狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

自然治癒力、根本原因の把握、精神的自立と自律、自信、自己責任の覚悟、そして日々、創造主により生かされる事に感謝・・・「病気は自分で治す 免疫学101の処方箋」を読む

2017-04-23 23:55:25 | 健康・医療・暮らし 2012~2017
 次の本を読む。
 「病気は自分で治す 免疫学101の処方箋」(著者:安保徹氏、出版社:新潮社、出版日:2008/07/01)(単行本 - 出版社:新潮社、出版日:2006/01)

 病気の「根本」は、「ストレス」である。
 ストレスを失くせば、それから派生する様々な症状や現象を失くす事が出来る
 何事も「根本」が大事であり、「根本原因」が存在する限りは、表面に結果として表れている状態は、絶対に変わる事は無い
 「根本原因」をそのままにしておいて結果・表出している事だけを変えようとする「対症療法」をする事によって、その直後の症状は変わるかもしれない。しかし時間が経つと、また元の状態に戻ってしまう。表面に現れている状態が変わるのは、ほんの「一瞬」だけである。それどころか、薬を使う等の不自然な、且つ強制的な対症療法をする事によって、副作用、抵抗力の増強等によって却って悪化し、長期化し、治らず変わらず、慢性化、永続化している。
 また病気だけでは無く、人間関係のトラブルや、国と国との争い等、それらの原因を取り除く事無く、体裁・外見だけ繕い表面処理する「対症療法」をする事によって、事態は余計に悪化している。
 また、放っておけば良いものを、介入・干渉する事によって「逆効果」となり、却って悪化している。病気にしても人間にしても、介入によって反発や抵抗が起こる。当事者である自分自身が自分の事を最も理解している事が理想的であり、その通りに自己管理が出来ていて自分の事を理解し、自分を律し、精神面において「自立」出来て、自尊心、誇りを持っている人ならば、「ありがた迷惑」、「余計なおせっかい」と思うだけである。私の場合はその様なものであるのに加えて、頑固、へそ曲がり、天の邪鬼な性格であるので、反抗・反論するのが落ちである。
 しかし現実、私の周りの世間一般的には、自分のことも解っていない人達が多い。自己管理が出来ず、自分に甘く、自分を見ずに外ばかりを向いており、振り返って反省する事も無い。更に、自分で勉強する事も無いので、知識や教養にも欠けている。
 結局、その様な人達は、「精神的な自立」が出来ていないので、安易に医者や先生、周囲の人、他人、友達に聞こうとし、依存してしまっている。自分で調べようともせず、自分で考えず、そして自分で判断出来ない。その様に、自信が無くて他人の言いなりになっている。自分を信じずに、他人を信じているのである。自分の事であるのに、他人に委ねてしまっている。自分自身が他人のものになってしまっている。自分自身が他人の奴隷になっているのである。私はその様な状態を客観的に見ていると、人間として情けない状態であると思うのである。
 「精神的な自立」が出来ていないと、他人に振り回される事となる。他人の意見や「雑音」によって、自分の人生が台無しになってしまう。自分の人生であるにも関わらず、他人の人生になってしまうのである。私はその様な事を客観的に外から眺めて見ると、阿呆らしく見えてくる。
 病院での健康診断や、人間ドック、脳ドック、癌検診、会社での職場健診等は、「予防」という名目の下に、痛み等の症状が出ていない健康な人を引っ張り込み、CTで被爆させる等をして、それらが原因となる「医原病」を発症させる事にも繋げながら、細かく粗探しをして精密検査に送る。そしてその後、「根治療法」をせずに「対症療法」を続けながら慢性疾患へと繋げたり、癌の三大療法である化学療法(抗がん剤)、外科療法(手術)、放射線療法等と高額医療へと連れ込むのである。
 その様に、病院や医者の言いなりになる事によっても、自分の人生を壊されてしまいかねないのである。癌を治す為にはこれをしなければならない、病気を治したければあれをしなさい……等と、患者は押し付けられている。方や知識の豊富な医者と、もう一方の無知な患者。無知なるが故に、患者にも責任がある。強制的に押し付けられない為には、自分で勉強して「理論防御」して「反論」出来る程にならなければならない
 最も、患者自身がその病院や医者を信じて治療を受けた結果、死ぬ事に繋がっても、あくまでも本人の問題であるので、本人が納得しているのであれば別に構わないのであろう。自分の人生であるので、自分が納得出来る事が最も良い事であるとは思う。しかしそれを、知識を持った上で客観的に見てみると、単に騙されているという様に見えたり、他の方法であればもっと長生き出来たのに、と思えたりするのである。
 人生の根本は、「精神的な自立」である。精神的に自立する事によって、心身両面の自己管理に繋がり、生活習慣の改善に繋がる。欲望に依存せず、誘惑に乗せられず、周囲の退廃傾向にある空気に流されない
 その「精神的な自立」に必要なものは、「自己律法」である。それによって、自分を律する。自己律法は、道徳の規範・規準である。私の場合は、「聖書」を道徳規範としている。
 よって私の場合の「根本」では、道徳規範である「聖書」を土台・基礎とし、その上に「自己律法」を建て、「精神的自立」を成しているのである。つまり、神への信仰が礎となり、その上で自分を信じているのである。最も、私も人間であるから完璧は有り得ないので、失敗、中途半端、偽善的行為になってしまう事はある。
 本書タイトルの「自分で治す」は、正に「精神的自立」を必要とするものである。そして、他人のせいにするのでは無く、「自己責任」を覚悟する必要がある。自分の身体、自分の人生であるので、自分で決断し、その結果に対して自分に責任を持つ。但し私の場合、自分の生命は自分のものでは無く創造主である神のもの、自分の人生も主である神のものと信じているので、神に委ねながらの「自立」であり「自己責任」である。
 著者は、免疫学のエキスパートである。それ故、全ての人間がこの世に生まれた時から持っている、身体の自然治癒力を大切にする事を説いている。極力、医療に頼らず、薬に頼らずに、身体を常に正常に保とうとする力が元から備わっているので、それを活かす事こそ大事だと提唱している。そのホメオスタシス(生体の恒常性)の為の、免疫系、自律神経系、内分泌系が元から人間に備えられており、それらの働きとバランス、相互関係によって、身体が維持されている。それが崩れた時に、病気や体調の異変が起こる。
 その自然治癒力を活かす為には、食事や運動、趣味等の生活習慣改善を図る事が大事だが、それは同時に生き方や考え方の改善にも繋がるものと説く。その生き方・考え方の改善によって、根本原因であるストレスを減らす事に繋がる。
 高い志を持つ事は命がけで行う事となり、気が充実して迷いが失くなり、純粋な気持ちとなって、血流・血行改善となるという。ストレスが原因でも血行不良となり、それによって低体温や低血圧、認知症等と、またその反対の高血圧によって心臓・脳・腎臓の疾患等と、様々な症状に繋がる
 甘いものは食べた直後は血糖値が上昇するが、インスリンが働いてすぐに低血糖になると言う。それによって副交感神経が優位になり過ぎて、無気力、脱力感、血圧低下、認知症等に繋がると言う。脳神経の唯一のエネルギー源は糖質である。
 副交感神経優位の方がリラックス出来てストレスは溜まりにくいが、それが偏り過ぎると、甘いものを食べ過ぎての症状と同様になり、神経が過敏となって、アレルギー体質となるという。
 自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが大事であるが、交感神経に偏ると白血球の内の顆粒球が優位となり、逆に副交感神経系のリンパ球が劣勢となってしまい、ストレスに繋がると言う。
 気圧が下がると、だるさに繋がるという。また、冷暖完備は、身体の調節能力を劣化させる事に繋がると言う。リラックスしすぎて敏感になる事によって、天気や周囲の状況の変化によって体調が影響を受ける事になる。適度な刺激が、日常生活を送る上で必要であると言う。
 中心静脈栄養に依らずに経口摂取によって咀嚼しながら食事をする事によって、脳の血流が良くなり、認知症の予防に役立つと言う。
 癌は自然退縮することが多いが、その前に三大療法で強制的に押さえ込もうとするだけでは無く、リンパ節廓清という本末転倒な事を行っていると言う。原因となっている生活習慣改善を改めず対症療法をし、その上に自然治癒力をも失くしてしまうものである。
 余命宣告が医師によって行われているが、治療せずに放置した患者は大抵、それよりも長生きしている。医者も所詮は人間である。決して預言者では無い。そして抗がん剤によって、却って命が縮められている
 その他、様々な事について述べておられるが、ここで簡略する。
 全ての人間の身体は、創造主が創られた。自律神経も心臓も、創造主が動かしている。決して自分自身がそれらを動かしているのでは無い。また自分の両親が作ったのでもなく、動かし出したのでも無い。ただ単に、両親の身体を利用して創造主が創られたのである。イエス・キリストは処女であるマリアからお生まれになられたが、創造主がマリアの身体を利用して、イエスをこの世に誕生させたのである。マリアはただの人間であり、処女にして子どもを産む能力は持っていなかったのである。あくまでも、創造主の能力によって、イエスがこの世に遣わされたのである。
 そして、全ての人間の命は創造主の持ち物であり、それを預けられている一人ひとりの人間は、その責任をもって生きていかなければならない。そして、日々、創造主である神によって生かされている事に感謝しなければならない。創造主から託されている命を殺める事は、他殺は勿論、自殺も罪になる
 表面を見ると複雑に見える事も、根本を見ると、至ってシンプルである。一つの根本原因から根や茎が伸びて派生し、それらが相互に作用もして、表に現われた部分が多様に、複雑に、数多くなっているのである。故に、表面だけを見ていると、ややこしく見えるだけで、理解する事が出来ないのである。病気だけでは無く、国際情勢や社会問題、政治等、時事問題を理解する上でも、「根本」を見る事が本当の意味での理解に繋がるのである。テレビや新聞のニュースは表面ばかりで、それらの情報だけを読んでいても複雑に見えるばかりで、理解する事は出来ない。何事も「根本」が大事である
 最後に、「ストレス」を「根」にした過程を私が簡略化したものを載せる。勿論、この過程からもっと数多くの派生する過程が生じているので、中途半端なものであるが、とにかく「根本」は「ストレス」である。

 ・ストレス↑⇒交感神経↑、副交感神経↓⇒アドレナリン↑、アセチルコリン↓⇒顆粒球↑、リンパ球↓⇒活性酸素↑⇒臓器障害↑⇒ストレス↑⇒……
 ・ストレス↑⇒交感神経↑⇒血管収縮↑⇒血流↓⇒新陳代謝↓⇒体温↓⇒免疫力↓⇒病気↑⇒ストレス↑⇒……
 ・ストレス↑⇒副交感神経↓⇒便通↓⇒血液清浄度↓⇒病気↑⇒ストレス↑⇒……
 ・ストレス↑⇒交感神経↑⇒血管収縮↑⇒血流↓⇒虚血度↑、心拍数↑、血圧↑⇒病気↑⇒ストレス↑……
 ・ストレス↓↓⇒副交感神経↓↓⇒アレルギー症状↑。

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  ・2015/11/22付:「医療従事者はヒマな者が多い・・・仕事を作る為のマッチポンプ式ビジネス『予防医療』による『医原病』」
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「病気は自分で治す 免疫学101の処方箋」 「病気は自分で治す 免疫学101の処方箋」
   (著者:安保徹氏、出版社:新潮社、出版日:2008/07/01)
   (単行本 - 出版社:新潮社、出版日:2006/01)


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