ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「原色 日本島図鑑」「江戸屋敷三○○藩いまむかし」

2018-08-16 22:56:36 | 

 

「原色 日本島図鑑 改訂第2版」 加藤庸二 新星出版社 2013.5.15

 

443の島を網羅している。

 

何故だろう……島に惹かれる。

若い時分から、あちこち巡りたいと何となく思っていた。

まあ、島に限らずあちこち行ってみたい思いの一環だろうが。

 

眺めているだけで楽しいけれど、

自分の本棚にあったら、買ったとき以外は手にとることがなさそうな……

 

まあ、その程度の関心ってことだ。

 

 

「江戸屋敷三○○○藩いまむかし」 青山町誠 実業之日本社 2008.4.20

 

江戸と東京を散歩する、という副題。

 

小石川後楽園 水戸藩上屋敷

明治神宮   彦根藩下屋敷

新宿御苑   高遠藩下屋敷

清澄庭園   関宿藩下屋敷

六義園    郡山藩下屋敷

六本木ヒルズ 長府藩上屋敷

丸の内    岡山藩上屋敷

帝国ホテル  白河藩上屋敷

帝国劇場   鳥取藩上屋敷

東京大学   加賀藩上屋敷 

 

とまあ、例を挙げてみた。

各藩の屋敷が、今はどうなっているか、一覧リストもある。

 

古地図を見ながら東京を歩きたいと、いつも思う。

 

 

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「さよならを待つふたりのために」

2018-08-16 21:42:46 | 

  

「さよならを待つふたりのために」 ジョン・グリーン 岩波書店 2013.7.25


THE FAULT IN OUR STARS   2012

訳 金原瑞人 竹内茜

 

感動、の一言。

生と死、知性と勇気と悲しみに満ちている悲劇とも言えるが、

スマートでキリッとしている。

 

主人公のヘイゼルは、16歳の女の子。

「死ぬほど気がめいる」サポートグループでこう自己紹介する。
「ヘイゼル、十六歳。はじめは甲状腺がんだったけど、今は立派な腫瘍が肺に転移して居座り続けている。」

いやいや参加したのは……

両親を喜ばせなかったから。16歳でがんで死ぬより最悪なのはこの世でたったひとつ。がんで死ぬ子どもを持つことだ……から。


そこで十七歳のオーガスタスと出会い、

肺の腫瘍のため、常に酸素ボンベが手放せないヘイゼルと、骨肉腫で片足を失ったオーガスタスの物語がはじまる。


自分の命がそう長くないことを覚悟しているヘイゼルは、自分が死んだ後、悲しむ人はできるだけ少ないほうがいいと考えている。

一方、オーガスタスは、この世に自分が生きた証を残したいと思っている。

この二人が、リアルに、魅力的に、ユーモラスに描かれていて、

悲しくて切ないけど、ジメッとはしていない。

 

普段はほとんど思い出さないでいられるけど、ヘイゼルは時々、変えることができない冷酷な事実に直面する。

つまり、ママとパパは私がそばにいてうれしいのかもしれないけど、私はいつもふたりを苦しめている。

 

ーー私はそれまで生きてきた時間のほとんどを、愛してくれた人たちの前で泣かないようにしてきた。泣いているところを見せたら、自分を愛してくれる人たちを悲しませてしまう。その人たちの記憶に、自分の悲しい思い出しか残らなくなる。悲しくてだけの存在になるのは嫌だ。だから泣かない。そして自分を愛してくれる人に笑顔を向ける。ーー

 

全身に腫瘍が転移したオーガスタスが先に逝ってしまう。

 

『ヘイゼルを愛せておれは運がいい。この世界で生きる以上、傷つくかどうかは選べないんです。でも自分を傷つける人を選ぶことはできる。おれはいい選択をした。ヘイゼルもそう思ってるといい』




 

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