今日から『第２０期 竜王戦 第５局』

先月１６日に開幕した『第２０期 竜王戦』。

もうすぐ１年になりますが、拙ブログ設立のきっかけを築いて下さった、若きタイトルホルダーの渡辺　明 竜王が、佐藤 康光 二冠（棋聖・棋王）の挑戦を受ける、『第２０期 七番勝負 第５局』が、山形県天童市を舞台に、今日から始まりました。

天童市というと、将棋の駒の街…。いわば、「将棋のふるさと」といってもいいかもしれませんね。

これは以前もお話したと思いますが、小生と１年間だけ一緒に仕事をした、入社年度が１年後輩の彼の出身が天童市で、実家が将棋を駒を作っているとか…。
将棋ファンになってもうすぐ２年ですが、ファンになってみると、実際に駒を作っているところなど…見てみたいものです。

また、今年に限っていえば、天童市では、王座戦第３局が行われていますね。
今期の王座戦では、羽生王座（王将）が久保八段の挑戦をストレートで退けて、防衛＆１６連覇を達成しています。

渡辺竜王も、第４局まで終了して、３勝１敗と、同じように防衛＆「前人未到」の４連覇に王手が早くもかかっています。
羽生王座が防衛を決めた地で、験良く防衛＆４連覇達成がなるでしょうか。
その点でも、本局は注目が集まると思います。

そういったわけで、『第２０期 竜王戦』 公式サイトは、デザインは勿論のことですが、渡辺竜王が防衛＆４連覇に王手をかけている状態ですから、戦局がどうなっているのか…それだけで閲覧するたびにハッとさせられます。


さて、この今期の第５局ですが、戦型は、相矢倉から、先手の佐藤二冠が４３手目に▲９八香と浮いて、穴熊に方針を変え、難なく４５手目▲９九玉～４７手目▲８八銀として囲いを完成させています。

後手の渡辺竜王は、相矢倉でも後手番ですから、３４手目に６二の銀を△５三銀としたあたりから、しっかり受けに回っています。

しかし、渡辺竜王も時間を消費しながら、指し手は機敏です。

佐藤二冠が穴熊に囲いを組み替えてから、すぐに勢力を９筋に集めています。
特に、５２手目の△９三桂は、「渡辺竜王の必勝手」のようで、これで負けたことは一度もないようです。
今期でも、第１局と第３局で、この形で見事に制していますね。
（特に、第３局は素晴らしかったですね。）

本局は、第２局～第４局よりは進行が早く、全体で５３手進行して指し掛けとなっています。
（途中、佐藤二冠がノータイム指しの局面があったようですから、その分だけ手数が多くなっているだけかもしれませんが…。）

先手の佐藤二冠が、４六の銀を▲５七銀と引いて、後手の渡辺竜王が５４手目を封じました。

竜王戦中継ブログの解説には２手ほど候補手はありましたが、いずれも想定内。

その中の第一感は、△４二銀でしょうか。

５２手目の「必勝形」の△９三桂から△８五桂と跳ねて、先手玉に迫るのも確かにありそうです。
しかし、ここは攻め急がず、先手が▲５七銀と銀を引いてからの狙い筋と思われる▲４六歩～▲４五歩に備えるのではないか…と小生は見ました。

さて、手を封じた渡辺竜王の心中やいかに…。

本局を終えて、ご自身のブログで、この封じ手のことも触れてくださるとは思いますが、当たるでしょうか…。
（なにしろ、入門者の読みなので…ご勘弁ください。）


本局は、明日の夜には勝敗が決します。

小生自身にスポットを当てると、１１月度の月次報告が終わって１週間。

１２月度の月次報告会が１９日ですので、気分的にはまだ余裕がありますので、落ち着いて観戦できる２日目の戦いが、渡辺竜王が防衛＆４連覇を決めてしまう可能性があるだけに、非常に楽しみです。

（ですが、明日ぐらいから『ゆるゆる』と、英語の文献との格闘を始めようかと思っています。あんまり余裕を持ち過ぎてしまって、９月や１０月のようなことになると、いけませんからね…。）