Robin Williamsはロボット工学三原則第3条*にしても、かえすがえす残念だ。
アシモフいもづる、心理歴史学で。
ファウンデーション:The 御大・古典・名作。
子供の頃、化粧とかそんなイメージに妙にドキドキしたものだ。言葉の時代・社会的な認知って、今ほどでなかったから。
ひとことでいえば銀河規模のローマ帝国だから、歴史家ギボンに沿ったタイトル『銀河帝国の興亡』の厚木淳氏もまた正しい。
ただ、訳述が古いのは致し方ない。言葉は生もの。
で、基金とか財団とかいう意味である。
トランター:今を盛りの銀河首都で、ハリ・セルダンは帝国の危機を唱えていた。
このままでは科学技術が失われ没落し、暗黒時代が5万年続くだろう。
そこで、秘密裏に銀河のはずれに、人類の英知を集め保存する辞典編纂を求める。
(知識あっての技術ということ)
この爺さん、死後も時に応じて霊廟にホログラフで現れる。
セルダン廟の“お告げ”で、さまざまな危機が回避されていくが、
心理歴史学での不確定要素、ミュールも出現してきた…
巨匠の世界的な古典 と言っちゃなんだが、
異星人・コンタクトものでもないし、サスペンス・アクションがあるわけで無し、
どちらかというと寸止め、どこがいいのかわからない人も多いかもしれない。
(帝国船団のカバーデザインは秀逸。イマジネーションの広がり、
私のようなレビュー(?)**の後でも、銀河帝国船団への憧憬が伝わってくる)
セルダン・プランは銀河百科事典を編んだが、
私らだってブリタニカ/大英百科事典、いまじゃWikipediaなんてのが世界にまたがっている。
(アシモフが亡くなったのはウェブ時代の入り口のとき、じつに惜しい)
技術ばかりでなく、実は(負のも含めて)歴史って英知なんだろうな、ってぼやっと思った。
半世紀以上前の絵空事エンタメですけど…。
きょうび、世の中はsf小説より奇なり。
世界情勢でなく私の周辺50mの話で恐縮だが、お気に入りの“美味しんぼ”が、いつの間にか潰されてしまった。
偏屈とはいえ朝日新聞“公共メディア”も存亡の危機にあるという(天声人語とか拾い物も多いんだけどなあ)。
慰安婦とか妙な記事があったにせよ、そこまでいくものかなあ。
心理歴史学やってないけれど、私には、異見に対する耐性/許容性がない、きわめて硬直した社会に思えるんだけど。***
悪い見本“北○鮮”貶して、正気保ってるみたいな。行き場のない鬱積というか、日本ばかりじゃないけれど。
大烏(不吉な予見したため象徴とされた)セルダン、どっかにいないものか。
(sf好きで訪ねてきた人、ごめんなさい。やっぱり、脱線してしまった。
ターミナス市長サルバー・ハーディンは…)
とにもかくにも、アシモフ、The オーソドックス。動き・駆け引きだったら、ディックとかいっぱいいる。
詰将棋とかジグソーパズルに近い楽しみかも知れない。
灯台下暗しじゃ、言葉が悪い。
推理作家でもあるアシモフ、“手がかりは現場にある”が如何なく発揮されている。
ファンデではじまり、ファンデで終わる(^^)。フナに始まりフナに終わる(ミケ妹)。
て、まだ終わらず、シリーズは新旧合わせ7冊に及び、
宇宙の小石だのサブストーリーも、ロボット物との合わせ読みも(とても長いが)楽しい。
*ロボットは自らの身を守らねばならない。なんのことはない、三原則は人間(の社会規範)にもいえるかも。
しょうもない重箱つつきだが、
アンドリューNDR114にこんなシーンがある。
マーチン家に来たばかりの頃、アンドリューはリトル・ミスの命令で窓から飛び降りた。
出荷時組み込まれている筈の第3条に明らかに反することだったので、へそ曲がりの私はニヤッとした。
**雑感(邪念)がまさってしまう(我ながら説教っぽいと思う)。きちっとストーリー踏み込めるよそのがうらやましい。
***それぞれてんでだから、情報共有に意味がある。最初からみんなおんなじ前提で違いが許容できないのと違う。
みんなちがって みんないい。みんなおんなじ きもちわるい。