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テネット

2021年10月23日 01時16分21秒 | 洋画2020年

 ◎テネット

 まあ、しんぶんし、とか、トマト、みたいな言葉あそびだわね。

 でも日本語で「てねっと」と書いたところで回文にはならないんだよな~。

 それはそれとして、内容については、やがてこういう時の逆行をあつかったものに到達することになるだろうなってことはうすうすわかってたけど、ちょっと予測がはずれた。

というのも、ぼくはクリストファー・ノーランが『インセプション』で夢の多重構造を構築したり、『ダンケルク』で時の三重包含を作り出したりしたとき、きっと物語そのものを時の流れのそのままの部分と逆行する部分とそれを繋ぐ歪な部分との三つの時の流れの構造をもった映画ができるんだろうとおもってたんだけど、どうもこの作品はそこまで到達してなかった。

 ま、それはそれとして、エリザベス・デビッキ、背ぇ高いな~。美人なんだけど、脇腹の傷を見せるときにちょっとお腹がたるんでるような気がしたのは減点だなあ。とはおもったのと、どうしても水着の下が不格好な気がしたのと、彼女、泳げないのかしら?水中のカットがひとつもないんだよね。

 マイケル・ケインはあいかわらず英国紳士でこのあたりは実に見事な紳士ぶりだし、ケネス・プラナーもロシア人には見えないけどまあこれはこれでいいかなって気もする。

 ところで、エリザベス・デビッキが幼稚園へ迎えに行くところが二度も出てくる。この重複されて印象づけられるのは顔を見せない男の子なんだけど、これって成長したらロバート・パティンソンになって黒幕にして主人公のジョン・デヴィッド・ワシントンに巡り合って、過去に戻っておれを守ってくれっていう約束をすることになるのかしら?そうでないと、時の回転ドアにならないんじゃないかな?

おもしろいもんだなとおもったのは合言葉で、日本だと『やま』といったら『かわ』とかいったりするやつのことだけど、この作品はしちめんどくさい。なんたって『黄昏に生きる、We Live in a Twilight World』と『宵に友なし、There Are No Friends at Dusk』なんだから。かっこいいっていえばかっこいいんだけど、おぼえられないし、いいまちがえちゃうぞ、これは。


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