天皇賞・春は予想以上にタフなレースになった。時計は速くても軽い感じではなくて、質実剛健な形で終始したと思う。結果、菊花賞馬ワールドプレミアの勝利。スタートはひと息だったが、うまくリズムを乱さずに追走。前にルメのアリストがいたこともあり、福永としても慌てず騒がずのレース。最後はスタミナを誇示するように抜けた。菊花賞馬→天皇賞春馬。古典であり真実でもあるね。 ディープボンドは和田竜の闘志というか、積極的な姿勢が目立った。一旦手応えが悪くなっても再度フットワークを伸ばしての2着。阪大圧勝の勢いで乗り切った感じか。 カレンブーケドールはあえてディアスティマに鈴を付けに行った。戸崎としても早目先頭で押し切れる手応えだったのだろう。正味のレースをし過ぎての3着ともいえるが、この馬の愛らしさ故の3着とも…。アリストテレスはちょうど切れ目で恵まれた前半。それからすると後半の伸び脚は物足りないが、気持ちを維持する面に少々難点があるのかも。今にして思えば、菊花賞はすべてが最高のレースだったね。 ディアスティマはなんと直前乗り替りという悲劇。ほぼ北村友が育てた馬だから痛かった。坂井はリーティング50位とかだよね。単に実績なら、浜中、幸がいたし、積極策の馬だから団野でも面白かったか。まあ厩舎とオーナーが決めることだから仕方ない。団野も乗りたかったろうな。坂井とは仲いいけど(笑)。でも条件上りでのGⅠ挑戦。この馬のポテンシャルは垣間見えた。あんなに早くカレンに交わされた割には、直線もずっと頑張っていた。ジャコマルはドン尻だからね。高野師が「この馬はGⅠを勝たせなければ」と珍しく強気に語っていたが、まだチャレンジは始まったばかり、黒い稲妻ディアスティマ。いつの日か…。
さてNHKマイルC。そこそこメンバー揃った感じかな。バスラットの前走をみたら、逃げ実績のあるビクシーナイト、ルークズネストあたりもタイマン張るとは思えない。スンナリとハナ切れそうだな。藤岡佑は春天ユーキャンの消極的な騎乗の仕返しとばかり、ガンガン行けばいい。その春天同様に、ここも有力馬は比較的前でレースができるね。まあ穴なら追い込みの台頭ということになるが、アナザーリリック、ヴェイルネビュラ、リッケンバッカー、ロードマックスあたりかな。ちょいと物足りないか。
そして京都新聞杯。毎年いわれるプリンシパルとの兼登録。今年は7頭かな。京新は13-14頭立てになりそうだね。ディープモンスターは武ちゃんに戻るのかな。ダービーの出走は叶いそうだけど、ここを使うなら恥ずかしいレースはできないね。実績では抜けている。ルペルカーリアは正真正銘の1勝馬だから、基本勝たないとね。福永は天皇賞勝ってしまい、むしろ頭は買いにくくなった気もするが。 レッドジェネシスは逆に川田がひと息ついたので、ここは全力勝負が望まれる。前走の勝ち方はハンパなかったので、私もかなり期待している。敵はディープでもルペルでもなく、中京コースかもしれぬ。
競輪のダービーも明日から始まる。今週は早いぞ(笑)。天気が不安定なのがチョイと気になるが、競馬ファンで良かった季節である。
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