DOKKENBARへようこそ

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店の歴史(3) Jの事②

2004-10-06 19:55:20 | DOKKEN HISTORY
前回(2)では、Yに相談しないでJの採用を決めてしまった所まで
お話いたしました。
困った私が考えたのは、Yには週4日、Jには週3日
働いてもらおうというものでした。
Yはそれでも不満そうでしたが、何とか渋々受け入れてもらいました。
但し店の事を考えると正直言って、まさに一か八かの大博打でした。
そもそも給料が払えないから皆に辞めてもらったんですからね。
最終的にJがDOKKENで働き始めたのは12月の下旬のことでした。

賭けの結果が大成功だと判るまで、1ヵ月半もかかりませんでした。
私がJと初めて会った時に感じた、しかもたった30秒で感じたあの
’何か特別な物’を、男であれ女であれお客さんも感じたのでしょう。
評判が評判を呼び翌年2月には、お客さんが押すな押すな状態!
しかもJが働いていた月火木の方が平日にもかかわらず
金曜、土曜より売上げが多かったくらいです。
当時のお客さんは週に2回、3回、4回、5回と来ていたんですから、
さぞかしお小遣いのやりくりが大変だったでしょうね。

そういうわけでDOKKENは暫くの間は何とか最悪の事態だけは
避けることが出来たのでした。
DOKKENにとってJの偶然の出現は、
まさにラッキーとしか言いようのない出来事でした。

ところでJの持っていた’何か特別な物’って一体何だったの?
それは一言で言うと、
”一瞬のうちに人を惹きつけ、安心させ、優しく包み込む力”
だったと思います。
ドアを開けて入ってきたお客さんが、いらっしゃいませという
Jの一言を聞いただけで、もう10年も前から友達だったような、
そんな気持ちにさせる不思議な魅力をJは持っていました。
Jは一瞬でそれが出来たのです。

それでは次回をお楽しみに。


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