.6.30
小鬼は少女・民を、宿業から解き放つため、
千年にわたる旅を始める。
「何でそんなことが、罪になるんだ?」
「人がそれを罪と決めたからだ」
「罪とは、日との知恵がつくり出したものなのたざす。他人が、己が、罪と思えば、それは罪となってその者の心を苛む」
「面白えことに、時が下がるごとに、法度だの禁忌だのはどんどん増えていくんだぜ」
「何だって、てめえでてめえを住み辛くするんだか」
「地獄を欲したのは、人自身です。罪を得た者は罰を受ける。知恵を持った人間だけの決め事です」