酔漢庵【ゑゐどれあん】~エロケンの酔いどれ日記~

へっぽこプログラマーのつれづれなる日記です。

小満と蚕起食桑

2008-05-21 22:08:29 | 酔いどれ日記
 今の時期は、二十四節気では「小満(しょうまん)」、七十二候では「蚕起食桑(かいこおきてくわをくう)」という時期にあたるようです。

 小満(しょうまん)は万物がしだいに成長して天地に満ち始める季節、蚕起食桑(かいこおきてくわをくう)は蚕が桑を食べ始める季節だそうです。

 通勤の途中の道路際に生えている草がかなり成長していて、木にも葉が生え始めたようなので、万物が成長しはじめる季節といわれるとそうなのかなという気がします。

 それから、蚕が桑を食べ始める季節とのことですが、蚕って今ぐらいの季節から桑を食べ始めるんですね。最近は養蚕農家も少ないから、蚕が桑を食べ始める季節といわれても季節を実感できない人がほとんどではないでしょうか。


二十四節気と七十二候の参考書籍
大活字 季節を読み解く 暦ことば辞典


二十四節気と七十二候の参考サイト
西暦2008年(平成20年)カレンダー七十二候の説明(平成20年・2008年)

畑仕事の楽しみ日本古来の太陰太陽暦

「芭蕉入門」を読んで

2008-05-21 00:27:07 | 酔いどれ日記
 「芭蕉入門」(井本 農一/講談社学術文庫)という本を読みました。

 この本を読んで「不易流行」や「軽み」という考えについてはじめて知りました。松尾芭蕉が俳諧につねに新しさを追いもとめていて、紆余曲折のすえにたどりついた答えが「不易流行」や「軽み」ということになるのでしょう。

 俳句の季語は、草木、動物、太陽、月、雷、雲、風、雪などなど自然にあるものあるものばかりです。ふだん何気なく見ている景色に、季節感や、重苦しさを感じないぐらいの哀れ、を感じて十七文字で言い表しているのが凄いですね。

 エロケンはブログを書いているときに、身のまわりのとめのないできごとを、やさしい言葉で、読んだ人の印象に残る文章として書けないかな、といつも思っています。そのために、わび茶や俳諧の考えを参考にできないかなと思っていました。

 待庵のような二畳の茶室、茶室の中の朝顔などの花の一輪刺し、十七文字の俳句はどれも、あえて、いらないものをこれ以上は無理というぎりぎりのところまでとりのぞいているのでしょう。

 その結果残ったものは、あっさりとした簡単そうななものに見えます。しかし、簡単そうに見えるだけに実は奥が深いのだと思います。

 エロケンは、わび茶や俳諧については詳しいことは何もわかりません。しかし、そういう簡単そうに見えて実は奥が深い文章が書ければなと思っていたのです。

 しかし、わび茶や俳諧の精神は、千利久や松尾芭蕉が一生のほとんどをかけてたどりついたものだと思います。だとすれば、そう簡単に自分のものにすることはできないのかもしれないと思うようになりました。