◎007 カジノ・ロワイヤル(2006年 イギリス、アメリカ 144分)
原題 007 Casino Royale
監督 マーティン・キャンベル
出演 ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、ジャンカルロ・ジャンニーニ、カテリーナ・ムリーノ
◎リブート&金髪ボンド
つまりはなにもかもやりなおそうってことなんだね。うん、成功だ。どうもボンドのイメージは黒髪黒目の伊達男なので違和感があり、ダニエル・クレイグその人は生粋のイギリス人らしいんだけど、なんだか北欧あるいはロシア系を主人公にしたハードアクション大作を見ているような気分だったのは否めない。
でも、コネリー以外を認めない筈なのに愉しんでしまった自分がいるのもまた事実だ。
いや実際のところ、1967年のデビッド・ニーブンの『カジノ・ロワイヤル』はあんまり好きじゃなかったし、なんだかボンド物というよりはパロディくさい代物だったし、そういうことからいえば、きわめてリアルかつハードなボンドを復活してくれたのは嬉しい。ガンバレル・シークエンスもこれまでと違って凝ってたしね。