しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

カプリコン・ワン

2015-10-18 | TV, 映画, DVD
日本では、このごろようやっと
下町の工場の部品でロケットが飛ばせるようになったが
アメリカ・NASAはとっくの昔に火星に行っている。

カプリコン・1(ワン) [DVD]
クリエーター情報なし
東北新社


古くさいB級サスペンス・アクション('77作)

「ピーター(・ハイアムズ:監督)、
これぐらい(予算)で
カーチェイスとか入れて
サスペンスなんかどうだい!」

映画会社にそう言われたかどうかは知らないが、
細かい事あまり考えないで 画に任せて見れば
定石通りのサスペンス、クライマックス。

おおまかに(あらすじ)
有人火星宇宙船「カプリコン・1」の打ち上げ数分前、
乗組員ブルーベイカー、ウィリス、ウォーカーは船内から連れ出され、
砂漠の中の軍事基地跡に連れて行かれる。
そこで、カプリコン・1の生命維持装置が故障で有人飛行が不可能になったことを告げられ、
計画は中止できないので、火星に行った事を捏造することを命ぜられる。
火星探査の様子などを、この基地で収録する大芝居は成功するが、
地球への再突入の際に宇宙船の熱遮蔽板が破壊されたという報告が入り、
飛行士達は砂漠の基地から脱出を図る。
一方、新聞記者のコールフィールドはNASAの友人に計画の奇妙な点があるのを告げられ、
取材に向かうが友人の姿は無く、彼も命を狙われる…

ヘリコプターや飛行機との追う・追われるのチェイス・サスペンスは
ジェリー・ゴールドスミス(音楽)が否が応でも盛り上げる。

ただ、やっぱり、
火星までの往復、八か月ではなんぼなんでも早すぎる

今でこそ
メアリー・Pやらマーク・ワトニー
行くのに3年かかるのは一般にも認知されているが
当時の観客は冥王星だろうが火星だろうが、きっと待っていられなかったんだ。
だから、サスペンス(陰謀)に振った…

でも、
この時短とサスペンスのハイアムズの手法が買われたのかもしれないね。
A・C・クラークの“2010年”の監督はハイアムズである。
“2001”はKubricの天才/芸術でもでもよかったかもしれないけれど
2作目“2010”はハイアムズの(ツボを押さえた)手堅さの方が
映画会社としてもよかったのかも。

余談ながら、“2010”を作る時
ハイアムズは海の向こうスリ・ランカのクラークと、パソコン通信をやっていた。
(巨人・原監督が辞めるとかニュースがあったが、
たしかハイアムズはメジャーリーグのどこだかのファンで
ペナントレースの行方だので盛り上がっていたっけ)。
メールではない。キーボードで打ち込んだのが海の向こうの相手に“プリントアウト”される。
白ヤギ黒ヤギお手紙交換。インターネット遥か以前の昔。
きょう日、ガラ携でもそんなメンドクサイことしない。


火星夫の家庭菜園 (10/19)
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ミニトマトとかカイワレ大根とか (・o・)
ポカ (トラ姐)


2015年10月21日 (10/22)
「バック・トゥ・ザ・フューチャーの日」だとオバマまで喜んでいる
自動紐結びスニーカー? 私の関心はデロリアンだけ。