12/18、18日は、先週に引き続き、由良洞隧道の排水整備をしよう…と
前日から考えていたました。そして当日朝になって、いったん起きたのですが、
体に疲れが残っていたのか?再び二度寝してしまい、起きるとお昼前でした(T_T)
あちゃ~😵
当初は、午前10時頃には現場に到着して作業を始める予定でした。
まぁ過ぎてしまった事は、仕方ないので💦💦
予定よりかなり時間が遅れましたが、午後2時頃に現場に到着、
それから整備作業を始める事にしました。また、この日の終了時間は、午後5時としました。
というのも冬場は、日没が早いので5時を過ぎると暗くなるのが早いですからね(^^ゞ
という事から逆算すると今日は、3時間で出来る範囲まで整備を行う事としました。
正直、3時間で出来るかなぁ??と思いながらも出来なかった場合は、
また次回、続きをすれば良い!と決めました。
坑口付近が冠水している様子がご覧頂けるかと思います。
平均4㎝の冠水
これは深い!9㎝もあります((+_+))
初めに整備作業にかかる前に、現状調査をして、
現在の隧道坑口付近の冠水状況を調べました。
平均約4㎝でしたが、最深部では約9㎝と普通に歩くと靴が濡れてしまいます。
まぁ、恐らく歩いて、この由良洞隧道を通行される方は、いらっしゃらないと思いますが(^^ゞ
次に頭の中に整備手法及び手順をイメージします。
今回の整備作業での重要ポイントは、隧道(トンネル)内の冠水を無くし
自然排水出来るようにする事としました。
また前回、整備した水路を更に延長して、写真奥側まで自然に流下する位置まで開削します。
そのためには、隧道内レンガの隙間から染み出てくる漏水を
極力、路面上に残さないように、坑口付近の擁壁沿いの水深を深めに浚渫して、
水が擁壁方向へ流れるようにします。
簡単なイメージですが、トンネル内が山、擁壁付近がダム。
そしてオーバーフロー(溢れる)した水は、水路(川)を流れていく!という感じです。
この時、削岩機でもあれば、トンネル内の路面を削り、
より水が流れやすくする事も可能ですが、そこまで本格的な事をするとなると
道路管理者である和歌山県の許可が必要になるかと思います。
あくまでも個人の手作業で出来る範囲で、排水整備を行うものとしています。
そんな私の計画に賛同した?仲間が助っ人に手伝いに来てくれました( *´艸`)
左から、ツルハシさんとヒラグワさんです。
さすがに私一人の人力では、無理があるので(笑)
おかげで、かなり作業のスピードアップが図られました。
作業開始前の由良洞隧道 日高町側坑口付近
坑口付近の方が低いため、水が外に流れ出ず、常に冠水状態となっているので、
今回の作業で自然排水出来るよう、水路の開削に取り組みます。
簡単な起工式を行い、これから水路の開削にかかります。
開削は、この付近まで水路を掘る事が出来れば、この先は、下り勾配があるので、
自然に流下させる事が出来ます。
少しずつ水路が出来てきます
更に先へ水路を延伸させます
水を流しながら水路の開削を行ったのは、水を含むと土が柔らかくなって掘りやすくなるのですが、
反面、泥水が服に飛び掛かって来ます(笑)
水路周辺の土を少しずつ削っていきます
水が流れてきます
予定地点まで水路の開削が出来ました
上流側から望む
水路終端部
ここから先は、自然に流下します
整備前
整備後
写真が少しわかりにくいかも知れませんが💦💦
整備前に比べて冠水状況が緩和しています。
整備状況全景
今回の整備作業では、ツルハシさん、平グワさん大活躍でした(^^♪
ご協力ありがとうございました。
写真はありませんが、長靴さんも泥だらけになって活躍してくれました(*´ω`)
今回、当初予定より時間が短くなりましたが、約3時間で水路の開削作業が完了する事が出来ました。
午前中から作業が出来ていれば、周辺整備の一環として
上記写真の石垣にある草木の刈り取りも考えていましたが、
時間が足りず今回は、断念しました。
今後の想定される課題としては、大雨等に見舞われると水路と石垣の間に、
開削のために積み上げた浚渫土砂が崩れて、水路を塞ぐ可能性があります。
またコンクリート等での水路補強を行っていないので、
通行車両が水路付近を走行した場合、崩れて水路が塞がれる可能性もあります。
第3期整備を行う事が出来れば、水路と石垣の間に積み上げた浚渫土砂を
撤去したいと考えていますが、これもかなり大掛かりになるので、
どうしようかなぁ?と思案しています。
次回、機会があれば雨天時に由良洞隧道を走行できればと考えています。
理由は、今回の整備効果の検証を行うためです。
想定通りに水路が機能しているか否か!
もしかすると、想定外の事が発生している!等があるかも知れないからです。
水は高い所から低い所へ!
そんなの当たり前や!と多くの方がご存知かと思います。
ただ私は、今回の水路開削をしながら思ったのは「当たり前って実は、当たり前じゃない!」という事。
当たり前を維持するためにも、私でも出来る事があれば、傍観者ではなく
一歩踏み込んだ事も必要なんだなぁ~と学ぶ事が出来ました。
今回、由良洞隧道の側溝整備を行いましたが、多分このような事をして何になるの?
お金も貰えず、しかも自分で道具を用意して、時間も使って…と
理解できない方もいらっしゃると思います。
以前のブログにも書かせて頂きましたが、4年前に由良洞隧道を訪れた時は、
「わぁ~スゴイ、こんな古いトンネルが現役で活躍しているなんて!」と思っていましたが、
今回、コンクリートで補強された由良洞隧道の姿を見て、私は、ショックを感じました。
由良洞隧道がこのまま、ずっと遺るものと勝手に思っていたからです。
先程のお話しになりますが「当たり前って実は、当たり前じゃない!」に通じます。
なので今回、私が出来る事を由良洞隧道に対して、冠水状態を何とかしたい!と
思った事を改善する事が出来たので、お金とか見返りとかありませんが、
個人的には精神的に大変満足しています。
ただ普段使わない筋肉を使ったので、腕、足、腰、肩と肉体的には、
大変きつかったです(笑)
明日の朝、起きられるかなぁ(*´ω`*)
今回、14時から17時まで約3時間の整備作業を行いましたが、
軽トラの荷台に黒色のチワワを乗せた軽トラが1台だけ通行しました(*´ω`)
由良洞隧道は、県道23号線(御坊湯浅線)という2桁県道ですが、
同隧道前後の道路は、幅員狭小でガードレールもあまりなく、
しかも、やや勾配もきつく、急カーブが連続するため殆ど利用が無く、
多くの方は、国道42号の由良トンネルを通る方が快適で早いので、そちらを利用されます。
しかし3時間で1台の通行量という少し寂しい道路ですが、
私の中では「通る人おるんや!」と、前回に続きまたまた驚きました(^^ゞ
明治22年(1889年)開通の由良洞隧道。
130年以上前の開通という和歌山県内でも最古級の隧道ですが、
現役で活躍しているのは、全国的に見ても本当にスゴイ事です✨✨
明治時代の地方では、牛馬が荷車を引くような時代に、
今でも車が通れるようなトンネルを作ったというのは、
当時としては、すごいハイスペックな道路規格です。
1人でやや興奮気味になっています(笑)
今後ですが、前回の訪問から約4年間、由良洞隧道を一度も訪れていませんでしたが、
これからは、年2~3回でも訪れて現況確認をしたいと思います(*´ω`*)
由良洞隧道の場所
https://goo.gl/maps/k4VRmjWfzXS4ka8B9
由良洞隧道ストリートビュー
https://goo.gl/maps/5XFoZJKnEK4T5fGn8