しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

事故るまでは安全だった

2011-03-28 | 原子力/失敗学
東電福島第一、安全第二。

いまなお“現場”最前線の人たちへの感謝は決して忘れてはならないが
災害に負けたのは技術でなく*
危機管理、責任、なにより信用だと思う。“ゾーン”/風評の広がりもある。

街を復旧させるライフラインの筈なのに、
大元が再起動どころでない…


危ないのは、わたしだってぜったい嫌だ。
が、叩くために叩くような文章にしたくない**。
人によっては、むかっ腹な部分もあるかもしれないが、
感情論だけにならないように考えたい。
先に言っておく
責任・賠償は当然のことだから、あえて言わない。
今の原子力の管理体制には何一つ信用はない。
まる投げ隠蔽ほか、そんなのに管理という言葉を使うのはおこがましい。


政治家でも運動家でもないからデカいモノ動かそうとは思わないが
気にかかったちっちゃいことについて。
ポイントをまとめてみた。

1.電気があれば何でもできる
資源も土地もない国が
生活を産業を国を維持し、元気にしてきた。
さまざまな災害復旧、復興も電気あらばこそ。
まず、これが大前提

原発、水力、火力、地熱、風力…
発電効率とコストは原子力が秀でていた。
安易な危機管理・諸問題については報道や国民意識が叩いている通り。

2.不必要までの買い急ぎ、買い占め、こらえ性、落着きについて。
(首都圏の不安は無視できないし
場合によっては“必然”との線引きがむずかしいかもしれないが)。

乳児抱えるお母さんを押しのけ、ミネラルウォーター買う人が
野球爺さんのわがまま笑えるかな、って思ったもんだから。
巨人を止められなかった加藤コミッショナーの事情

(誰だって嫌だろうが)
停電も自分たちの問題だってあたりまえに書いている
良識的な人のログもけっこう見かける。

ここまで書なくてもわかるだろうが
溜めておくことができない電気や安全な水など。人の方の問題。
ペットボトルの増産で間に合わせれば済むという考え方ではない。

電力は今のままでも夏場には計画停電を余儀なくされる。気持ちの切り替えは要ると思う。
今のままでは嫌だ、原発はもうたくさんだ、も増えるかもしれない。
仮に脱-に向かうのなら、電力供給から見れば、今のうちにより一層気合い入れるようだ。
以前盛り上がった輸入食品の安全性と同じ。
安心を取るのなら発電効率低下を受け入れ、不足分は使う側の理解と我慢が必要だ。
食料品、第一次産品についていうなら、
コストでは太刀打ちできないが、農産物などの質の評価は世界的に高いという。
質は努力だと思う。大丈夫なものまで捨てるのもったいないし、♠
“食わず嫌い”を外国から買って済ますの安易すぎる。
(あくまでも私感なんですが)ここまでは大丈夫って、カキッと言い切って欲しいものです♠♠。
もちろん、危険であってはならないけれど、
測定値と範囲の広がりより“念のため”は大きく見積もるから、
大丈夫なものまでもはじいてしまうのではないかという心配がある。
生産者はもちろんのこと、消費者にとっても好ましいこととは思えないのだ。
(本当に、一刻も早くおさまればいいですね)


さんざん、きいたふうな口きいてきが、
聞いた話をひとつ。
スウェーデンだったか、使う電力会社選べるんだそうだ。
通常の“安い”ヤツと少々高いけれど安心できる会社。
そこでは風力だったかもしれない。


さいごに、ちょっといい“おまけ”でも。
ウチの方だけだったのか、
全国で放送されたのかよくわからないが、
年末、こんなテレビ番組があった。

ふるさとエコ革命~地方発未来への贈り物(12/23'10)***
大和田獏 久保純子
日本各地のエコな町のとりくみを紹介していた。
葛巻町(岩手) 風力発電 バイオ発電 チップ ペレット燃料
飯田市(長野) ソーラーパネルの町、おひさま発電所
名古屋の藤前干潟 ゴミ処分場とごみ分別
北九州 工場から出る水素リサイクル)
エコジュネ発電所、電気の共同購入だの
しくみはよくわからなかったが、とても興味深く見た。
なにより町ぐるみの住民意識が良かった。

「隣は何をする人ぞ」の都会で“町ぐるみ”はなかなか難しいかもしれないけれど、
これもできるあたりから見直してもイイのでは、なんて思う。


しっかり目を配り・育て上げてきた産業・文化・日本。
失った信用を取り戻すのはむずかしいだろうが、
積み重ねがある技術**** は立ち直る
積み重ねがある努力だって。
そう信じよう。1! 2! 3! ダァ〜!


*最新型だろうが、○投げ管理じゃ、心もとない。

**もっと後にしようかと思ったが、喉元過ぎると、コロッと忘れる。
便利さに囲まれた後では、わざわざ考えないものだ。

***そのあと、岩手県北青森で雪による停電があった。
(自立?型でない)オール電化だと大変だったろうなと思った

****チョンボ無し、管理・責任がしっかりしている技術。
くりかえしになるが、
資源と土地が無い中で
高効率低コストの原発が国を引っ張ってきたという点は否定しない。
しかしながら、
手綱離れた危険性を目の当たりにしたあとでは、同じ気持ち/期待は持てない。
そして、
さらにいま、新しい選択肢・可能性も見えてきた。
知識に技術が追いつき実用化しつつある新参者たち。
自然の循環の見直しともいえる太陽光・風力・波力・バイオマス…
産業・貿易・生活の維持を無視してまで、(原発)全廃はむずかしいかもしれない。
しかしながら、新参者にシフトしていく可能性とそれに向けてのわたしたちの努力について
考えてみてもいいのではないだろうか。
先の“おまけ”は、“まずはこれから”という地域の試み、提言である。

付箋(4/2)
有楽町で福島産の野菜即売 4日まで - 47NEWS(よんななニュース)

♠♠asahi_com(朝日新聞社):水道水の摂取制限基準「あいまい」 自治体側に戸惑い - 社会


被災破壊の流出ならまだしも、汚染水排出(4/5)
ヘリで水投下した時に当然(素人でも)考えた人もいただろうが、
なおも冷やし続けなければならないのなら、歯止めはあるのか?
緊急措置であれ、風評/賠償は第一次産品、観光だけではないと思う。
(悲しい)美談でなくあたりまえryosikiを願います。
スリーマイル他、他の事象を一顧だにしていなかった(外部電源喪失、冷却の問題等)
今までの管理detarameのせめてもの償いとして。


レベル 7 (4/12)
やはりな、と思った。
が、揺らぎない客観的な情報の共有は、なおさら必要だと思う。
(悪くても)腹くくって言ってもらった方が、いい。
及び腰や気を持たせるような言い方だと、的確な情報でも台無しになりかねないから、
あやふやは無しで、誰にでもわかる言葉でストレートに伝えてほしいものだ。
真実は一つ、解釈は5つだの、対応の幅は無い方がいい。
隠ぺいは怖いが、それより怖いのは情報・判断がわからなくなり、軽んじられること。

♣汚染状況、収束作業、避難等の情報。
国・政府・会社の責任については、わたしが叩くまでもないだろうが、
収束が最優先なので、誰が(言うのか)とかでなく、どうやるのかの方が問題だ。

週遅れ

2011-03-27 | 音の棚
SSB 3/20 On Air分。
先週、ウチの方無かった。
場合が場合だし、NHKに合わせてるのかとも思った。放送リストだけが更新された。
ジツはそん中そこらの“ガンバロー”や“応援歌”プログラムより、気持ち感じていて*
ちょっと残念に思っていた。

わざわざ、こちらのために再オン・エアー(他地域は“通常”のリスト)してくれた。
達郎さんの歌の理解、思いの深さ。あらためて感じる。
ノンストップで曲完走:提供JACCSさんの厚意もありがたい。

1. 希望という名の光/山下達郎 '10
2. CLOSE TO YOU/FRANK SINATRA "CLOSE TO YOU" '57
3. ずっと一緒さ/山下達郎 '08
4. CARAVAN OF LOVE/THE HOUSEMARTINS '86
5. MARVELOUS/WALTER HAWKINS "LOVE ALIVE V" '98
6. LET ME BE THE ONE/PAUL WILLIAMS
   "JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG" '71
7. THOUGH YOU ARE FAR AWAY/COLIN BLUNSTONE
   "ONE YEAR" '71
8. 人生の扉/竹内まりや
  "デニム" '07 "エクスプレッションズ" '08
9. CLOSE YOUR EYES/山下達郎
   "ON THE STREET CORNER 1" '80
10.蒼氓/山下達郎
  "僕の中の少年" '88 "トレジャーズ" '94


相変わらず町中、あっち行けないところが多いが、
外からの道路、油事情が良くなっている。ヤジウマっぽいのもチラホラ。
それどころでなかったのよりマシかなとも思う。
普段なら気づきもしない、背中合わせのプラス・マイナス、長短感じてる人多いかもしれない。
何か咲いたところないかと出たのだけれど、そんなこと思った。


週遅れ。
そういや、水もだった。


前記事の追記でもいい中身だけど、
気は心。

*好き好きsurikomiだろうが、今はJ-Popの草食系より心地いい。
ちなみに♪ねこやなぎのうた、わたし的には草食系ではない。


♪Let it be、♪蒼氓 は、あまねく人の前でも気高く尊いものだが(4/3)、
♪今日までそして明日から、の
「ずるさや弱さを持ってるんだけど、それでも、“生きてみました”」みたいな、
少し外れたところにある共感を持ちたい人だってある。

また、時候に合わせ新たに書いた歌より、耳の片隅に残っている方がホッとする。
個人的には♪Living Together, Growing Togetherとかバカラック系な音が好きだし、
九ちゃん(坂本, ≠Qちゃん)のビルボード・ヒットも沁みるが、
歌は人それぞれのものだと思う。

共感の最大公約数はあるだろうが、悲喜こもごもは隣り合わせ。
誰彼かまわぬハンド・イン・ハンド(仲間だぜえ)のごり押しは、うるさい。
聞きたい(人の)気持ちでなく、歌いたい側の気分でやられるとカラオケと同じ。救いがない。
聴きに来ている人/リスナーのための選曲に気持ちbest込めるのがイイのは、そんなわけである。

どうにか

2011-03-18 | 日記雑記
無事でした。
水、携帯* 他 ×ですが、
なんとか元気です。

電気は14日
回線は今日復旧しました。
今のうちにと思って更新します

いろいろな不便
たくさんの感謝
ありますが、

いまなお、もっと大変なところがあるから、
も少ししてからのほうがいいでしょう。

とりあえず、常連さんたちへ
無事でした。
しろくま。

(*一旦アンテナ立ったんだけど、ほとんどの時間、圏外)


ひとことだけ(3/19)
菅氏、谷垣氏、小沢氏…を見ましたが
あらためてお願いします。
超党派的な協働で現場と支援を“後押し続ける”ことを。
届かないうちにモノ無くなったこともあった
行列と復旧は似ているから。
批判や責任論議よりも。


バイク屋(3/23)
赤バイ隊員が駄弁るわきで、
自転車のパンク貼りをしていた。

まだ、町の反対側まで行けないし
報道に乗せないウダウダはあるけれど、
警報やサイレンやヘリの音もない。
まだ不安* もあるが、懐中電灯抱かないで眠れる。


政府の動きは充分とは言わないし、
策の弱さ詰めの甘さは後で叩かれるだろう。
しかしながら、
騒ぐだけの下衆野郎(女も含む)よりマシだ。
「バカ足すバカはやっぱり…」
やかましい、亀井。やりもしないくせに、ほざくな。
困っている人を前に、助けもせず、政敵を貶して得意がっている。最低の男だ。
今、民主への忸怩たる思いを、どうのこうの言っている場合なのか?
(提案kangae無き非難なぞ、何の解決にもならない。民主を持ち上げてるのではない)


不安や問題、ぶつけようのない思いもあるし
この先も、必ずしも明るく開けているとは言えないだろうが

今なお、泥だらけの現場の人たち、寝不足な人たち、
すっとんできた自衛隊、米軍、他県ナンバーの緊急車両、
警察、消防、病院、役場の人達、ボランティア
ハチ (3/3)のところでちょっと出てきたエガちゃん**、エトセトラ、etc.
のおかげだ。今日のわたしたちがあるのは。

*原発他諸問題はもう少し後で時間かけて考えてみる。
(こちらは、仕方がなかったでは済まされない)。

**江頭2:50、いわき避難所に物資届ける - 芸能 - SANSPO_COM

啓蟄過ぎたが、

2011-03-10 | ひろいよみ
まだ雪が舞ったりもしている。

ムシやケラがでてこないのに
センセイのもぐらたたき
まったりもできやしない。

ハチの後、アメ公
asahi_com(朝日新聞社):「沖縄は怠惰すぎてゴーヤーも作れない」メア氏発言概要 - 政治
ヤンキーだし*、「やっちゃったな!」と思っていたら、

日本も負けていない。
土肥氏、竹島問題で陳謝 領土認識は「菅内閣と一致」と説明  :日本経済新聞
署名して、なんちゃって言ってりゃ、世話はない(可成字余)。

何年か前、公で「原爆、仕方がなかった」なんて言った人もいたが、
エラクなると、言葉も責任も、虫けらになるのかもしれない。

センセイの普段の生活や思想まで、どうこう言わないが、
売りの一言、待ってましたの一言背中合わせのとき、オウンゴール
尻拭いの二度手間を残し支援者に恥をかかせ、クビ、辞任で逃げることができるのだから、
議員バッジも外してくれないかなと思う。
本人の“けじめ”がどうあれ、判断なしにサインするような人に、おっかなくて国のことまかせられないから。

p.s.
リメンバーなんて、今さら言わないが、
今日は東京大空襲の日なんだそうだ。


*「一緒にするな」と知り合い。

8 1/2

2011-03-06 | TV, 映画, DVD
よくわからないまま、
画と音* のラッシュに圧倒され、たまげた。
考えが浮かんだのは、ずっと後。

8 1/2 普及版 [DVD]
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店


渋滞の中、車のエアコンから煙が出てきた。
やっとの思いで逃げ出し、砂浜を飛んでいた。
足に紐が掛かり引っぱり下ろされたところで、目を覚ます。

マストロヤンニが演じるのは映画監督グイド。
新作の構想と逃避で保養地に。

くくるのがむずかしい。
森の奥にローマ風の泉。
美女が水を差し出す。我にかえったら、おばさん。
現実と交錯する夢(妄)想。どこまでがセットかもあやしい。
「哲学前提がなく、全体がわけのわからぬ挿話の羅列だ」と作家

たたみかける映像と音楽。時間も変幻自在。
死んだ両親が出てきたり、幼少時代がフラッシュバックしたり。
連想をかきたてる象徴を考えるのも面白い。
水=渇き は、すぐに思い浮かぶが
時間と人と会話に追われるグイドの逃避とローマ風保養地のギャップとを重ね
映画、メディア、社会…栄華と文化的な空虚さを見る人もあるかもしれない(わたしだけかなぁ…)。

サラギーラの少々エロティックなダンスを見て捕まった学校時代の審問と作品の宗教観(?)みたいなやつ
魔術師はトリックスターかもしれないが、グロリアも不思議なアクセント。
(書き割りですませられない)ロケット発射台のセットは
滑稽さを知りながらも作らなければならない“必然性”だののギロンも出てきそうだ。

月9“男と女** もの”で見るのなら
妻ルイーザ(アヌーク・エーメ)、カルラ(サンドラ・ミロ):現実、息抜き、理想かな***。
圧巻は不機嫌だったルイーザとカルラが一緒に軽やかなダンス。
それから女性たちだけの家の主がグイド。グイドの希望的観測的妄想である。
もひとつ、カメラ・テストのシーン。さすがに、ルイーザ出ていく(さすがに、ウダウダ描写するのは気が引ける)。
そこへ、ひさびさのクラウディア(クラウディア・カルディナ―レ)は泉の美少女とダブる。
二人で街の外れに佇むが、時は止まらず、プロデューサーたちがやってきて強引に発表会に連れて行かれる。

いよいよ、追い詰められた制作発表会見。
テーブルの下、逃げる逃げる逃げる…銃声。

高さ70mのセットの残骸が残った。

最後に
グイドと(カメラテスト試写中に逮捕され吊るされた筈の)作家が車の中。
外で魔術師が「いち・に・さん」
グイドも出て行き、出演者総出で、踊りの輪。大団円。

世の、99%はクズだと言う、ツワモノもいる。
「映画ファンを自認する人ならば、観ずに死ぬことを許されない一作」
とケースにあるが、力込めることはないと思う。

人生はお祭りだ、ばかりの奴と一緒だと、つかれるし
祭り、やがて哀し かどうかは知らない。
ゲイジュツはバクハツだ、な作品だが、答えは決めない。
一息にまくしたてた、このイメージの奔流を、一言で言うことは不可能である。
時間をかけて繰り返し読み解くのもありだろう。
今回は、“人生、こんなものだろう”にわたしは取る

渇きを潤しに見たわけではないが、この映画、そんな立ち寄り保養地かも。
宝物の呪文、ASA NISI MASA。


*後れを取らないでテンポ上げたり、ジャジーにしたりで画面を引っ張るNino Rotaもすごい。

**男と女のアヌーク・エーメ、こっちの方が○。
♪ダバダバダは(わたし的には)F.Leiのミュージックビデオ。Mustangはエカッタけれど

***でも、クラウディア。
Mr.スランプのトランプ(切り札)のひとつだったのかな、とも思う。
Muse(=女神、≠薬用せっけん)のささやきと、制作へのインスピレーション。
(そんな大仰な話でもないだろうが、フェリーニに賛成)。

ハチ (3/3)

2011-03-03 | 日記雑記
梅*も咲かぬし、桜もまだまだ
それどころか、雪降った。

旗色悪くなったので離党するセンセイとか
ジェームズ・ボンドも教えを乞うよなヤフー知恵袋受験生とか
小賢しさ(言い訳)。うんざりしていた。ひん曲がった人間、並べるだに情けない。

口直しに
こんな記事hanashiでも。
(リンク先、いつまでもアップし続けられるわけでもないだろうが
記事タイトルだけでも、ここに記しとこう)

【がんだったハチ公】存命中に銅像が建ち、それが世界に報じられた人気者だが、つらい時期を長く過ごしている : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース
フィラリアだけでなく、ガンも患っていたらしい。
丸腰、小細工無しのわんこに しみじみ。

目頭があつくなるようだ。
「花粉症でしょ」トラ姐。


*何日か前、北野天満宮の梅まつりの記事があった。