ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

第4日 フェズ観光

2019-11-19 20:57:22 | Maroc
2019年10月3日(木)晴れ 22.2℃~

フェズFezー王宮ー陶器工房ーメディナ内神学校ー一般家庭のミントティーーブロンズ店ーレストランにてタジン鍋ー織物店ータンネリ地区ーカルフールー宿

GPS記録 登坂累計高さ:458m 最高標高:422m 移動距離:32.6Km 移動時間3時間02分
最高時速:59.4Km/h 停止時間:5時間35分

宿:タガット連泊

今日の予定はフェズの旧市街が見渡せる南の砦と旧市街の迷路を散策するだけなので、出発時刻は朝の9時だから忙しくありません。連泊なので下着などを手洗いして室内にロープを張って干しましたが、完全には乾いていませんでした。モロッコは乾燥した国だから洗濯物は直ぐに乾くものだと思っていましたが、閉め切ってエアコンを効かせる高級ホテルは密室なので乾きが遅いのかも?安いファン部屋か開けっ放しの安宿なら速乾かも知れないなあ。
6時半から朝食が食べれるので、6時半にバイキングの朝食を食べた後はロビーでwifiを利用してスマホを覗いたり、ホテルの外に出て町の空気を吸いました。事前に調べたフェズの気温は最高が30℃、最低が13℃でしたが、朝8時半の気温は22.2℃でした。連泊するホテルの外観です。


ホテルの前の通りの様子です。駐車場の看板はスペイン語でなくてフランス語。この国ではフランス語を知っている方が良さそうです。


午前9時ホテル前からバスに乗り、降ろされたのは旅行社が配布した「最終旅行日程表」には載っていない「王宮」でした。
フェズを観光するのは公認のガイドと同行する必要があるのだそうで、ムハンマドという名の眼鏡をかけた優しそうなお爺さんがバスに乗り込み、今日行動を共にしましたが、バスの中で歓迎の挨拶を英語でされただけで、日本語は話せません。名所などの案内は一切無くて、ガイド仲間と出会うと挨拶を交わして情報交換をしてニコニコしているだけでした。小柄な爺さんガイドのムハンマドさんです。


 

バスに乗って次に行ったのはフェズが見える丘「南の砦」(Borj Sud)でした。昨日のシャウエンと比べると広大すぎて何処が旧市街なのかよく解りませんでした。


次はいよいよメディナだろうと思って降車したのは陶器工房でした。工場長が日本語で工場内を案内されました。


モザイクのテーブルを製作する為に、職人がハンマーとポンチだけ叩き割った星型や三角、ダイヤ型のピースを色別に裏返して並べた後、固めて作るなんて手間暇がかかっているんだなあと驚きました。








モスクの柱も同じ様に小さいピースを敷き詰めて製作されていることが解りました。


轆轤を使ったタジン鍋の製造工程、絵づけ作業などもここでやっていましたが、焼いた皿をハンマーで叩いて欠けさせて模様を付けるなんて面白い加工もしていました。






陶器工房を出て、メディナへのブー・ジュルード門Bab Boujloudを潜ったのは11時半でした。外側はブルー、中にはいると裏側が緑色のモザイクです。




メディナの中は迷路になっていて迷子にならない様に現地ガイドのサイドさんと添乗員小松さんが団体の前と後ろに付き散策しました。お土産品や衣類などのお店、肉や果物、お菓子などの食品の店がありました。タイ・ミャンマーなどの東南アジアの市場と違うのはイスラムの国だから豚肉を売っている店が無くて羊の肉。羊の頭も並んでいました。冷蔵庫が無いのは東南アジアと同じですが乾燥していて路面が乾いていることです。東南アジアでは川魚の店の水などで足元に水溜まりが出来ているのが一般的なのにモロッコではサンダルで歩いても足が濡れません。


同じ場所に「一人で戻れ」と言われても難しいなあとは思いましたが、スリが居たり危険だとは感じませんでした。年末のアメ横の様な混雑もなくてどちらかと言えばのんびりしている雰囲気です。GPSを持って歩くと方角は解りますがさすがに迷路はフリーマップには登録されていないので目的地へ行くには苦労しそうです。

神学校でサイドさんがアトラス杉の彫り物や学生の泊まる所などを説明してくれました。


12時に一般家庭に入ってミントティーを頂きました。オーナーはポットを高く上げてコップにお茶を注ぎますが、その方が香りがよくなるのだそうです。タンバリンやパーカッションのパフォーマンスも披露してくれました。


30分ほどミントティーの休憩後、ブロンズ加工している店を見学しました。ミントティーのポットは銀の純度で価格が変わるようです。持ってみるとずっしり重かったけど、これを買っても使う事がないから欲しいとは全く思わない。ブロンズのトレイをポンチで叩いて図柄を描く工程を見せてくれました。


午後1時半、メディナ内のレストランでのランチはモロッコサラダとイワシ団子のタジン鍋でした。飲み物はオレンジジュース30DHを注文しました。搾りたて100%で旨かった。




 

昼食後もメディナ内の迷路を歩いて午後3時前にやっとカラウィンモスク(大学)に来ましたがドアを開けて通路から覗くだけでガッカリです。
モスク内にはイスラム教徒以外は入れないと知っていましたが、せめて敷地内の正門までは行けると思っていました。ヨーロッパのオックスフォード大学やソルボンヌ大学が出来る以前の8世紀にイスラム教の教育機関として存在していたそうです。世界最古大学をゆっくり見てみたかった。






カラウィンモスクの見学時間は僅か1分もありません。次に織物工場兼売店で機織りの実技、ターバンの巻き方を実演して頂き、何人かがターバン用のスカーフを購入しました。店の人が日本語で説明しました。


午後4時前にタンネリ地区の皮なめし現場を見学しました。強烈な臭いがすると言われていましたが風向きの関係なのか殆ど臭いはしませんでした。
皮のなめしや染色の工程を日本語で説明したのはここでもお店の人でした。クッション、カバン、伝統スリッパのバブーシュ、ジャケットなどのお店が一つのビルの中に入っていました。特に買いたい物は有りませんでしたが、このビルに約1時間滞在しました。






「メディナ」って商店が集まった所だと勘違いしていました。一日メディナを散策して気付いた事は、ここが昔の街ということで、学校があり、レストランがあり、民家があり、リアドと呼ばれる旅館があり、家内工業など物を作る工房がある旧市街ということでした。道の幅が狭くて車が入れないから昔のままのロバが通れる広い道と路地の様な人が一人だけしか入れない細い道がある。区画整理をされずの昔のままを留めた場所だから道が碁盤の目の様に真っ直ぐではなくて曲がりくねっている。だから迷路の街になってしまっている。新市街の近代的な高級ホテルに泊まるのでなく、メディナの中の宿に1週間ほど泊まって宿の近くを見ていたら、きっと駱駝が集まって交易していた頃の北アフリカが見えるのかも知れない。次に来るならそんな旅をしてみたいなあと思いました。

メディナからホテルに戻る途中にあるスーパー「カルフール」に立ち寄り、缶ビールやナツメヤシを買いました。モロッコ人のガイドのサイドさんがお土産に買うのに適したモロッコ製のクッキーのブランドや売り場を教えてくれました。今回の旅の最終日にマラケシュで泊まるホテルの近くに同じカルフールのスーパーがあるので、憶えておいて土産の買い出しをすれば良いと添乗員が思ったので立ち寄ってくれました。
 

夕食は午後7時半、ホテルのバイクングでした。


明日は砂漠の宿に泊まりますが、途中のエルフードでバスから4輪駆動車に乗り換えて行きます。スーツケースはバスの中に置いて、1日分の着替えと貴重品だけを持って小型の4WDに乗ります。明朝6時半にはスーツケースを廊下に出す必要があるので、必要な服をリュックに詰め替えました。


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