◇ウルトラヴァイオレット(2006年 アメリカ 87分)
原題 Ultraviolet
staff 監督・脚本/カート・ウィマー 撮影/アーサー・ウォン
美術/チウ・ソンポン 衣装/ジョゼフ・ポロ 音楽/クラウス・バデルト
cast ミラ・ジョヴォヴィッチ キャメロン・ブライト ニック・チンランド
◇21世紀末、ヒモ・フェージ掃討作戦
ウィルスの蔓延した世界で、
感染後12年すると絶命する人間たちは、
死を宣告されるかわりに超人的な頭脳の運動能力を身に着けた。
これがヒモ・ファージと呼ばれる人間たちで、
かれらを恐れた政府は、掃討作戦を展開し、
人間対ヒモ・ファージの戦争に突入している。
この前段階はまあありがちな展開ではあるんだけど、
味噌は、ヴァイオレットことミラ・ジョヴォヴィッチの境遇にある。
かつて政府に夫と息子を殺されているため、政府を憎悪している。
しかし、
ヒモ・ファージを全滅させるための最終兵器を強奪したとき、
それが自分たちにしか効かない病原体を持った子供だと知り、
その子を抹殺しようとするヒモ・ファージに対しても叛旗を翻すことになる。
つまりは、ヒーローの条件ともいえる孤独な戦いに追い込まれるわけで、
このあたりの設定はいいんだけど、
どうにもCG優先の画面なのが、ぼくにはきつい。
それにしても、
この作品は内容を違えて日本ではアニメのシリーズになってるらしく、
ミラ・ジョヴォヴィッチはどうも日本に関連するゲームやアニメの仕事が多くない?
それもつねに戦ってる印象があって、
なんだかよくわからない女優さんだわ。
ただ、さすがにアクションシーンは鍛錬を積み重ねただけあって、見事だ。
ガン=カタと新体操を融合させたアクションだっていうんだけど、
これはこういうもんだよっていえないところが、ぼくだ。