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Full of Love

まずは、私のために。
とりとめのない、でもかけがえのない毎日の記録を。

あくまで、私の風景。

2006-08-16 14:03:31 | from 携帯

昨日、植田正治写真美術館に行ってきました。

植田正治さんは、鳥取県出身の写真家です。
2000年に亡くなるまで生涯この山陰地方に拠点を置き、
砂丘を背景にした写真や子供をテーマにした写真など、たくさんの作品を残されました。

ー 写真はあくまで私的風景である。 ー

ブログを始めてから何かしらシャッターを押す機会(癖?)の多くなった私ですが、
写真は現実の風景をそのまま切り取ったものではなくて、
あくまでシャッターを押す人の目に見えた私的な風景である、という捉え方に、
新鮮な感銘を受けました。


私が植田正治さんを知ったのは、福山雅治さんがきっかけです。
シングル『HELLO』のジャケ写を植田さんが手掛けたのを機に、
自身も写真を撮る福山さんが植田さんを師と仰ぎ、
以降、二人の間には深い交流がありました。


福山さんと植田さんについて、こんな話があります。

この写真美術館からさほど遠くない場所に天文台があり、
福山さんも、そこを訪れたことがありました。
その天文台で最近、一つの新星が発見されたのですが、
新星の名前は発見者が付けることができるので、
天文台ではそこを訪れたことのある福山さんにちなんで、
『福山雅治』
と名付けたいと、福山さんに打診しました。

すると福山さんは、
「『福山雅治』ではなく、その星の名前は『植田正治』としてください。」
と言ったそうです。

そして、『植田正治』という星が誕生し、
この地方が生んだ偉大な写真家の名前が、永遠に残ることになりました。

どんなにたくさんの賛辞を聞くよりも、
一瞬で福山さんの気持ちが伝わってくるエピソードだなぁと思いました。


福山さんがきっかけの、相変わらずミーハーな私の行動ですが、
また一つ新しい世界を知って、とても充実した気持ちになりました。