しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

堂の次は

2009-10-29 | 本棚


せっかくだから、白鹿亭綺譚でも。
2001、宇宙エレベーター…のクラークからすれば
かなり変化球だが、
ゲラゲラでなくニヤニヤなユーモアがジツにいい。

白鹿亭綺譚 (ハヤカワ文庫 SF 404)
アーサー C.クラーク
早川書房

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ベーカー街221Bとはべつのところ
とある酒場で

ハリー・パーヴィス
ホラの煙に撒くか
窓からぶん投げられるか。

 1みなさんお静かに: 音を消す機械が大爆発
 2ビッグ・ゲーム・ハント: ラジコン大イカ
 3特許出願中: <参考>だばだば杉/筒井康隆
 4軍拡競争: 子供向けヒーロー・悪漢の対決でスタジオが吹っ飛んだ。
 5臨界量: クリティカル・マス:クラークのおやじギャグ
 6究極の旋律: 1と併用すれば…
 7反戦主義者: 戦略コンピューターのささやかな抵抗
 8隣の人は何する人ぞ: ドクターはストレンジ
 9とかく呑んべは…: (^^)
10海を掘った男: コストが見合えば
11尻ごみする蘭: やはり、オバサンは強い。
12冷戦: 氷のように冷たい
13登ったものは: 海抜ゼロメートルの流星現象。
14眠れる美女: 羊が一匹、羊が二匹…
15アーミントルード・インチの窓外放擲:
   言葉数が同じなら、女のやかましさはどこから来るのだろう(・o・)。

ある掲示板

2009-10-29 | その他
とあるテーマで、何回か寄らせてもらった。
普段の無造作な考え・文章、チェックするつもりで。
文章書くのは好きだが、かならずしも、普通の文章とはいいがたいから。

携帯や、外からコメ入れている人もいるし、
そんな人と較べるまでもなく、自分のがかなり落ちるのは知っている。
それでも、年齢、立場をこえた共有・交流の場だと思う。
(思いのほかの、身に余る“ポチ”もあったし)

ただ、ひとつとても残念なのは、
コメント投稿日時、連ちゃんで出鱈目
荒らしのつもりはないが、文章ヘンだからかな…

不適切な表現等はアップする前、チェックされるのだろうが、
いじられて上げられるくらいなら、ボツでいい。
(伝言内容、日時、相手が決める伝言版無いでしょ)
“みんなの”掲示板というのなら、インチキ表示しないで欲しい。

秋の夜長はミステリー

2009-10-25 | 本棚
10万年先のsf読むくせに、
推理モノは現場でコテコテ立ち往生。

大仰↑な私ですが
まだ読みそめし、天の巻
半七親分※1の話でも

わりあいドライなのが好きだけど、
時代劇はテレビからさかのぼった。
芝居みたいな“お涙文章”も、予想していた。
ところが、とてもストイックで控えめな描写。
情念ぐるぐる巻きな書き方でない。

半七親分
目から鼻に抜けるというか、一つ聞いて十を知るというか
とんでもなく、切れがいい。

周知の/言うまでもないことは
あれって思うほど、バサッと端折る。
情でたどって、すとーんと落とす
「恐れ入りました」と下手人

でも、
シャーロック・ホームズ的なドライとは違う。
落とすに忍びないこと、不問に付したり。
やはり日本ならではのものではないかと思う。

読むほうも、
「参りました」

火付だの盗賊だの、遠島だの獄門だのあったから、
その頃でも悪い奴は、やっぱりとんでもなく悪かったに違いない。
でも親分、こんな事も言っている。
「昔の悪党は、今の善人よりも、馬鹿正直だったのかも知れませんね」※2


どこまでが悪党なのか普通の人なのか、
さらに逆捩じ訴訟で白が黒になりかねない怪しの世
川獺kawauso、妖怪までも相手してきた半七親分でも、
途方に暮れるかもしれない。
「奇奇怪怪」って

 ※1: 半七捕物帖/岡本綺堂
 ※2: これ、読者についてもいえるのかも
※※: 半七老人、半七親分 使い分けるのが面倒なので親分に統一。

ひとけのないワゴンセールで

2009-10-25 | TV, 映画, DVD
科学的に見るのでなく、不思議がる疑似科学みたいなやつは
ふだんなら、わざわざ買わない。
素通りできなかったのは、きっと縁enishi。
『ミステリー・サークルの謎』アーサー・C・クラーク※ 未知の世界へ



ずっと前どっかのニュースでもネタばらしがあった。
ミステリーだった時、おどろおどろしかったが、
人力サークルとなると、やわらかい笑いになる。
(胡散臭い男が、一生懸命だったりすると、なおのこと)
台風のあとの“ほっ”みたいな。


ps: 月面に縦穴、基地の有力候補地?…「かぐや」撮影 ニュース 宇宙 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20091025-OYT1T00094.htm
もしかしたら、これ、
サークル作り名人、バウアーさんが…

ps2:そういや、裏のじいさん、
偽薬売りで何回も捕まってるらしい。
不老不死の。1980、1890、1670、1460年…に

『バスカーヴィルのわんこ』読みたくなってきた。


※いまだ、彼のsfは世界一だと思うが、こんなのもあるから面白い^^

ポスト・フォーク世代だと

2009-10-18 | 音の棚
音/プレイヤー逆算して、辿りつく。
(周知のことだし、通り一遍にしか書けないけど)

名のもとに時の選りすぐりの音・技術が集まった交差点がマイケルなら、
加藤和彦さんは、出発点とでもいえるかな。
高中正義、後藤次利、高橋幸宏…
(さらに、そのフォロアー: 今やこっちが主流だろう)

オマージュを含む数限りないカバーにしてもね。
http://www.youtube.com/watch?v=j-IAwuOjWmk

あらためて、合掌。

J・フォーク・ロック

2009-10-18 | 音の棚
あまり考えたことなかったが、

チョッと先のオシャレ(ノベルティも):キラキラな歌
でも、時代の共有、詞の共感は
はけ口でもあったんだよなあ。
音の趣味少し違ってたんだけど、先輩歌っていたの今思うと※。

時代の先っぽ走ってた
加藤和彦さん、安らかに。
http://www.j-cast.com/2009/10/17051919.html


※思いの深さが違うから。
若ぶるつもりはないが、詞よりも音で聴いてきたから。

足元から

2009-10-10 | のりもの
エコカーが世に認知されていなかった頃、
「さきがけプリウス」的な
ステータスみたいなものをくすぐる呼び込みは
それなりに評価できた。

しかし、
私としては「エコはだれでも」の方が好感持てる。

【東京モーターショー09】
ホンダのEV-Cub はもうちょっと未来(新車ニュース) - goo 自動車&バイク
http://autos.goo.ne.jp/news/newcar/130127/article.html


EVになっても、やっぱり“この”スタイル。
前後輪のハブ部にインホイールモーターを装備した
2輪駆動方式というのが面白い。
(直進性・コーナリングはどんなものだろう?)

ただ、
配達以外のユーザーでは、
アシスト自転車との住み分け/競合で
値段設定が微妙になる気がする。

もうひとつ。
配達のバイク、エンジン音のないEVになったら、
目覚まし代わりに出来ないじゃないか


レクサスですぜ、旦那さん(10/27)

http://www.gizmodo.jp/2009/10/_tms09_8.html
ヒガミ全開でなく、デザイン愛でる人もいると思います。

Gambarimasho

2009-10-10 | ひろいよみ
平和賞: オバマ氏の受賞
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20091009DXKF080909.html
(私はいいと思うけど)
“冗談じゃない”も多い(投下の事実は消えるものではない)。

とある外国映画に無造作な一言があった。
(国家喧伝の意図は無かった筈だが)
“非道徳でも目的は遂げられる。ヒロシマのように”

核が身に染みている日本人の意識/主張は、けっして間違っているとは思わないが
悲しいかな、世界中の認識は、まだまだこんなものなんだと思った。
(日本人“核アレルギー”と揶揄もされるでしょ?)

そして、
(核のボタンのしがらみの中での)オバマの受賞。
日本人的に見れば、まだまだだと(私でさえも)思うが、
オバマ氏、世界的なコンセンサスのどん尻から、そんなみんなを押そうとしている。
ギャップ埋めていく第一歩なのだ。

ようやっと、人の話に耳を傾けることができる人
同時にあらゆる人が耳を傾けたいと思う人が現れたということだ。
まだ実は結んでいなくても
ネガ前提で批判しては何も始まらない。ブッシュやタリバンでたくさんだ。

(賞の権威はどうあれ、)期待を込めたご祝儀でもいいではないか。
そういった意味で、
オバマ氏 “Gambarimasho!”、私は支持する。


やはりなあ(10/21)
「オバマ氏平和賞」米で不支持56% 国際 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091021-OYT1T00542.htm
医療保険制度改革やアフガン増派の問題の方が重たいのだろうし、
根っこには、核で“戦争終結させた”というのもあるのだろう。

でも平和賞は、
アメリカ人がオバマ氏をどう思っているかでなく、
世界がオバマ氏にどう期待しているかである。


しかしながら(12/13)
アメリカの軍の代表としてとはいえ
「戦争を正当化する言葉」は実に残念だ。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091210-OYT1T01484.htm

正しいのは戦争でなく、戦争を止め(させ)ることだ。

※粉CLUB

2009-10-07 | ひとつまみ^^
農林水産省の新ユニット。
米粉の普及・消費拡大や商品開発、販売促進のため、
国内のコメ生産者や食品メーカー、流通、外食産業関係者らの協力を得て
6日発足。
http://mainichi.jp/life/today/news/20091007ddm008020074000c.html

カールスモーキー(も)石さんも関係ないみたいだが、
便宜上、K2Cと呼ぼう。

米粉といえば、私は白玉(私≠白玉粉)。
月夜の窓辺も やわやわのもち肌団子が心にしみる。
全国穀類工業協同組合の四季の(米粉)和菓子レシピも楽しい。
http://www.komeko.net/recipe.html

K2C
パンだの麺だの業界ぐるみの取り組み。
輸入(小麦)依存や、“帳尻合わせ”MA米のロスを極めるよりよっぽどいい。
価格の問題はあるが、自給率向上の意味でも好ましい。

まさか
コネコネCLUBだの、談合三兄弟だのにならないよね^^。


ボーナス・トラック:
K2C
♪米食の国の飛行機会社もたいへんだね。
米米CLUB 「浪漫飛行」 PV
http://www.youtube.com/watch?v=EepvZON0PDk

売名

2009-10-07 | つたえる
拝啓 カミツキガメ様。

光市の事件、実名出版。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20091007-OYS1T00222.htm

約束したと後付けしてるが
充分に判断できない相手に、つけこんだだけでしょ。

あの事件、スチャラカな私だって許せない。
死で償うのが当然だし
今までも、弁護団ともに何言ってんだかとも思っていた。


しかしながら、カミツキガメ様。
あんたが正義か。

似非の冠がよく似合う、ヒューマニズム。
何のことはない。あんたと出版(社)の売名でしょ。

“判断つけられない”のは、あんたもだ。
表現/報道の自由を盾に取る前に、
良識・文章の責任無いのか。

言ったモン勝ち 後付け会見 名前売る
この手の正義面、反吐が出る。


光母子殺害、実名本の出版差し止め申請却下 広島地裁(11/9)
http://www.asahi.com/national/update/1109/OSK200911090094.html
何度でも言うが、この被告が死刑になることに異論は無い。
しかしながら、「出てしまった後だし」の事後承認に沿っているだけのような気がしてならない。だったら裁判でない。
記事は続く。
増田氏は「本の内容は、情状面から被告にとって有利なもの。出版を差し止めよというのは、被告の真意ではなく、弁護団が自分たちに対する批判を抑えようとしたからだと思う」、寺沢氏は「死刑判決を受けた30歳近い被告に対し、少年法を理由に実名を報道するなというのは無理」とのコメントを発表した。
なるほど。先の太字で同情を、後ので論の正当性示す、売名者のレトリック。


上告棄却・死刑確定(2/20’12)
中日新聞光市母子殺害事件の最高裁判決要旨 社会(CHUNICHI Web)
ようやっとの思いだろう。本村さん。


売名物書き認めたのか? (9/29'14)
実名本の出版認めた二審確定 光市母子殺害、元少年敗訴:朝日新聞デジタル
繰り返すが、罪は罪だし、償うべきは変わらない。
しかしながら、なあなあで流されてしまっているようだ。

このところ、さまざま法律事を見ると、以前と随分様変わりしているような気がする。
法は政や権力とは別物だが、人権意識なんだかうやむやになっているような。
首をかしげる判決も結構耳にするし、何かの布石、先例じゃあるまいな。
法務大臣も、なんだかアブナイ噂を耳にするし。

ビギナーなもので 2

2009-10-01 | 本棚
文筆家の切れのある評論もいい。
さまざまな読者のそれぞれの思い入れも、じつにいい。

わたしの藤沢周平
遠藤 崇寿,遠藤 展子
宝島社

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それぞれの作品を語らせる語り部の人選も、この本の魅力。
芸人、職人、スポーツ選手、カメラマン…
その人ならではの共感・愛着、生い立ち、年輪、芸人のさが…
文筆家のペンでも書けない。

ビギナーなもので 1

2009-10-01 | 本棚
読んだのは、藤沢周平少し経ってから。

文筆家の読み・文章の深さと切れのよさは、
(pt.2の語り部たちにも言えるけれど)
私が読み足りなかった部分を気づかせてくれた。
読み直し/味わい直しみたいなものだ。
三屋清左衛門、石を抱く(短)…


城山三郎、丸谷才一、中野孝次、井上ひさし、常盤新平、尾崎秀樹…

藤沢周平の世界 (文春文庫)

文藝春秋

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このジャンル 言葉さえ知らない、ずぶの素人だったが、
『半七-』を読む際、いくらか基礎知識の土台の端っこにでも近づいたかなあ…