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ワイルド・レンジ 最後の銃撃

2014年09月29日 01時38分37秒 | 洋画2003年

 ◇ワイルド・レンジ 最後の銃撃(2003年 アメリカ 140分)

 原題 Open Range

 staff 原作/ローラン・ペイン『Open Range』

    監督/ケビン・コスナー 脚本/クレイグ・ストーパー

    製作/ケビン・コスナー、デイヴィッド・ヴァルデス、ジェイク・エバーツ

    撮影/ジェームズ・ミューロー 美術/ゲイ・S・バックリー

    衣装デザイン/ジョン・ブルームフィールド 音楽/マイケル・ケイメン

 cast ケビン・コスナー ロバート・デュヴァル アネット・ベニング マイケル・ガンボン

 

 ◇1882年、西部のどこか

 ケビン・コスナーの好きなものを勝手に想像するとふたつあるんじゃないかっておもう。

 郷愁と寓話だ。

 郷愁はおもに西部劇で語られ、寓話は未来劇で語られる。

 男の生きざまみたいなのは現代劇なんだけど、それはほんとうに好きなのかどうか。

 ま、そんなところからいうと、この作品はばっちり郷愁西部劇だ。

 失われつつあるものの中で決して変わらない魂みたいなものを、

 あれこれと悩み苦しみながら考えてやがてそれが戦いによって描かれる。

 そういうのが、どうやらケビンの趣味らしい。

 そういうことからいえば、

 フリー・グレイザーつまり遊牧生活をおくっているカウボーイの顛末ってのは、

 まさしくケビンの大好きな世界なんだろう。

 ただ、この映画の場合は、ロバート・デュヴァルをずいぶんと頼りにしてるけどね。

 でもさ、

 アメリカでは最後の決闘20分が西部劇の歴史に残るようなリアリズムといわれたらしいけど、

 なんていうのかな、リアルに徹したいのはわからないでもないんだけど、

 最初の雨の中のテント張りにしても、

 そこまで拘らなくてもよくない?って、おもわずいいたくなっちゃったりもする。

 だって、尺がすんごく長いんだもん。

 ケビン・コスナーはどういうわけか自分が監督をするようになってから、

 どんどん大作志向になり、尺が長くなってる。

 まあ、わからないではないんだけどさ。


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