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☆=☆☆☆☆☆
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アナライズ・ユー

2014年11月12日 14時03分44秒 | 洋画2002年

 ◇アナライズ・ユー(2002年 アメリカ 96分)

 原題 Analyze That

 staff 監督/ハロルド・レイミス 脚本/ピーター・スタインフェルド、ハロルド・レイミス、ピーター・トーラン 製作総指揮/バリー・レヴィンソン、クリス・ブリガム、レン・アマート、ブルース・バーマン、ビリー・クリスタル 撮影/エレン・クルス 美術・ウィン・トーマス 衣装デザイン/オード・ブロンソン・ハワード 音楽/デイヴィッド・ホルムズ

 cast ロバート・デ・ニーロ ビリー・クリスタル リサ・クドロー キャシー・モリアーティ

 

 ◇続編とは知らずに

 観ちゃった。

 ところが、それなりに楽しめちゃったんだからまあ好しとしよう。

 でもまあ、それだけ一篇一篇が独立した話になってるわけで、観てる分にはなんの違和感もなく作られてるあたり、さすがだし、この続編だけバリー・レヴィンソンが制作総指揮になってるっていうのも理由のひとつなのかもしれないね。

 筋立てそのものはマフィアをあつかったコメディなんだけど、見ものはもちろんロバート・デ・ニーロとビリー・クリスタルのやりとりに尽きる。たとえば、デ・ニーロは収監されていたときに暗殺の危険を感じて、精神的な病に陥ったふりをして病院に収容され、そこへビリー・クリスタルが呼ばれて本当に精神に支障をきたしているのかどうかを診察することになるんだけど、このときのデ・ニーロの空っとぼけぶりが凄い。

 ぼくは実をいうとデ・ニーロの映画はあまり好んでみることはない。うますぎるからだ。もうあんたの上手なのはわかってるからさ、とでもいいたくなっちゃうんだよね。だから、ついつい見逃したりしちゃうんだけど、観れば観たで、この作品みたいに感心する。

 映画のロケ現場では、その道のプロに来てもらってあれこれと演技指導してもらうことは少なくない。でも、マフィアの素振りの指導となると、ほんまかいな、といいたくなっちゃう。邦画ではほとんどありえないことだし、まさか現在のハリウッドでそれはないだろうとかおもうんだけど、ま、コメディだからそういう設定もありだろう。

 デ・ニーロのコメディはたいがい、口をへの字にして苦虫を噛み潰したようなお得意の顔を見せるんだけど、もちろん、今回もそうだ。マフィアの親分がいかにも親分然として我儘勝手にふるまう。それにストレスのかたまりとなって対処していかないといけないのが、父親の葬儀もうまく出せず、FBIの捜査官のミニスカートにたじたじとなるパニック障害に病むビリー・クリスタルなわけだけど、そうしたやりとりだけで終始したといえばそうかもしれないね。


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