艦長日誌 補足(仮) 

タイトルは仮。そのときに思ったことを飲みながら書いたブログです。

Dark Deeds

2007年04月04日 22時20分11秒 | 個人日誌
 このくらいの時間から飲むお酒のおいしいことおいしいこと。

 よね3の日記で虫の話があったので、僕も虫にまつわるお話しますね。虫とは切っても切れない縁っつーか、話すと長いよ、オチないし。

 子供の頃、虫が大好きでした。もう、虫見てご飯三杯はいけたね。
今は大嫌いです。めちゃんこキライです。飛んで這い回って、どこにでもとまってて、どこにでもいて、あ~やだ。書き出したばかりなのに既に気持ち悪い。

 (注意! 虫が嫌いなかたはここから先を読むことをお奨めしません)

 小さいとき、小学校の何年生くらいのときかな~。昆虫が好きで好きで大好きで図鑑を眺めてはワクワクしてた。
 「欲しい!見たい!触りたい!」(おっぱいの話じゃあないよ)

 夏になると父さんとキリギリスを捕まえに行って、二個くらいの虫かごに一匹ずつ入れてただ鳴くのを聴いていた。欲しい欲しい言うくせにいざ飼うと自分ではあまり世話をしない典型的なガキンチョでした。

 かごに一匹ずつしか入れないのは、キリギリスって共食いしちゃうからなんだ。すぐに喧嘩して相手の脚食べちゃったり(キリギリスは脚の関節部分に耳がある。両方がなくなるとなにも聞こえないのかな)、へたすると影も形もないくらい食べられちゃうから。

 当時住んでいたアパートでは年に一回、たくさんの子供と町内会の大人とでキャンプとかミステリー列車とか夏に行くのだけど、ある年の夏に日高に泊まりで遊びに行った。
 そこで初めて捕まえたカミキリムシとキリギリスを同じかごに入れて枕元に置いて翌朝の覗いて見ると、カミキリムシは頭しかなかった。
 カミキリムシっていうくらいだから、あごとかガッチンガッチンしていて、外骨格も硬いし強そうだったんだけど、キリギリスは見た目以上に強かったんだろうな。悪いことしたよ。

 学校帰りに寄り道して、キアゲハの幼虫をたくさん捕まえて家に持って帰った。

 ↑こんなのを子供の小さい手で両手いっぱいに捕まえた。母さんはたいそうびっくりしたらしい。
 この写真はもうだいぶ脱皮を繰り返したあとの幼虫で、孵化して間もないものはただの黒い模様。こんな派手な模様だと2秒で鳥に食べられそうだが、どうなんでしょう。

 今でも触った感触を憶えているのだけど(虫嫌いなのにここまで読んでる人!引き返すなら今ですよ!)、脚は吸盤のように手にぴたぴたくっつくかんじで、外皮はふにゃふにゃしていて滑らか。頭をつんつんするとオレンジ色の角みたいのをニョキニョキ出す(どうやらこれが鳥などの天敵に対しての防御らしく、人間にはよくわからないが臭いニオイを出すらしい)。

 何匹かかごに入れて草入れて置くと勝手に草食べて脱皮を繰り返す。写真のように大きくなる頃にかごに割り箸をいれて(角度を30度くらいにして入れる)あげると、そこをよいしょよいしょと登ってじっと動かなくなる。さなぎになる準備をしているんですね~。かわいいですね~、愛情表現なんですね~。(ウソですよ)

 この姿のまま割り箸に張り付いて、一晩でさなぎになる。最初は緑色でとても綺麗。何日かすると茶色くなっていく。

 こんなにも虫好きだった少年ドッピオは何故、極端の虫嫌いになったのか。ある程度段階を踏んで嫌いになったのだが、その始まりはここだと思う。

 さなぎは蝶になるってみなさん思うでしょ。さなぎになる昆虫(だいたいそうだが)ってのは、もう一回生まれるのと同じくらい大変な力と運が必要なもので、下手をするとそのまま死んでしまう。
 一度自らの体をバラバラにして、組み直す。その過程のちょっとした食い違いで、羽化することができない。

 ある朝見たさなぎは羽化までの日数を過ぎているのに、まったく羽化の兆候がない。さなぎの下のほうになにやらドロドロした液体になったまま。変体がうまくいかなかった。
 もう死んでいる。待っても待っても殻を破ることはない。あとは朽ちていくだけ。
 子供ながらにけっこうショックだった。

 うまく羽化できるものはさなぎの状態でも、その直前にぴくぴく動きます。そして背中の殻を破って、羽の縮んだ成虫がゴソゴソとでてくる。そのまま動かず、何時間もかけて羽を広げて、フワァと飛ぶ。

 こうなると部屋に放してあげて、きちんと飛ぶことができるようになった頃に外へ逃がす。(でもそのまま部屋で死んでしまうこともあった)

 カブトムシも飼いました。これは確か捕まえてきたのではなくて、夏休みのデパートで「昆虫展」みたいのをやっていて、親にねだって買ってもらった。
 (デパートに行くとほぼ毎回迷子になり、館内放送で迎えに来てもらうような子供でした)

 本当はカブトムシも自分の手で捕まえて飼いたかった。アパートから道一本挟んだ林に行き、前の日に木の幹に蜜を塗って、翌早朝に見に行ったが一匹もいなかった。
 それもそのはず。当時住んでいたのは札幌の東区だったのだけど、札幌駅からは徒歩10分の中心街。カブトムシが飛んでくるようなところではもちろんない。
 そこにあった林はそのあとすぐにスーパーが建てられ(たしかアスターという名のお店だった)、そして俺が大学生になってから久しぶりに訪れるとパチンコ屋になっていた。この頃からパチンコ屋は嫌い。

 飼ってもらったカブトムシはノロノロしていて見ていてもたいして面白いものではなかったけど(やっぱ大きな木にドンと構えて、クワガタムシなんかを「えいっ!」って放り投げる姿が見たいんだ)、ある日学校から帰ってくると、ひっくり返って死んでいた。どうして昆虫は死ぬと脚を縮めて、ひっくり返ってしまうのかな。
 そしてあろうことかッ!死んだカブトムシには表面をびっしりと赤ダニが這いまわっていたのですッ!イヤンなるでしょ!どっからでてきたのさ、あんたら。土の中にいたんだろうな~。
 それ以来、虫を飼いたいとは言わなくなった。

 虫ではないんだけど、おたまじゃくしも飼っていました。これがどこからもらったのか大量に。一匹もカエルにはなれませんでした。
 飼いかたも知らなかったんだけど、おたまじゃくしに足が生えてきたら、水深を浅くして、止まることのできる石を入れてあげなければならないんだけど、みんなして深い水の中。カエルに成る時期には(ここからは想像)えら呼吸が肺呼吸に切り替わる時なのに、ずーっと水の中で、外にでることも適わずに死んでしまったんだね。
 ごめんね。

 金魚やグッピーは長生きだったな。全然世話しなかったけど。母さん任せ。

 今ふと思い出したのだけど、子供のころ電車の模型でよく遊んだ。父さんの仕事の影響もあってか列車好きで、よく買ってもらっては自分でレールを敷いて、踏切やら作って走らせていた。
 図鑑も虫と電車のものだけはページがボロボロになるくらい見てたもの。

 青年14歳の頃、夜遅くまで勉強していた夏の暑い日に、ついウトウトと机に突っ伏して寝てしまった。窓を開けたまま。
 目を覚ました時の惨状が、たぶん虫を嫌いになる要因の最たるもの。天井から吊り下げられた明かりには蛾!蛾!蛾!ガだらけ。

 ジェダイを志した少年は、ひたすら蛾を潰して、潰して、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ…。

 もう今ではどこに出しても恥ずかしくないくらいの虫嫌いです。
 なぜ蛾は腕や足に止まったあとに歩きだすのか、どうして捕まったゴキブリは触覚だけウネウネ動かすのか。なぜオビ・ワンは僕を裏切ったのか。評議会はなぜ僕の力を認めてくれなかったのか。パドメを救うことはできなかったのか。

 そんなことを思い出しながら今夜も暗黒面に浸る。