しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

NDR114

2010-08-26 | TV, 映画, DVD
異形な絵空事sf※だけど
エカッタ。

アンドリューNDR114 [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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末娘“リトル・ミス”の子守りのための家事全般ロボット・アンドリューNDR114。
ロボットにはありえないユニークな創造性や感受性を持っていた彼は
家族、社会、時代とともに悩みをかかえ、いつしか人間になりたいと願う。

ロボット物って人間の戯画だけど
エンタメで気楽に見れるのがポイント高い。
人種/マイノリティを投影する人がいるかどうかは判らないが
感情、生き‐死ぬこと/人権、“人とは”について、少し考えた。
さらに、権利/訴訟/意志が当たり前の言葉で出てくるのは、やはりアメリカらしい。
というか、こういう表わし方だからこそ心打つ映画たりえた、とも感じた。

そうそう、
すこし前、(実写に比べ)アニメってシーンはあるが演技はないといったが、
能面に心象を投影する考えもあるかもしれない。
(ケース・バイ・ケースだろうけど)
後半の、ほとんど人間よりも、
初期型の不器量・無骨な外見がコミカルで、じつはとても感情移入していた。


※ sfと時代物(たとえばI. Asimov/R. Silverbergと藤沢周平)、
私にとってそんなに離れていない。時制が(ずっと)先か昔の差でしかない。
不便、違和感、不満、不条理は(感じながらではあるが)
とりあえず“仕方がないkonna monoda”で読み進め、
それ以外の揺らぎの要素にしても、判断は“今”に当てはめているのかも。
普通の前提で始まって、不条理や雰囲気moodに逃げる現代物よりも、
読みやすかったりすることもある。
(sf好きだってことだけかもしれないけれど^^)


アンドリューNDR114は邦題
原題は200周年の男 


合掌 (8/12'14)
ロビン・ウィリアムズさんの死を悼み、オバマ大統領、スピルバーグ監督など著名人が続々追悼 - シネマトゥデイ
じつにもったいない気がした。ご冥福を祈ります。

雲の流れのよう

2010-08-21 | 音の棚
4本のトロンボーンのアンサンブル

輪郭なくてもいいんだけど
リズム/ベース、太鼓無しのVol. 1より好きなのは、
私が(クラシックでなく)ポップス系のせいかもしれない。

4 Bone Lines Vol.2“MODERNS”
4 Bone Lines,村田陽一
佼成出版

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輪郭有ろうが無かろうが、
夕日に向かう雲に、モンク言ってもしょうがないし
モダンでアーバンでアバンギャルドかもしれないが
トワイライトの帰り道、少し涼しくなってきた風に 心地いい。
(Vol.1の儚さ、高さ?よりも)雑踏・JAMにすんなり。
テールランプ眺めながらでも、ナカナカ。
スリリングとゆったりの緩急・バランス感覚みたいなの、面白い。
村田陽一のコンポーザーな一枚。


でも、
Vol.1だって別腹
クラシック/オーソドックスでも古くない
♪なき王女のためのパヴァーヌに並べると
♪Blue Monkも“ネオ”ユモレスクに聴こえてくる、アレンジャー、プレーヤーな一枚。
4 Bone Lines,Vol.1“CLASSICS”
4 Bone Lines,ショーター,ストレイホーン,ロシュ,ミンガス,モンク,ジョビン,ボンファ,カッチーニ,ラヴェル,ライヒェ
佼成出版

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まろやかさ、ゆったり感
こっちは
トロンボーン聴きの休日(?)^^に腰すえて ゆっくり聴くのもいいかも 。

♪4 Bone Lines - Trombone Quartet - part 1
http://www.youtube.com/watch?v=Wht0dwQs0_g&feature=related

まがりかど

2010-08-18 | 日記雑記
向こうのどこに
秋がいる※




きのう 28℃

秋の風
感じる頃に
滝の汗


きょう 23℃

窓の風
走る贅沢
なによりも


※夜の虫はそれっぽくなってきたようだけど


ぶり返し (8/23)
朝も早よから
蝉しぐれ

映画帰りに

2010-08-09 | TV, 映画, DVD
おまけのはなし

男二人で
ロードムービー

よれよれの爺さんと孫娘の二人旅の話
仲代達矢、徳永えり

ほとんどTV、DVDだけの私は
話追うだけだが、それはそれでおもしろかった。

(とくに)ロードムービーって
枠・パターンはだいたい同じ。
担任・生徒、クラス違えば同じのが無い卒業アルバムみたい。

画だけでなく、役者・監督のエピソードだのいっぱい重ねていた友人は
とうぜん 、映画終わってからの古今東西のネタの方が多い。


旅館の風呂で鼻歌。
♪時には母の無い子のように(黒人霊歌でなく昭和44年日本の)
前記事のジョン・ウェインを呼び水にして訊いてみた。
http://blog.goo.ne.jp/dearblossom/e/89c8cdd3c733aa270b902662997da829

音バカの私: 彼女、知っているわけがない(監督が歌わせた)
友人: ふと目/耳にした“タイトル”に境遇を重ねて、辿りついた筈。

凸と凹の問答も、ロードかな^^

八だから

2010-08-06 | TV, 映画, DVD
リチャード・ギア出てた。
そして、ラプソディ※

八月の狂詩曲/黒澤明


親はハワイ。ばあちゃんの兄・錫二郎さんの所。
ばあちゃんと孫4人が留守番。

子役・演技って難しいし
アニメだったならとも思ったが
黒澤爺さん、孫世代で撮りたかったんだろう。
(でも、1990年の小5~6年位の男の子、ジョン・ウェインなんて名前出すかなあ?^^)


「むかーし、昔
あの山の向こうで ピカがあってな…」

ラプソディ/狂詩曲 幻想 戯画
最初の長崎のカット。
焼け曲がったジャングルジム、石像、慰霊碑
レクイエム映画だと思っていた…

ハワイから親も帰ってきて、
日系2世の甥クラークさん(R.ギア)もやってきた。
パイナップル農園/クラークさん/ばあちゃんのご機嫌を取ろうとする大人たち。
そのまま日米貿易・外交がダブる

打算と思惑はどうでもいいばあちゃんとクラークさんは、
満月の下で握手 幻影ではないだろう。
冒頭、調子っ外れだったオルガンも直っていた。

ピカの後に目ン玉ばっかり描いていた鈴吉と河童の滝壺、
子供たちとクラークさんのところに 錫二郎さんの死の知らせ。

レクイエム?
そんな(やさしい)もんじゃない!

「ピカじゃ!」夜の雷、鬼気迫るばあちゃん。
そしてラスト: 雨の中、アニメでは越えられない* 実写の情念

ラプソディ/戯画だからこそ、見ていられたのかもしれないけれど
そこで流れる ♪野ばら (♪We'll Meet Again、っぽい)
八月だけど 背筋が凍った。

ラストはショックだったが、全体は剥き出しの傷口を並べた主張でなく、
むしろ、言えないもどかしさのような感じを受けた。
そして、自制心みたいな目も必要な気がした。テーマ/願いを見失わないように。
軍の言い訳/正当化/自己陶酔用の戦争“感動”巨編を量産/上書きする国にならないためにも。


でも、なにより怖いのは (8/7)
この画ではない。
言葉/理論武装でも決してつくろえない、“生”の画の方。
(知らないわけがないけど、ラプソディにこだわったのだろう)



おまけ
幻想と交錯するエンディングのおどろおどろしさは、
花火、件kudan、鯉、冥途…内田百とオーバーラップするし、
ほかにも、落雷の二本杉、“黙って”話をするおばあさん、滝壺で遭った蛇の目のエピソードなどは
ばあちゃん語りの土着の神秘さ、不思議さをうまく出している。
夏休みとばあちゃん家は玉手箱 が根っこだろう。


※9月はPrelude
 10月は黄昏の国^^

*シーンはあるが演技はない
 はめ込み、アフレコ(≠字幕)前提だから


一年たったら、(8/6/11)
別の感じ・思いが出た。
作品って時間が固定化されているから、時の流れ・変化のなかでものさしになる。
そういった意味で、作品は生きている。

鍋焼きうどん風にでも

2010-08-02 | 音の棚
うだる夏 逆療法でスカッと。

ディープなやつもいいが
JBだのサザンソウルだの ぜんぜん持っていない。

Sweet, Soft N' Lazy^^な私なりに
鍋焼きうどん風な音で。
Chain Reaction

Mca

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♪The Crusaders - Chain Reaction
http://www.youtube.com/watch?v=gV28lBjo4TU

Joe Sampleから入ったCrusadersだが、
泥臭いBand演奏/グルーヴがなによりも魅力。


もひとつ
Free As the Wind

Mca

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♪The Crusaders - Sweet 'n Sour
http://www.youtube.com/watch?v=k_QtTV_G2kY

スリリングなアンサンブルと、たたみかけるJ. Sample、L. Carlton、W. Felderのソロ!


残暑の中「日本一の芋煮会」・山形 (9/5)
http://yamagata-np.jp/news/201009/05/kj_2010090500489.php
秋の風情という気はしないが、エエなぁ^^。

鑑賞の方がいいが

2010-08-02 | ひろいよみ
ビキニ環礁、世界遺産に…核兵器被害の重要証拠 文化 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20100802-OYT1T00211.htm?from=main5
原爆ドーム、アウシュビッツ…とともに
次世代に伝えるべき負の遺産、人類/歴史のトラウマ。


撮ろうと思って撮れるものではないことは知っているんだけど
ロバート・キャパの例の“倒れる兵士”にしたって
本人と離れたところに何かの意図みたいなの“感じてしまう”と、素直に見れない。
(だから、反動かもしれない。らばQのやつ。
http://blog.goo.ne.jp/dearblossom/e/dce08de300e5adb9cee4f6c581e09323)

以前、オバマの平和賞を支持したのと矛盾するとは思っていないが…
しっくりこないの、私だけの偏屈かもしれない。
でも、きわめて個人的migatteかもしれないが、
第五福竜丸とか、そういった、核遺族の関連の人の感情がそれに沿うというのなら、それに異は唱えない。

これについては、あとでもう一度、考えてみる。

付箋
クラスター爆弾:禁止条約発効 加盟拡大へ一層努力を--両手足失ったセルビア人男性 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20100802dde007030004000c.html

防衛政務官、武器輸出規制緩和を 新大綱の課題と指摘
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072601000319.html


クソタレが!(10/13)
米国:抑止力維持、方針崩さず オバマ政権初の核実験 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20101014k0000m030083000c.html
(睨みの利かないオバマの足引っ張りという見方もできるが、)
抑止? 歴史遺産? どのツラ下げて言えるのだ?
アウシュビッツを恥じるドイツ人もいるのに。

いかがおすごしでしょうか

2010-08-02 | 日記雑記
夏祭りは終わりました
(雷もですが)花火も ちっとも怖くありません。※

でも、暑さは続くようです
セミ 全開ですが、
できることならエコ・モードでお願いします。


暑中お見舞い 申し上げます。
みなさま、お体ご慈愛ください。

(※以前のわんこ達、獰猛犬でさえも
みんな尻尾を丸めたものだ)。