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私たちの人生とは、いわば選択であり、知りたいという願望であり、運命に祝福されたい、とねがう心のあらわれである。

ベルモントS2017予想 ◎パッチ○ジェイボーイズエコー▲ミーンタイム

2017-06-10 01:51:30 | 海外競馬
現地時間10日(土)にベルモントパーク競馬場で行われる
ベルモントステークス(G1・ダート2400m)の枠順が決定しました。

昨年は三冠レースすべてに出走したラニが、3着。
そのラニと同じく、UAEダービーを好走したエピカリスが今年はここへ挑戦。
人気必至のクラシックエンパイアが出走を回避し、チャンスが広がりました。

ベルモントSの歴史は古く、創設されたのは1867年で
アメリカ三冠の中では最も長い歴史を持つレースになります。

では、ラニが3着した昨年のベルモントSを含めた過去10年間のベルモントSを動画で観てみましょう。
どのレースも直線の盛り上がりがすごいですね!UFCみたい!



2007年/ラグストゥリッチズ
ラスヴァージネスS、サンタアニタオークス、ケンタッキーオークスを制して、
牡馬相手のベルモントSに挑戦し、102年ぶり3頭目の快挙を達成。
マッチレースの末アタマ差退けた2着馬が、後に北米初の1000万ドルホースとなるカーリン。
この年はケンタッキーダービー・プリークネスSの4着以内馬は全て参戦と
稀に見るレベルの高いベルモントSでしたから、この馬の強さがより際立ちますね。
そして、半兄ジャジルもベルモントSを勝っており、兄妹での連覇となりました。
後述するカジノドライヴの半姉にあたります。



2008年ベルモントS/ダタラ
シアトルスルー以来31年ぶりの無敗の3冠を狙うビッグブラウンvs
2頭の兄姉に続く3連覇を目指すカジノドライブの対決で戦前は盛り上がっていたが
ベルモントS前日にカジノドライブが左後脚に挫石を発症。無念の帰国となりました。
レースは、9頭立てで単勝38.5倍の最低人気のダタラが、
先手を取り逃げ切り勝ち、ビッグブラウンは競走中止と大波乱の結果となりました。
ビッグブラウンは種牡馬として無敗でサンタアニタダービーを勝ったドルトムントや、
日本ダービーで3着のアポロソニックを輩出しています。



2009年ベルモントS/サマーバード
ケンタッキーダービーでマインザットバードから13馬身離された6着でしたが、
このレースで早めに抜け出したマインザットバードを差しきって雪辱を果たしました。
鞍上デザーモ騎手は前年の二冠馬ビッグブラウンで出走し競争中止で無念を
この年に果たした格好になり、まるでピーターⅡとアマゴワクチンのよう。
父父父アンブライドルド(ケンタッキーダービー)父父グラインドストーン(ケンタッキーダービー)
父バードストーン(ベルモントステークス)そして、サマーバードと
4代続けてアメリカクラシック競走に勝利というクラシック血統になりましたが
2013年に死んでいるので5代目の制覇は成らず。残念です。



2010年ベルモントS/ドロッセルマイヤー
大舞台に強いタイプの馬というのはどこの国にでもいる訳なんですが、
このドロッセルマイヤーという馬も典型的なこのタイプで
G2では2着が最高で一度も勝利していないのにも関わらず、
6番人気でベルモントSを制し、8番人気でBCクラシックを制しています。
ベルモントSとBCクラシックを両方勝った馬は、長いアメリカ競馬史の中で
当馬とエーピーインディ、そして三冠馬アメリカンファラオの3頭しかおりません。



2011年ベルモントS/ルーラーオンアイス
逃げたプリークネスS勝ち馬シャックルフォードを道中2番手で追走したルーラーオンアイスが
4コーナーで並びかけ、徐々に追い出して先頭に立ち、後続の追撃を凌ぎきって勝利。
重賞未勝利馬がベルモントSを勝つのは08.09.10.11と4年連続になりました。
03年のエンパイアメーカーが勝利した以来8年ぶりの不良馬場でしたが、
セン馬の勝利も85年のクレームフレーシュ以来の事でした。
父父フサイチペガサスと日本にとっては馴染みのある血統ですが、セン馬というのが残念。



2012年ベルモントS/ユニオンラグス
デビューから三連勝でシャンペンSを勝利し、BCジュヴナイルで1番人気に支持されるも2着。
フロリダダービー3着、ケンタッキーダービー7着と着順を落として迎えたベルモントS。
二冠馬アイルハブアナザーと、その両レース2着だったボードマイスターは故障して引退と、
ユニオンラグスにとっては最大のチャンスとなり、2番人気の支持に応えて見事勝利。
しかし、当馬もこのレースを最後に引退と、この世代の上位馬は志半ばでターフを去ることとなった。
アイルハブアナザーはその後ビッグレットファームが購入し日本で種牡馬生活を送る事となった。
まだ初年度産駒が現三歳も、ここまでは期待はずれの成績。父のような馬はなかなか難しいか。
対照的にボードマイスターの方は、今年のケンタッキーダービー馬を輩出し成功を収めています。



2013年ベルモントS/パリスマレス
6番人気パレスマリスがプリークネスSの勝ち馬オックスボウを残り1ハロンで突き離して優勝。
重賞初勝利馬がベルモントS制覇という記録が08.09.10.11と4年連続あって
昨年のユニオンラグスで途絶えてしまったのですが、また復活した形に。
そして、プリークネスSに出走してなかった馬の優勝がこれで8年連続と、
このベルモントSというレースは三冠の中では全く異質のレースと考えて良さそうです。
レクトセールで8000万円で日本人に落札された半弟のジェニシス(パレスルーマーの14)は
昨年のデビュー戦を一番人気で勝利するも、二戦目の樅の木賞で11着大敗した後、音沙汰がない。



2014年ベルモントS/トゥーナリスト
カリフォルニア産馬史上初の2冠馬カリフォルニアクロームが
アファームド以来36年目の三冠馬なるか!?と注目だった14年のベルモントステークス。
しかし結果は、前走ピーターパンSの1.2着馬トゥーナリストとコミッショナーで決着。
カリフォルニアクローム、スタート直後に他馬に蹴られて負傷した事もあり4着。
トゥーナリストはその後、ジョッキークラブゴールドカップSを連覇し、
ラストレースになったシガーマイルHを勝利するなど活躍、フロックではなかった事を証明した。



2015年ベルモントS/アメリカンファラオ
持ったままで先頭を駆け抜け、2着に5馬身1/2差を付けてアファームド以来、
37年振り12頭目となるアメリカクラシック三冠馬となった。
その後、BCクラシックを6馬身1/2の差を付けて圧勝し、
三冠とBCクラシックを制覇したグランド・スラムを史上初めて達成した歴史的名馬となった。



2016年ベルモントS/クリエイターⅡ
ケンタッキーダービー馬のナイキストがプリークスネスS3着後に熱発のため回避、
ケンタッキーダービーを2着してプリークネスSを勝利したエグザジェレイターが1番人気。
UAEダービーを勝って、ケンタッキーダービー9着、プリークネスS5着のラニが6番人気。
ケンタッキー、プリークネスを走ったのはこの二頭のみと、三冠皆勤がいかに過酷かを物語っています。
勝ったのは日本でもテスタマッタの父としてお馴染みのタピット産駒クリエイターⅡ。
ちなみにラニもタピット産駒と、さすが北米リーディングサイアーというべきでしょう。

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過去10年を振り返ると、5人気以下から7頭勝ち馬が出ていて、荒れ模様。

1番人気は過去10年で【1.1.2.6】という成績。
1着16アメリカンファラオ、2着07カーリン、3着09マインザットバード、13オーブという内訳

カーリンはプリークネスS、マインザットバード、オーブはケンタッキーダービーを制しており、
やはりケンタッキーダービーか、プリークネスSどちらかは制している事が前提となるかと。

2番人気は過去10年で【2.4.0.5】という成績。
1着07ラグストゥリッチーズ、12ユニオンラグス
2着08デニスオブコーク、09ダンカーク、10フライダウン、15フロステッドという内訳。

ユニオンラグスはケンタッキーダービー2番人気7着、
デニスオブコークはケンタッキーダービー9番人気3着、
フロステッドはケンタッキーダービー5番人気4着、
ダンカークはフロリダダービー2着、フライダウンはドワイヤーSを6馬身差で勝利。
と、いまいち傾向がつかめないが、重賞で圧勝あるか、G1連対以上、
ケンタッキーダービーで5番人気以上5着以内を目安にしたい。

ベルモントSが、7戦~10戦目の馬に注意したいところ。
未勝利を数戦使って、ようやくベルモントSにたどり着いた感じの馬。

過去10年間のうち、プリークネスSに出走していなかった馬が9回優勝。
そして、重賞未勝利馬の勝利が過去10年で5回と、前走成績などに拘らない方が方が良さそう。


では、上記を踏まえて、枠順と各馬の簡単な紹介を。

(01)ツイステッドトム     セ3 57 J.カステリャーノ
(02)タップリット       牡3 57 J.オルティス
(03)ゴームリー        牡3 57 V.エスピノーザ
(04)ジェイボーイズエコー   牡3 57 R.アルバラード
(05)ハリウッドハンサム    牡3 57 F.ジェルー
(06)ルッキンアットリー    牡3 57 I.オルティスJr.
(07)アイリッシュウォークライ 牡3 57 R.マラージ
(08)シニアインベストメント  牡3 57 C.ヒル
(09)ミーンタイム       牡3 57 M.スミス
(10)マルチプライヤー     牡3 57 J.ロザリオ
(11)エピカリス        牡3 57 C.ルメール
(12)パッチ          牡3 57 J.ヴェラスケス


ツイステッドトム 父クリエイティヴコーズ (4.0.0.2) 
プリークネスSでアイルハヴアナザーの3着に入ったクリエイティヴコーズの初年度産駒。
アメリカ三冠レースへの登録がなかったので7万5000ドルの追加登録料を払ってここへ出走。
出走馬中、唯一ベルモントパーク競馬場で勝ち星があり、
重賞未勝利ながら今年に入って、3連勝している上り馬と、ここでは十分に頭を狙える存在です。

タップリット 父タピット (3.1.0.3) 
昨年の勝ち馬と同じ北米リーディングサイヤーのタピット産駒。
3月のタンパベイダービーを4馬身半差で快勝し重賞初制覇。
ブルーグラスS5着、ケンタッキーダービー6着と近二戦は善戦どまり。
しかしこんな馬でも走れてしまうのがベルモントSなのが難しいところ。

ゴームリー 父マリブムーン (4.0.0.3)
父マリブムーンは競走馬としては結果を残せなかったが、種牡馬として大成功。
安い種付け料から2010年には北米リーディングサイヤーに輝き、アメリカンドリームを体現した馬。
勝ち鞍にサンタアニタダービーと、フロントランナーSがあり、
実績だけを見ればG1を2勝しているこの馬が強そうだが、このレースではプラス評価にはならない。

ジェイボーイズエコー 父マインシャフト (2.1.1.3) 
今年は2月のウィザーズSで3着、3月のゴッサムSで
のちにプリークネスSを勝つクラウドコンピューティングに3馬身半差をつけて優勝。
ケンタッキーダービーは15着と大敗も、ここでは十分勝負になるはず。

ハリウッドハンサム 父タピザー (2.0.3.4) 
ブリーダーズカップダートマイルを含む3つのダート重賞を制したタピザーの初年度産駒。
出走馬中一番実績の無い馬だが、戦績はベルモントダービーで10戦目と経験は豊富。
と言うか、それしか書くことがなかった。さすがに厳しいかなとは思う。

ルッキンアットリー 父ルッキンアットラッキー (2.3.2.4) 
プリークネスS、ハリウッドフューチュリティなど5つのG1を制し、
最優秀2歳牡馬と同3歳牡馬に選ばれたのルッキンアットラッキーの産駒。
前走プリークネスSは4着、前々走ケンタッキーダービーは2着と三冠皆勤。
後方からの競馬になるので、ここも頭は厳しいか。ローテも厳しいので嫌って妙味。

アイリッシュウォークライ 父カーリン (4.0.0.2) 
2007、2008年と2年続けてアメリカ年度代表馬に選ばれたカーリンの産駒。
産駒の中には2013年のベルモントSを勝ったパレスマリスもおり、人気も頷けます。
ケンタッキーダービーからの直行は良いものの、過去の1番人気と比べると実績乏しい。
戦績を見ても分かるとおり、勝ちか負けかのはっきりとしたタイプで、消したいところ。

シニアインベストメント 父ディスクリートリーマイン (3.0.2.4) 
父はディスクリートキャットの半弟で4つのダート重賞を制したディスクリートリーマイン。
プリークネスSでは直線入り口で最後方という位置から追い上げ、
勝ったクラウドコンピューティングからアタマ+4馬身3/4差離されたとはいえ3着。
実績は認めるが、ここも後方からの競馬になるとアタマは難しいのではないだろうか。

ミーンタイム 父シャックルフォード (1.2.1.0) 
プリークネスSを含めてと3つのG1を制したシャックルフォードの初年度産駒。
前走ピーターパンSは逃げてよく粘ったが、直線交わされて2着。
この馬が自然とハナを切りそうで、展開が向けば十分アタマも狙える存在。
今回は名手マイク・スミス騎手に乗り替わり、一発があるとすればこの馬かもしれない。

マルチプライヤー 父ザファクター (2.1.1.1) 
マリブSとオールウェザーのパットオブライエンSを制したザファクターの初年度産駒。
重賞初挑戦となったイリノイダービーで7頭立て5番手の内ラチ沿いでレースを進めると、
直線で鋭く伸びてアタマ差で優勝。重賞初制覇を果たしました。
プリークネスSは6着に敗れているが、ベルモントSではなんら問題のない成績で。

エピカリス 父ゴールドアリュール (4.1.0.0) 
日本で数多くのダートG1馬を輩出したゴールドアリュール産駒。
UAEダービーでは逃げて直線でもよく粘るも、仏G1馬サンダースノーにアタマ差惜敗。
ラニ以上なるかというところですが、思ってた以上に人気になってしまい
日本馬という事で応援はしたいのですが、馬券は買いづらいという感じに。

パッチ 父ユニオンラグズ (1.2.0.1) 
2012年のベルモントSを制したユニオンラグズの初年度産駒と父子制覇がかかる。
ちなみに、鞍上は父をベルモントステークス優勝に導いたジョン・.ヴェラスケス騎手。
ユニオンラグズ産駒は、パラダイスウッズが今年4月のサンタアニタオークスを
11馬身3/4差で圧勝するなどすでに3頭がG1を制する大活躍を魅せており、
この世代は、アイルハヴアナザー以外は種牡馬として成功していますね。
当馬は、昨年6月に左目を痛め、摘出手術を受けたため隻眼になりました。
ルイジアナダービーで2着に入りましたが、大外20番ゲートからの出走となった
ケンタッキーダービーは中団追走から伸びず14着に終わりました。

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という感じで、全12頭かなり偏った見方をしてしまいましたが
ベルモントSは毎年どんな馬が勝っても驚けないのは、過去十年を観ても分かるとおり。
この10年で確実に勝てそうだったのは、アメリカンファラオとビックブラウンくらいでしょうか。
前者は勝ちましたが、後者は競争中止でしたから、本当に何が起こるかわかりません。

◎パッチ○ジェイボーイズエコー▲ミーンタイム

12年のこのレース勝ち馬ユニオンラグズ産駒パッチを本命に。
父子制覇に、隻眼での制覇という快挙を成し遂げて欲しいところ。
左目が見えないので、内枠だと厳しかったが、幸運にも大外枠でレースはし易いはず。
未勝利で破っているミーンタイムを観ながら番手で競馬をすすめたいところで、
ジョン・.ヴェラスケス騎手の手綱捌きに期待したい。

対抗はジェイボーイズエコー。この馬はゴッサムS勝ちを評価。
クラウドコンピューティングに3馬身半差をつけて勝っており
良馬場なら相当な力を秘めているはず。
ケンタッキーダービー15着と大敗しているが、ベルモントSでは気にしない。

単穴ミーンタイムは、ピーターパンS2着が外に膨れたのが影響しており
マイク・スミス騎手に替わって面白い。先行力があり粘りもあるので展開次第で。

印は回らなかったものの、
ツイステッドトムマルチプライヤーの二頭も十分圏内。

アイリッシュウォークライは父カーリンは魅力だが頭か着外かのイメージ。

ルッキンアットリー、シニアインベストメントは今までと同じ乗り方だと3着までか。

エピカリスは、ここでも十分やれそうだが、人気だし米国初戦でG1とハードルが高い。

ハリウッドハンサムは前走条件戦で、混戦のベルモントSとはいえ、さすがに厳しい。




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