◇その瞳に映るのは(Skyggen i mit oje)
カルタゴ作戦っていう英空軍によるコペンハーゲンのレジスタンス救出作戦があったことも知らなかったんだけど、これって救出っていうよりコペンハーゲン市内のナチスの司令部に対する空爆作戦といった方がいいんじゃないかっておもうんだけど、なるほど、筋立てはよくできてる。
英空襲舞台が看護婦を運んでいるタクシーをまちがえて空襲してしまったとき、それをまのあたりにして失語症になってしまった少年が、疎開していった先のコペンハーゲンでまたもや誤爆に見舞われ、そのときの献身的な行動によって声をとりもどす物語が中心になりながらも、修道院でみずからの素肌を鞭打って神の存在を知ろうとする修道女がナチス直率の警察に志願していた若者の心を開かせつつも誤爆のせいで水に飲まれた生徒のために飛び込んでゆくっていう物語とが交錯して描かれてるんだけど、う~ん、だからどうなんだ、なにがいいたいんだ?って気にさせちゃうのは、ちょっとね。