12/2,伊丹スカイパークから車で走ること約45分、
今回の旅の最終目的地である猪名川町にある林田隧道(はやしだずいどう)を訪ねました。

林田隧道へ行く前に道の駅いながわ で少し休憩します

猪名川町は、初めて訪れます

駐車場は、平日(月曜日)ですが、ほぼ満車でした。
時刻は12時25分頃でしたが、お昼時という事もあって多かったのかなぁ?

道の駅でトイレ休憩後、少し歩くとお肉の自販機がありました。
今日は、阪神高速 泉大津パーキングにもカレーやトランプの自販機がありましたが、
色々種類がありますね。

お天気も良く、駐車車両のナンバープレートを見ると
神戸、大阪といった比較的、近隣の車が多かったです。

ちょっと暗くなってしまいましたが、道の駅の建物

ノボリも良い感じです

猪名川町マスコットキャラクター いなぼう

いなぼう

後方から撮影

道の駅から車で5分程度で林田隧道への入口にあたる
猪名川町立 楊津(ようしん)小学校前に到着
https://yoshin-es.inagawa.andteacher.jp/
⇧猪名川町立 楊津小学校ホームページ
楊津と書いて「ようしん」と読むそうです。
なかなか難読ですが、同校のホームページを見ると
やないづっこサポーターズ日々の様子 とあり疑問を感じました(´・_・`)
学校名は、楊津(ようしん)小学校ですが、
楊津(やないづ)とも読める事から
「これは何かありそうだ…」と思い調べるもなかなか見つかりませんでしたが、
https://inagawa.the-maple.jp/img/inagawaMapPdf3.pdf
⇧猪名川町まち歩きマップ3
ここに答えがありました。
…この楊津(やないづ)という地名は鎌倉時代後期頃からは使われなくなり、
代わりに木津、対津が使われるようになりました。
現在は地名としての楊津(やないづ)は残っていませんが、
この歴史ある地名は、地域の小学校「楊津(ようしん)小学校」の名前に漢字を残しています。
(まち歩きマップ3 より引用)
なるほど✨✨
鎌倉時代から残る地名…とても歴史を感じます。
各地にある地名ですが、調べてみると奥が深いですね。

それでは、楊津小学校から林田隧道へ向かいますが、
直ぐに看板が見えます

林田隧道まで700m…目的地まであと少しです。
高さ制限 2.0mとあります。

小学校からは、どんどん坂道を上ります

まさにヘアピンカーブの上り坂が続きます

だいぶ上って来ましたが写真右側には、
先程の楊津(ようしん)小学校校舎が見えます

今回どうしても来たかった林田隧道が目の前に見えてきました✨✨
https://maps.app.goo.gl/rKpSwf7SBHMFKomVA
⇧Googleマップ ストリートビュー
林田隧道の場所

昼間でも防犯灯が点灯するような木々に囲まれた細い道です。

トンネル手前に車1台止められる場所があったので、
ここに駐車させて頂き徒歩で向かいます。
この辺りは、昭和59年(1984年)に改修された所です

林田隧道内に入ります。
この付近はボックスカルバートですが、
その先に石造り部分が見えています。
スミマセン💦ここから先は、トンネル内の写真ばかりになります(*_*;
トンネル内は照明も整備され、路面状態も良く
現役の道路として利用されている事がよくわかります。

石造りです

路面から天井に向かって撮影します

頭上部、素晴らしい✨

明治時代の息吹を感じます

再び路面になります。
由良道隧道はレンガで巻き立てていますが、石で作るなんて…
以前ご紹介させて頂いた愛知県豊田市にある伊世賀美隧道を思い出しました。
https://blog.goo.ne.jp/dosukoiya/e/ba8e3c4a619ecee2db0f4c0b0724918b
⇧伊世賀美隧道(旧伊勢神トンネル)へ行ってきました
林田隧道は、1883年(明治16年)に
摂津・丹波間の交通の難所を解消するため建設され、
石造りの坑門を有し、
現在も道路として使用されているものの中では
日本最古の隧道と言われています。
https://www.town.inagawa.lg.jp/soshiki/1022/gyomu/5/1/7572.html
⇧猪名川町 林田隧道が土木学会選奨土木遺産に認定されました
先程、触れましたが私は、由良道隧道を
公益社団法人土木学会が認定する
令和6年度 選奨土木遺産に推薦させて頂いたのですが、
残念ながら認定されませんでした。
しかし今年度(令和6年度)認定された林田隧道を初めて知り
「猪名川町(兵庫県)なら見に行くことが出来る!」と思い
今日の訪問になりました。
さてトンネル内を歩きます

一度、振り返って石造り分の全体を写します

トンネル内は上り坂ですが、直線ではありません

出口が見えてきましたが、この付近はコンクリートで覆工されています

振り返って撮影、トンネルが緩やかに蛇行しているのがわかります

出口付近で再び石造り部分が現れました

トンネル外に出ます
日本最古の石造り坑門を有する林田隧道
明治16年(1883年)竣工と明治の風格を感じさせます。

国内最古の石造りトンネルですが、特筆すべき点は、
何といっても現役✨である事が大変素晴らしいと思います。

小学校近くにあった看板に高さ制限2.0mである理由がわかります

何て眩(まぶ)しいんだぁ✨✨
由良道隧道にもこのプレートを取り付けたかったのですが…(^^♪

林田隧道を遠望

同、横に撮影

ここから少し歩いて下ることにします

同、横に撮影

今回、林田隧道を訪れる事が出来て大満足ですが、
この先にある住宅地(猪名川グリーンランド)まで徒歩で向かいます。

この石積みも明治時代のものでしょうか?

石積みを正面から撮影

石積みを近くで撮影します

うわぁ~イチョウの葉っぱが広がっています

黄色い絨毯(じゅうたん)を敷き詰めたような美しい光景です✨✨

秋やなぁ~🍵シミジミ

住宅地が見えます

こんな住宅地の近くに日本最古の石造り隧道 林田隧道があるなんて…

林田隧道の方を振り返ります

住宅地(猪名川グリーンランド)から僅か250mしか離れていません
再び林田隧道へ向かって歩きます。

住宅地に住む子供たちが楊津(ようしん)小学校への通学に
林田隧道を利用しているのかも知れませんね。
通学路に日本最古(石造り坑門を有する)のトンネルがあるなんて✨✨
個人的には羨ましすぎます(*´▽`*)

林田隧道の高さ制限2.0mですが、
地元の方かなぁ?車がトンネル内を走っているのが見えるでしょうか?

私の軽自動車だと走り抜ける事が出来ますが…

車高の高い車の場合、通り抜け不可になります。

こんな感じです。
軽自動車でも天井にキャリーを載せていると少しきついかも知れません。
通行される際には、車高に十分ご注意願います。

トンネル内部から撮影

林田隧道坑門周辺の岩!
見た感じとても硬そうやなぁ…

同、左側

林田隧道 上部

林田隧道坑門付近(右下部)

同、右上部

同、左上部

同、左下部

石積み部とコンクリート覆工とのジョイント部(左下部)

同、左上部

同、頭上部

同、右上部

同、右下部

左下に見える水抜き穴の先は…

手持ちの懐中電灯で照らしましたが、先端部もコンクリートでした。
もしかしたら石造り部分が見えるのかなぁ~と思いましたが…

これまでの写真をご覧になって、お気付きになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、
石積み部分から漏水が確認できます。

同、路面

この緩やかな曲線に建設当時の苦労が偲ばれます。
採掘にあたり、なるべく掘りやすい部分(硬い岩質を避けた?)から掘ったようです。

ボックスカルバートと石積みのジョイント(右側面)

同、右上部

同、左上部

同、左側面

同地点から出口(住宅街)方面を写す
この時、出口から差し込む光を見て「
黒部の太陽」を思い出しました。
貫通当時、この光が見えた時の喜びは一際、
感慨深いものがあったものと容易に想像できます。

同、石積み頭上部

コンクリート巻き立て部と石積みとのジョイント部(左側面)

同、左上部

同、右上部

同、右側面
今回、林田隧道を訪れる事が出来ましたが、
このような明治時代の偉業が評価されたことは大変喜ばしい事です。
繰り返し恐縮ですが、今でも現役である事は本当に誇らしい✨✨
https://www.youtube.com/watch?v=Wvh2kUGhqms
⇧YouTube動画
以下3点お知らせ
①猪名川グリーンランド(住宅地)から林田隧道まで徒歩で移動しながら撮影しています。
②スマホで撮影しましたが、手ぶれ個所があり画像に乱れがあります。ご了承願います。
③林田隧道を早くご覧頂きたい方は、3:00以降から再生願います。
https://www.town.inagawa.lg.jp/soshiki/1022/gyomu/5/1/7572.html
⇧猪名川町 林田隧道
町道木津林田線の林田隧道が認定されました。
https://kansai-doboku-style.com/post-1885/
⇧カンサイドボクスタイル
土木遺産㊿ 明治の隠れた偉業、林田隧道
https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/1303
⇧土木学会選奨土木遺産 林田隧道
http://dobokuisan.starfree.jp/162_hayashidazuidou/hayashidazuidou.html
⇧関西の公共事業・土木遺産探訪
"明治の隠れた偉業"、林田隧道

さて白浜まで帰る事にしますが、来た道とは違う道で帰りたいと思います。
川西市清和台東3丁目交差点
https://maps.app.goo.gl/xunj6EJEE5WTnDzQA
同地点ストリートビュー

池田駅東口交差点
以前、カップヌードルミュージアムへ来た際に通った道です。
https://blog.goo.ne.jp/dosukoiya/e/e5bbddef9264b392cae946274ec9d648
⇧カップヌードルミュージアム大阪池田への公民館バスツアーに行ってきました

大阪中央環状線 大阪モノレール 柴原阪大前駅付近
並行する中国道はスイスイ流れていますが、中環は渋滞していました。

右側に見える遮音壁は近畿道になります。
この付近も渋滞していましたが、中環の茨木や吹田方面を走るのは久しぶりです。

鳥飼和道まで渋滞が続きますが、この時、車内でFM802を聞いていたのですが、
ドリカム ♪うれしい!たのしい!大好き!が流れて
ボリュームを上げて聞いていました(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=wFDv9jm7jxs
⇧Dreams Come True うれしい!たのしい!大好き!
懐かしい✨ドリカム初期の曲ですが、
当時、大阪に住んでいたころ聞いていたので、
一瞬、当時(30年以上前)中環を車で走りながら、
ドリカムを聞いていた頃とシンクロするような感覚になりました。
当時の鳥飼大橋は、トラス橋(鉄橋)で、
また近畿道から阪神高速 守口線への接続もされていない等、
鳥飼和道周辺でも30年の間に大きく変わりましたが、
🎵音楽って良いですね✨
その曲を聴くと当時に引き戻されるというか…
色々思い出させてくれてありがとう(^^♪

中環から国道163号を走り、四条畷(しじょうなわて)の
蔀屋(しとみや)で右折して外環(国道170号)を走ります。
写真上の蔀屋高架橋ですが、少し前に滋賀県彦根市へ行く時、
高架橋上から国道163号(いちろくさん)門真方面を撮りましたが、
今度は逆方向から撮影する事になりました。

2024年11月11日、蔀屋高架橋上から撮影
細かすぎてスミマセン💦

このまま外環を走って、いつもの区間になりますが、
河内長野方面に走り白浜へ帰ります。

3回に分けて紹介させて頂きましたが、
走行ルートになります。

同広域図
白浜町→国道42号→有田IC→阪和道→阪南IC→府道63号線→泉佐野南→阪神高速4号湾岸線→
大阪港線→環状線→池田線→豊中北→府県道99号線→いしづち伊丹店→伊丹スカイパーク→
県道13号線、同12号線→道の駅いながわ→林田隧道→県道12号線→国道176号→
府道2号線(大阪中環)→国道163号→国道170号(大阪外環)→国道480号→
国道24号→国道424号→海南IC→阪和道→有田IC→国道42号→白浜
今回は、林田隧道(はやしだずいどう)を訪れる事が出来たので、
とても嬉しかったです。
また撮影時、1台の軽自動車がトンネルを走り抜けるなど、
地元の皆様にとっては、選奨土木遺産認定という事は、
あまり気にせず?地域にとって大切な生活道路として溶け込んでいる事に
興味深いものを感じました。
今回、令和6年度 選奨土木遺産に認定された林田隧道ですが、
出来れば小さな案内看板でも良いので
道路管理者である猪名川町さまには、
設置に向けて前向きに検討して頂けると有難いなぁ~と思いました。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました( *´艸`)