ジョークとトリック

「ジョークとトリック」は、かれこれ１０年ぐらい前に読んだ本です。パズルのような問題がいくつも紹介されていて、子供の頃に戻ったような感じで、書かれているパズルに真剣に取り組んでしまいました。

この本に書かれていた内容で、一番、印象に残っているのが、あとがきに書いてあった四分割思考法の話です。だいたい次のような感じだったと思います。
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結婚生活を継続するか離婚をするかについて考えると、次の４つの方法があります。

幸福な結婚生活の継続。
不幸な結婚生活の継続。
幸福な離婚。
不幸な離婚。

頭の硬い人は「幸福な結婚生活の継続」と「不幸な離婚」という２通りの方法しか考えれないのですが、頭の柔らかい人は「不幸な結婚生活の継続」や「幸福な離婚」という方法も考えることができます。

見落としがちな「不幸な結婚生活の継続」や「幸福な離婚」といった方法につていも考えるのが四分割思考法です。
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この四分割思考法は、ふだんの人間関係にも当てはめて考えることができそうです。

たとえば、周りの人間から見えにくい場所で、○○君が△△さんを必要以上に叱りつけて泣かせているのを見た××さんが、周りの人間に聞こえるような大きな声で○○君のことを注意したとします。

××さんの中では「○○君は△△さんを必要以上に叱り付けて泣かすようなことをした。それを注意した私は正しい」と思っているかもしれません。

しかし、○○君は、△△さんに恥ずかしい思いをさせないように、わざと周りの人間から見えにくところで叱っていたのかもしれません。

○○君は△△さんを泣かすようなことをしました。それはたしかにいけないことかもしれません。しかし、それに対して注意するときには、正しい注意のしかたと、間違った注意のしかたがあるはずです。はたして、××さんの注意のしかたは正しい注意のしかただったでしょうか？

四分割思考法を身につけておくと、頭が柔らかくなるだけでなく、細かな心配りができるようになる、といった効果もありそうです。