◇エネミー・オブ・アメリカ(1998年 アメリカ 140分)
原題 Enemy of the State
監督 トニー・スコット
出演 ウィル・スミス、ジーン・ハックマン、ジョン・ヴォイト、リサ・ボネット、レジーナ・キング
◇防犯カメラには気をつけないとね
テロ防止を目的とする通信の保安とプライバシー法案なるものの成立がらみの議員暗殺がそもそもの発端なんだけど、妻の勝負下着を買いにいった男ウィル・スミスが巻き込まれ、元の不倫相手の親父ジーン・ハックマンと事件解決に挑みながらも、マフィアの勘違いが絡んで大団円に突入するという、なんだかスリリングなんだけどこれはちょっとあり得ないんじゃないかっていう筋立てをおもいきり強引な展開と相変わらずのスタイリッシュな画面で一気に見せてしまうのはさすがトニー・スコットとしかいいようがない。けど、絵づくりの才能がありすぎたんだろうか、かれの早逝はあまりにも惜しいな。ただ、ジーン・ハックマンについて『カンバセーション 盗聴』との比較がよくいわれるみたいだけど、それはどうかなあ。